【ネタバレ】『シャン・チー / テン・リングスの伝説』とオマージュ?について分かる範囲で書いておく。
土曜日に『シャン・チー / テン・リングスの伝説』見てきました!
私、トニー・レオンとオークワフィナが好きなこともあり、たぶんこの映画は好きだろうなと思って見に行ったら、やっぱりとっても面白かった!
これは映画ファンに捧げる映画なのでは?!って思うくらいオマージュシーン(監督がどう思っているかは知りませんが、、、)が多かったので、映画を見た人たちに向けて、そのシーンを解説したいと思います。この記事のほとんどがネタバレ内容を書きますので、見てない方は読まないようにお願いしますね!
まだ、見てないあなた!見に行きましょう~!
見に行きたくなるような動画、置いておきます!
予告シーンで使われてるバスシーン
上に貼った動画の冒頭で取り上げられているバスシーン。
これキアヌ・リーブス、サンドラ・ブロック出演の『スピード』を思い出させます。『スピード』では舞台はサンフランシスコではないですけどね。
『スピード』で、バスを運転しなきゃならなくなるのはサンドラ・ブロック。免停中の女性です。
ご存知かと思いますがストーリーを!
ジャックがキアヌ、アニーがサンドラ・ブロックです。
ロサンゼルスのオフィスビルにあるエレベーターに爆弾が仕掛けられ、乗客達が閉じ込められる事件が発生。ロサンゼルス市警察SWAT隊員であるジャック・トラヴェンは、上司のハーブ・マクマホン分隊長や同僚のハリー・テンプルたちと共に爆弾を除去し、乗客を救出する。さらに身代金を要求してきた犯人を追い詰めるが、もう一息のところで逃げられる。
逃げた犯人は後日、とある路線バスを爆破してジャックに電話をかけた。その電話はベニス発ダウンタウン行き2525番の路線バスに爆弾を仕掛けたという内容で、ジャックに対応させると同時に身代金を要求する。信管は速度測定系に連動し、バスの速度が一度でも50 mph (80 km/h)を越えると安全装置が解除され、さらに速度がこれを下回ると爆発するという仕掛けがなされていた。
爆破を阻止するために、警察バッジを掲げて標的となったバスに飛び乗ったジャックだったが、不法滞在している乗客の一人が自分を追ってきたと思い込んで発砲し運転手のサムが負傷。彼の代わりに、スピード違反で免停中のためバス通勤していたアニーがハンドルを任された。
この映画は1994年、乗客で、しかも免停中の女性がバスの運転を任されるっていうのが「大丈夫?!」って感じなんですが、アニーは見事にやりきります!そのバスの行く先では15m道がなくなってて大ジャンプをかましたりと、もう本当「密室」映画として最高の作品です。
今回のシャン・チーでは「坂」が障害となります。サンフランシスコという街は坂が多いことで有名です。これ、本当ケイティが運転してなかったら助からなかったかも?!です!ケイティGJ!
ジャッキー・チェン映画でおなじみ〇〇現場シーン
この映画は今までの香港発アクション映画に対して最大のリスペクトを払ってる映画だと思います。
マカオに行くショーンとケイティ。
妹のシャーリンとのファイトのあとに、父親(トニー・レオン)の送り込んだ手下がやってきます。
ショーンはビルの外側に竹で組まれた工事現場の足場があることに気付き、ケイティの手を取って竹の足場に逃げます。が、しかし!そこに父親の手下がやってきて、ケイティが危機一髪~!というシーンがありましたよね!
ケイティ死ぬのか?!と思いましたよ!
このシーン、ジャッキーの大ヒット作『ラッシュ・アワー』シリーズの2作目『ラッシュ・アワー2』にほとんど同じシーンがありますw
そもそも、この竹の足場シーンはジャッキーの『プロジェクトA2』のラストの方でも出てきますね。
↑ こちらの3分半過ぎをご確認ください。
↑『プロジェクトA2』に見られるように、香港アクション映画ではこの竹の足場はよく使われるようですね~。
美しいラブストーリーの始まりはあの映画から!
冒頭、悪い奴だったはずのお父さんは伝説の村の娘に出会い、恋に落ちます。このシーンの演技、戦っているのですが、まるで社交ダンスを踊るように振り付けてますよね。お互いの力を知り合って、惹かれあう二人の心をアクションの振り付けを通して表現しているとても美しいシーンです。
このシーンでの色彩は『グリーン・デスティニー』『HERO』『LOVERS』を参考にしてワイヤーアクションと組み合わせた、近年の中華系アクション映画へのリスペクトを見せたと思われます。
HEROのトニー・トニーレオン、セクシーですねぇ。
紅葉のシーンがありました。
HEROは本当に色彩が美しいので見て欲しい!
