2020/03/13(金)「クラウド版デッドライン仕事術」を読了した。さっそく実践してみよう。
「クラウド版デッドライン仕事術(著:吉越浩一郎/立花岳志)」を読了した。
日数はだいぶかかったが、持病の影響で本を読むのがとても苦手になってしまっていたぼくにとって「スピードは遅くとも苦しむことなく最後まで読み通せた」というのはものすごく大きな自信になった。本当にうれしい。
「好きなのにできない」という状態に長いあいだおかれると、苦痛もさることながら自己肯定感が著しく損なわれる。「自分はもうダメなんじゃないのか」という疑念にかられ、どこまでも気持ちが沈んでいく。
ここ1年くらいで健康状態自体は大幅に改善したものの、読書に関しては「やっぱり苦手……怖い……つらい……」という感じがずっと続いていた。
しかし、ここ数日は大丈夫だった。最初から最後まで読めた。
もしかしたら、ついに「読書できない状態」から脱することができたのかもしれない。
うれしい。とてもうれしい。
* * *
さて、ここからは「クラウド版デッドライン仕事術(著:吉越浩一郎/立花岳志)」という本について。
この本は元トリンプ・ジャパンの社長として大活躍された吉越浩一郎さんと、You Tube/note/ブログなどなど様々な場で活躍されておられるプロブロガー・立花岳志さんの共著である。
吉越さんによるトリンプ・ジャパンの業績大改善の原動力になった「デッドライン仕事術」に、PC・スマホ・ネットを駆使してそれを実践した立花さんの知見が加えられた形で紹介されている。
ぼくは立花さんのファンなのでこの本のことはずっと前から知っていたのだが、なにぶん2014年の本なので「6年前のデジタル系仕事術となると、さすがにほとんど役に立たないのでは……」と思い、手を出していなかった。
しかし、体調が改善してやること・やれることが増えた結果「今のままではもう処理しきれない!」という状態になってきた。嬉しい反面、大弱りだ。
ルーティン系作業はなんとかこなせているが、〆切のある重要な作業ほど後回し。
そんな折、立花さんがご自身のブログで公開されている「週次レビュー」の実践記事の中に「週次レビューについては『クラウド版デッドライン仕事術(著:吉越浩一郎/立花岳志)』でも紹介しています」と書かれているのを見つけた。
デッドライン、つまり〆切。
いまの僕は「現在」をなんとかやりくりするだけで精一杯で「過去」の振り返りや「未来」への計画・展望はほとんどできていない。PDCAのPとDだけでかろうじて稼働している状態だ。
それゆえ「重要だが緊急ではない」タスクのほとんどに明確なデッドラインを設定できておらず、それが後回しの温床になっている気がしてきた。
「もしかしたら、出版時期は関係なく『いまこの時期の自分』にちょうど必要な本なのかもしれない」
そう思って実際に読んでみたところ、非常に得るものが多かった。
「6年前のデジタル系仕事術の本だともうだいぶ陳腐化しているのでは……」と思っていたが、内容の多くはツールに依存しない「やり方・考え方」の話だったので、時代関係なく「なるほど」と思えるものが大半だった。
紹介されているツールもEvernoteやtogglなど、今でも現役バリバリで使われているものがいくつもあるため、土台に関しては十分役に立つはずだ。
togglに関してはぼくも1年前から我流で使っているのだが、本書にはより洗練された使い方が紹介されていて「その手があったか!」と唸らされた。我流で適当にやっているものを「これが正解だ」と思考停止していた自分の迂闊さを思い知らされた。
そして、もっとも心動かされたのは第3章の「長期・中期・短期計画と週次レビュー」について。行き当たりばったりのその日暮らしでパンクしてしまっているぼくにとってもっとも必要なことがここに書いてあった。これについてはさっそく今から作りはじめる予定だ。
もちろん、この本が2014年の本であるということは動かしがたい事実なので、あるものはもう陳腐化し、またあるものは大幅にアップデートがなされていたりするであろう。
現時点ではそれらについてほぼわかっていない状況だが、まずは本書に書いてあるもののうち、いまでもできるもの・やる価値があるものを試してみる。そのうえで「2020年現在だと、どれをアップデートできるのか?」というのを探ってみたいと思う。
とにかく、やってみよう。手を動かそう。最初から100点を狙おうとして動かないままだといつまでたっても0点だ。