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ときめきと感動の「ねずみくんのチョッキ展」

6月2日から松屋銀座で始まったねずみくんのチョッキ展に行ってきました。行ってから数日経ちますがときめきが止まりません…まだまだ余韻に浸っていたいのですが、多くの人に素晴らしさを知ってもらいたいので、ときめきと感動を記録します。

絵本「ねずみくんのチョッキ」とは

ご存知の方が大半かと思いますが「ねずみくんのチョッキ」とは、なかえよしを先生と上野紀子先生の共作で、1974年に発売されてから約50年愛されるベストセラーの絵本です。

あらすじ
お母さんにチョッキを編んでもらったねずみくん。その姿を見て、動物の仲間たちが着せて着せて、と次々に話しかけてきます。結果チョッキはだいぶ伸びてしまって…

動物たちの単純なやりとりの繰り返しなのですが、ねずみくんをはじめ登場する動物たちの可愛さ、鉛筆で描かれた優しいタッチ、余白の中に描かれた絵のバランスがたまらなく素敵。

私ももちろん小さい頃から愛読しており、私自身が見ていた絵本(3X年前に私の両親が購入したもの)を、息子に読み聞かせて楽しんでいます。

この「チョッキをきたねずみくん」が主人公の作品がシリーズ化され、これまでに多くの作品が出版されています。

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ねずみくんのチョッキ展のグッズ販売のエリアに飾られていた
ねずみくんシリーズの絵本

いざねずみくんのチョッキ展へ

高まる気持ちを抑えきれないまま、会場に到着。

会場に入ると、ねずみくんとねみちゃん(ねずみくんのガールフレンド)が可愛くお出迎えしてくれます。そして180点のねずみくんシリーズの原画が並びます。鉛筆の優しいタッチを間近に見れて大感激。

また会場にはねずみくんをはじめキャラクターと写真が撮れるスポットや、作者の制作現場を再現したエリアなどがあり、興奮が止まりません。

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小学生以下の子供にはねずみくんの被り物とチョッキがもらえます(数量限定)

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ねずみくんの小さなチョッキを着た動物たちの
ユニークな表示がたまりません

センスあふれる絵の構図 なかえよしを先生

私が「ねずみくんシリーズってやっぱりいいなぁ」と思ったのは、ところどころで感じる絵のセンスです。

会場のとある一面がねずみくんとねみちゃんの壁紙になっていたのですが、連続して表現されるねずみくんとねみちゃんの顔が、百貨店の包装紙のようでとてもデザインが洗練されています。(写真が撮れないエリアで残念・・)

後日参加した「オンラインでも!ねずみくんのチョッキ展」に参加して知ったのですが、文を担当しているなかえよしを先生(絵のラフ画も担当されているそう)は、広告デザイナーの仕事もされていたと言うことで、「余白の中にいるねずみくんの姿」は、先生が広告代理店勤務時代に見たフォルクスワーゲンの広告がヒントになったそう。それを知ってから絵本を読み返すと、一つ一つのページにデザインがあることに気づきます。

なるほど、長くそしていろんな世代から愛される理由がここにあったのですね。

と、そのとき思い出したのは「スイミー」などで有名なレオ・レオーニや、ミッフィーシリーズで有名なディック・ブルーナです。彼らも絵本だけでなく広告やグラフィックデザインの仕事を行うマルチクリエーター。

なかえよしを先生と彼らの共通点を知り、一人ほくそ笑んでしまいました。

上野紀子先生 線のこだわり

一角にあった絵本の制作現場再現エリアを見て驚いたのは、絵を担当された上野紀子先生が使われた鉛筆の種類と数。

ねずみくんのチョッキは全て鉛筆で書かれているのですが、9Hから9Bまで濃さや太さの違う鉛筆がいっぱい。(全部で10本ほどあったかな)

なかえよしを先生曰く、上野紀子先生はその鉛筆を使い分け、細部までこだわりを持って表現していたそう。(こだわりが強いので、なかえよしを先生は簡単な色塗りも手伝わせてもらえなかったそうな)

その事実を知ってから改めて原画を見てみると、たしかに輪郭とねずみくんの髭と影とで、太さ、濃さが違う…ねずみくん自体小さいのであまり気にしたことがなかったのですが、先生のこだわりを知り別の視点でも作品を楽しめるようになりました。

是非手元に先生たちの作品がある方は、よーく登場人物一人一人に目を向けて絵を見てみてください。

ねずみくんシリーズ新作の制作秘話に感動

絵を担当されていた上野紀子先生が2019年に亡くなられてから、なかえよしを先生は新しい絵本を作ることができなくなりました。

そこで先生はデジタル技術を駆使して新作を作ることを思いつきます。Mac&フォトショップを使って、過去の作品から登場人物を選び、持ち物などを巧妙に変更し「ねずみくんはめいたんてい」を完成させたのです!

こちらの記事に詳しく書かれてたので、是非見てみてください。

完成した作品がポプラ社の公式youtubeで公開されていたのでこちらも共有。

ちなみにこのコロナ禍で、最新作の「ねずみくんのピッピッピクニック」を制作されたそうです。もちろんこちらもMac&フォトショップで。すごい。

200種類を超えるグッズに胸キュン

展覧会会場の最後にあるのは、待望のグッズコーナー。グッズはなんと200種類以上あるそうです。正直に言います。全部欲しい。

あれもこれも…となる私に、旦那も「ねずみくんのぬいぐるみは、SサイズとMサイズどっちがいいかな」と応戦。財布の紐と相談し、絞りに絞ってグッズを購入。ちょっとだけ後ろ髪をひかれながら会場を後にしました。

ちなみにねずみくんグッズは、銀座松屋のオンラインショップにて6/9〜6/22の期間で購入可能ということなのでお楽しみに。おすすめはねずみくんのぬいぐるみと、ジョッキ(ねずみくんのジョッキ(笑))と、マグネット・・と言いつつ全部です。

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左:私が小さい頃に買ってもらった絵本(3X年前のもの)
右:今回購入した絵本とねずみくんのぬいぐるみ(Mサイズ)

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左:歯ブラシホルダー 
右:パペット風のキーホルダー

おまけ

書いていて心に誓いました。よしもう一回展覧会に行こう・・仕事を調整して、空いていそうな平日、今度は一人で行こうと思います。

ちなみに昨日オンライン展覧会にも参加してきたので、そちらはまた明日記録したいと思います。

松屋銀座 ねずみくんのチョッキ展 
2021年6月2日(水) - 6月14日(月)まで 
※その後は神戸と長野でもねずみくんのチョッキ展をやる模様!


それではまた明日。


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