というか、このあたりの「超絶スーパーパワー」っていうのは、ほとんど説明もなく、このようにセリフもない状態で「魅せる」というのが、この手の映画ではよくあります。
あと、竹林もよくでてきますねw
あの場所への入場シーンはあの大人気映画から!
なんとか頑張ってお母様の生まれ故郷の村に入ることができた御一行様。クルマのボディには活かしたペイントが施されており、ケイティが「あいついい趣味してる!」的なこと言ってましたねw
トンネルを抜けて村に入った御一行様が目にしたのは見たことのない、幻獣たちの姿。車を降りて村を見渡すことシーン。
どっかでみたことないですか?!
私たぶんここのシーン『ジュラシック・パーク』で、博士たちが初めて動いてる恐竜を見るシーンに似てるなぁと思いました。
村にどうやって行くのかシーン
1個元ネタあるような気がするけどわかんなかったシーン、グリーンのネックレスを龍の目にはめてると、よくわかんないシステムが作動して、村への行く方法を表す地図が水で表示されますよね。
ここもなにかの映画へのオマージュだと思うんですが、なんでしょうか?
『ハムナプトラ』っぽいなと思ったんですが、もっと他にあるような。。。でもよく映画ではみるシステムな気もするので、違うかな。。。
わかったら教えてください!
とにかく「あ~映画が好きな人たちが、香港映画や中国系のアクション映画に対してものすごく愛をこめて作ったんだなぁ」と思える作品でした。
追記:そういえば戦闘シーンにもオマージュが?!
村での戦闘シーンで、盾を重ねて駆け上って、空で暴れてるやべぇ鳥みたいな生き物をやっつけるシーンありましたが、これってレッドクリフなどでもでてきませんでした?何かで見た気がしたんですよね。。。
最後に感想を!
中国語のセリフもとても多く、無意味に英語で会話してなかったり。
父と息子が英語で会話するのも、訓練の結果を確かめているんだろうと思ったり。あとケイティは中国語がしゃべれないのも、アメリカ生まれっぽくてよかったです。
中国では結婚がとても重要。ケイティのおばあちゃんがショーンに「あんたたちいつ結婚するのかね?」と聞いているあたりも、中華系の人たちからすると「あるあるw」みたいになるシーンでしょう。
でもおばあちゃんも「あ~わかったわかった。早く行きなさい」と新しい世代の感覚を受け入れようとしているのもよかったです。決して押し付けはしない。
また、ケイティが頭いいって設定は自作以降で活かされていくんではないでしょうか?!
よくハリウッド映画で描かれる日本はなぜか中華系やそのほかアジアの文化が混じった状態で妙な感じに描かれますよね。
でも、『シャン・チー / テン・リングスの伝説』では、そういった描写がありませんでした。中華系の人たちの文化や背景に敬意を払っている映画だなと感じました。村のシーンはとても美しく描かれており、感動しました。
たぶん批判している人たちは、この映画の中にちりばめられたオマージュが、オリジナルではないことから「ありきたり」に思ってしまったりしたのではないでしょうか?
また、独特の雰囲気を持った『グリーン・デスティニー』『HERO』『LOVERS』の色彩や超人的な能力のシーンが、不自然だと思ってしまったかもしれません。
この『シャン・チー / テン・リングスの伝説』で一番よかったのはやはりあまり有名ではなかったシム・リウを主人公にしたことだと思います。地味だとか言われますが、彼はとてもしゃべりが上手ですし、おしゃべりでおもしろいですよね!
現在、アメリカでも『シャン・チー / テン・リングスの伝説』は大ヒットしており、シム・リウはアメリカ中のトーク番組に引っ張りだこです。どこに言ってもしっかりと自分の言葉で面白い話をしていて、とても感じがいいです。彼の人柄がやはり大きいのでは?!と思いました。マーベル・ヒーローらしいマインドを持った人ですよね。私はすっかりファンになっちゃいましたよ!
私はオークワフィナが大好きなんですが、シム・リウの相手役にはオークワフィナが適役ですね。彼のダークなサイドを知っても、そっと隣にいてくれておもしろいこと言えるケイティはオークワフィナじゃないと!
ちなみに私はちょっと私は中国語がわかるのですが、御一行様が初めて村人と会うときに
「みなさんこんにちは!私はシャン・チーです!」みたいにショーンが典型的な中国語の挨拶をしているのがめちゃくちゃおもしろくて爆笑してしまいました!
英語だと、
「hello,everyone! I am Shang chi!」ってニコニコしながら近づいてくる感じですw 怪しすぎるって!
最後に仲良し3人組の動画置いておきますね!
英語ですが、おもしろいですよ!
「みんな私の家族だよ!」とオークワフィナ。
仲良しそうで、2も楽しみですね!じゃ、また!
※記事内でご紹介している動画をすべてYoutubeの公式チャンネルの動画に差し替えました。違法にアップロードされている動画ではございません。ご安心くださいませ。
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