買い物が楽しくなくなった
ミニマリストを目指して断捨離を始めたとき、私は「捨てノート」をつけていました。
その中で、捨てたものの理由を記録していたのですが、一番多かった理由が「買ったけど使わなかった」でした。
そこで、自分の行動を振り返ることにしました。
疲れているとき、私は買い物に走っていました。
連勤を頑張ったご褒美、と理由をつけてショッピングでストレスを発散していたのです。
SNSで次に買うものを探し、時間を買い物に費やす日々。
けれど、どれだけ物が増えても心が満たされるわけではないことに気づいたとき、「これはやめよう」と決意しました。
買い物をやめるという選択
断捨離をきっかけに、買い物に向けた行動そのものを減らしました。
例えば、
• 休憩中にロフトでコスメを物色するのをやめる
• 休みの日に百貨店へ化粧品を見に行くのをやめる
• 家族でアウトレットに出かけるのをやめる
といった具合に、買い物に時間を割くこと自体を減らしたのです。
アパレルスタッフとしては少し不思議な行動かもしれませんが、トレンドを調べるために雑誌を読むことさえもやめました。
やめた理由の一つには「やる時間がない」こともあります。
息子が歩き回るようになってからは、買い物そのものが一苦労に変わりました。
私は車を運転しないので、近所のイオンまで歩いて行きます。でも、重い荷物を抱えて帰るのは本当に大変です。そんな背景もあって、生活用品は今ではほとんど生協やAmazon、ロハコなどの通販に頼っています。
スーパーでパッケージを見ながら買い物をするのが好きだったのに、いつの間にか「探すのが疲れる」と感じるようになってしまいました。買い物は、私にとって娯楽ではなくなってしまったのです。
新しい娯楽との出会い
けれど、買い物をやめたことで気づいたことがあります。
買い物が娯楽でなくなった代わりに、新しい楽しみが生まれたのです。
今では、コーヒーを飲むことや読書をすることが私のささやかな娯楽です。
特に「ぼーっとする時間」を取るようになったことで、新しい発想やアイデアが浮かぶ瞬間が増えました。
何かを「買うこと」で得られる一瞬の満足感ではなく、「ぼーっとすることで湧き上がるひらめき」に楽しみを見出すようになったのです。
まとめ
買い物が楽しくない、と感じるようになったときは少し寂しい気もしました。
でも、そのおかげで本当に必要なものや自分が心から楽しめることに気づくことができました。
忙しい日々の中で、「買うこと」よりも「感じること」に意識を向ける。そんな生き方も、心を豊かにしてくれるかもしれません。