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「あ!間違ってる!!」一刻も早く直したい電子書籍の誤字。epubデータを自力でサクッと修正する方法
「わぁぁぁぁぁ、まじか……!」
嫌な汗が全身にじんわりとにじむ。
きっかけは、先日出版したばかりの自身の電子書籍のレビューだ。
「ボールペンのジェットストリームの会社がパイロットとなっていましたが、三菱鉛筆です」
………
穴があったら入りたい!
仮にも文具好きを公言している身!これは恥ずかしい!
何より、双方のメーカーさんに大変失礼である!!!!
これは1秒でも早く修正しなくては!
そして、指摘してくださった親切な方!!本当にありがとう!!
しかし、ちょっとした問題があった。
実は、電子書籍の原稿には「epub」と呼ばれる電子書籍専用の特殊な形式が使われている。一般的なテキストファイルから「epub」と呼ばれるデータにするには知識が必要で、わたしは専門の方にお願いしていた。
一刻も早く修正したいが、修正を依頼するとなるとどうしても時間がかかる……
「ん、そういえば……」
epub化を自分でやる人もいると聞く……
もしや、自分で修正できるのでは??
自分で修正できるなら、すぐに対応できる!
ということで、やむにやまれず自分でepubデータの誤字を修正したので、やりかたをまとめます!(前置きが長くてすみません!!!)
※今回、私の事例ではうまくいきましたが、エラーが出る可能性もあります。やはり、修正もプロにお願いした方が安全安心です。
この記事では「epub化してもらったデータの軽微な修正」を自分で行った手順を紹介します。試す際は自己責任で。
また、作成してもらったデータに修正を加える場合は、念のためデータ作成者に一言確認してから行うのが良さそうです!
用意するもの
epub編集ソフト『Sigil』をダウンロードする
わたしが調べた限り、フリーソフトでepubデータを直接編集できるのはこのソフトだけのようでした。
ホームページが英語なのでちょっと身構えますが、ソフト自体は日本語に対応しています。
手順
①バックアップデータを用意する。
「早く修正してしまいたい」と焦る気持ちをおさえ、
とりあえずバックアップデータを作成します。
作成してもらったepubデータを冷静にコピーし、複製版を作ります。
複製した方を編集に使えば、たとえ
「慣れないソフトを使った作業で、変なところをいじってしまってデータが上手く表示されなくなってしまった!」
なんて時も、安心して元のデータに戻すことができます。
(バックアップ大事!)
ただし、複製するとどっちが最終データかわからなくなってしまうことも多いので、ファイルの名前はわかりやすくしましょう!
②コピーしたデータを開く
編集するデータを『Sigil』で開きます。
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③原稿のタブを開く
左の一覧から自分が編集したいテキストのデータを探します。
「Text」というフォルダを見ると、わたしの書籍のepubの場合は、3つのデータから構成されているようでした。
「contents000.xhtml」・・・はじめに
「nav.xhtml」・・・もくじ
「contents001.xhtml」・・・本文
今回は本文の修正なので「contents001.xhtml」をクリックします。

④修正したい箇所を「検索」で見つける
編集画面の下の方に検索窓があるので、修正したい箇所のテキストを入れます。

⑤原稿を慎重に修正する
修正したい箇所を発見したら、まずは深呼吸。
他のところをいじらないように慎重に作業します。

⑥タイトルを入れる
このまま保存すればいいと思いきや、このままだと後述するチェック作業の時に
E21011: 本のタイトルが設定されていませんでした。mobi を生成する前に、タイトルを設定してください。
というエラーがでます。

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どうやらタイトルの設定が必要な様子……
ということで、Sigilでタイトルをつけます。
ツール>「メタデータエディター」をクリック

「メタデータエディター」なるものを開くとタイトルの欄が空欄になっています。ここに書籍のタイトルを入力します。

⑦データを保存する
これでようやく完成です。おつかれさまでした!
編集した内容を保存します。

⑧プレビューアー『Kindle Previewer 3』でチェックする
これは、電子書籍を出版したことがある人ならば大体使ったことがあると思うので説明は割愛します。
ミスの修正ってちょっと焦っていることが多いので、ちょっと休憩をはさんでからチェックするといいかもしれません。
修正した内容が適切に表示されていたらKDPにepubデータをアップロードし直します。早ければ数時間後には新しいデータが反映されます。
おわりに
以上。こんな感じで、ミスを発見してから数時間後には修正版のデータを無事にアップロードすることができました。
軽微なミスだと、
「依頼をしてまで修正するのはな……」
と諦めてしまっている人も多いはず。
epubデータの修正方法を身につければ、思い立ったときに自分の手で素早く対応できるようになります。出版後の修正なんてないに越したことはないのですが、応急処置的な方法として頭に入れておくと役に立つかもしれません。
わたしの屍を超えていけ!!(血涙)
それでは!
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