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写真の整理をしながら過去の旅に思いを馳せる

土曜日はデジタルデトックス、おすすめのお出かけ情報を投稿しているのですが、3度目の緊急事態宣言から約1ヶ月がたち、お出かけも控えているのでフレッシュなネタがありません。

でもそこは夢見る元日文(日本文学科)。過去の写真を掘り起こし、妄想旅行に出かけたいと思います。

世界中いろんなところに旅行に行ったのですが、私が心に残った場所の共通点は以下です。

神秘的
綺麗
行きにくい

特に宗教的なものに対する興味があり、寺院や教会などが印象に強く残っています。

ベトナムのカオダイ教

ベトナムの首都ホーチミンから悪路で2時間くらいのところにあるのが、カオダイ教の寺院です。カオダイ教とは1926年に興った新興宗教で、五教(儒教、道教、仏教、キリスト教、イスラム教)の教えを土台にしたものです。

とにかくいろんなものを聖人や使徒と仰ぐのが特徴で、孔子、老子、釈迦、観音菩薩、キリスト、ムハンマド、さらには李白、太上老君(老子)、ソクラテス、トルストイ、ヴィクトル・ユーゴーなど、とにかくごちゃっと信仰します。

昔々大学生の頃にカオダイ教のことをガイドブックで知った時は、なんだこれ!と興味をすごく刺激されたのを覚えています。

カオダイ教の紹介だけでインパクトが大きいですが、それだけじゃない。カオダイ教は寺院がすごいのです!

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カオダイ教寺院の外観

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カオダイ教寺院の内装

写真が古すぎてぼやけているのが残念ですが、柱に巻き付いた龍、真ん中の球体に現れる謎の目。衝撃です。

また写真には残せていないのですが、窓にも目のモチーフが装飾されていたり、天井には信仰している人・考えのモチーフがついていたりと見どころ満点。

このカラフルな寺院と同じくらい印象に深く残っているのが、カオダイ教のお祈りのシーンです。楽器の音色とともに、白装束を身に纏った信者たちが、抑揚のあるお経を唱えながらお祈りをします。なんだか懐かしい感じの音色で、「昭和の歌謡曲を歌っているようだな」と思ったのを覚えています。

ドイツのヴィース教会

ドイツのミュンヘンから電車で2時間かけてフッセンという街に行き、そこからバスに40分揺られてやっと辿り着けるのが、ヴィース教会です。

「涙を流した木造のキリスト」が祀られている教会で、世界遺産にも登録されています。(ある農家の婦人が、修道士が掘った木造の「鞭打たれるキリスト像」に祈りを捧げていたら、その木造のキリストが涙を流したということ、すごい)

ガイドブックを持つ手が震えます。かなり行きにくい土地にありましたが、好奇心が止まりません。実際に行ってみると、びっくりするくらい何もない丘に、ヴィース教会はポツンと存在します。

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ヴィース教会の外観

こんなところに「鞭打たれるキリスト像」が本当にあるのかな・・と少し不安になりながら、教会の中に入ります。そこでみた衝撃の景色がこちらです。

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祭壇の真ん中に「鞭打たれるキリスト像」が祀られています

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天井も綺麗

かなり質素な外観からは想像つかない豪華なロココ式の内装は「ヨーロッパ随一」と言われているそうで、心から感動したことを覚えています。

この教会は「鞭打たれるキリスト像」を見るために訪れる巡礼者のために作られた教会とのことで、きっとこの素晴らしい光景が、長い時間をかけて訪れた巡礼者の心を癒したことでしょう。

おまけ

ドイツのヴィース教会で、帰りのバスを待っている間見かけた光景。ご老人のカップルが中良さそうにお散歩をしていました。

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またこのような旅に行けるのはいつになるかわかりませんが、いつになっても、いくつになってもいい、また訪れたい素敵な場所です。

コロナでどこにも行けない日々、鬱々としますが、写真の整理をしながら過去の旅に思いを馳せるのもいいかもしれません。その時は感じなかった、新たな発見があったりしますよ。

それではまた明日。





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