算数における「説明する」とは、どのようなことか? ②
算数に対する苦手意識が強く、且つ性格的に真面目な生徒ほどこういった状況に陥りやすいから我々の配慮が必要となるのだ。「時間」というものが万人に平等に流れていることを踏まえさせることから始めよう。「○○君にとっては5年経ったのに、○○さんにとっては全く時が進まない、ということはないよね。」とでも声がけをすれば「ああ、成る程。」と腑に落ちる子供も多いのではないだろうか。その上で図示した子供の年齢に+5をすると共に親の年齢にも+5をするのだ。そうなると「子が親の年齢に追い付くことは永遠に不可能」であるという年齢算の基本のキの部分が出来上がり、その後は練習量さえ重ねれば応用力がつくと考えられる。応用力がついてしまえば、ここへきてようやく「教師の説明」というものはそこまで必要ではなくなる。算数においての「説明する」ということは、出題者によって複雑多岐に書かれている問題文を自分の頭の中でイラスト、イメージ化し、それを自力で出来るようにすることでセンスを磨き、ありとあらゆる問題に対応できるように導くことである、と私は考える。
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