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海外経験ほぼゼロのアラサーHSPが、イタリア一人旅に挑戦してみた①準備編

「なかなか休みがとれず旅行できない」
「友達や家族と休みが合わないな」
「海外旅行か……いつかできたらいいけど」

そう思ったことはありませんか?

仕事がら、わたしはほとんど連休がありません。
3連休が2回もある!と世間がはしゃいだ2024年9月も、微妙な日どりの飛び石連休があったくらいです。

ところが急に飛び石ではなく、連休になったのです。

「これはもしかして……海外に行けてしまうかも?」

ガイド付き旅行しか経験がない

学生時代から漠然と海外にあこがれていました。今でも、特に目的もなく勉強してしまうくらいには英語が好きです。

とはいえ海外に行った経験は10年以上前に一度だけ。通訳やトラブル対応は現地のガイドさんにすべてお任せし、アジアをツアー旅行したのです。英語が好きだの学んだだの言いながら、全く使わず帰国したんですね。

今はパスポートが切れているし、そもそも準備期間が1ヶ月ほどしかありません。同行者を募るにしても時間が……。わりと都合がつきやすい友人を試しに誘ってみたところ、仕事でした。

ほかにも数え切れないほど悩みがありました。しかしライフスタイルが変わりやすい年代ですし、なにより今が一番若い。「神さまがくれたチャンスだ!」と勇気を出し、準備を始めたのです。

アラサーHSP初めての海外一人旅!
今回お届けするのは……

準備編 ←こちら!
②移動編
③観光編

どこへ行くか?

6日間ほどは確保できそうだったので、目的地はヨーロッパ一択。移動にどこも10時間以上はかかりそうですからね。

あれこれ調べるうちに、イタリア・ベネチアに白羽の矢が立ちます。街全体が水浸しになるアクア・アルタが有名かと思いますが、わたしにとっては漫画『ワンピース』のイメージが強いです。ベネチアをモデルとした街が出てくるため、一度は訪れてみたかったのです。

ツアーを探してみたら……

さすがに一人で行動するのは怖いのでツアーを探しました。が、強制的に一人旅になりました。

<ツアー旅行の種類>
1.募集型企画旅行
2.受注型企画旅行
3.手配旅行

出典:https://tsunagu-office.net/archives/13316

わたしにとってツアーといえば1のイメージでした。旗を持ったツアーガイドさんのもとに、20人ほどの人がわらわらついていくあれです。航空券、ホテル、観光地などすべてツアー会社が手配します。

2は、修学旅行・社員旅行のイメージ。旅行者の希望をもとに、ツアーを組んでくれるんですね。こちらに関しては、個人向けのツアーもありました。

3は、航空券と宿の手配だけを行ってくれるものなど。観光内容は自分で決められます。

1は出発日が合わず、2はやり取りの時間があまり取れなかったのですよね……。丁寧に対応してくださったので、もう少し時間があれば次は検討したいです。

※現地ツアーについて
「観光地の案内に特化したツアー」というのも存在しました。ぎりぎりまで悩みつつも、現地ツアーは利用しませんでした。日本語対応ツアーは英語ツアーの2倍近い金額で、英語ツアーのほうは聞きとる自信がなかったからです。

日本語対応の現地ツアーなら、ベルトラがメニュー豊富でした。英語ツアーでもよければGet Your Guideが見やすかったです。WEBページが日本語で書かれており、日本人の口コミもいくつかありますよ。

航空券とホテル

というわけで3を選び、日系の旅行会社にて航空券・ホテルパックを予約。

格安チケットサイトをあえて避けたのは、トラブルに備えたかったからですね。結果的に大きなトラブルはなかったものの、ホテルや荷物、Wi-Fiについてなど細かなことを旅行会社の方とやり取りでき安心しました。

航空券についてはオンラインチェックインを利用しました。空港へ行く前にチェックイン手続きができ、時間の節約になりましたね。

座席をゆっくり選べたのもうれしかったです!カナダ航空会社の現役CA Ryucrewさんの動画でおすすめされた場所を選び、機内での過ごし方のコツも参考にしたところ、とても快適に過ごせましたよ。おもしろくて役に立つ動画ばかりで、帰国後もよく見ています。

ホテルは、ベネチア本島・リアルト地域にしました。アクセス良好、三ツ星以上のホテルなので高くつきました……。しかし選んでよかったと心から思いました。ホテルに関して、治安と利便性で困ったことは一度もなかったからです。

朝日と波の音で一日が始まり、明るく働くホテルスタッフの皆さんとあいさつを交わす。公共交通の主要な駅があるため、スーツケースを自力で運べ、ほかの観光地へのアクセスも抜群。そばに有名な橋があり、迷子になりがちなベネチアで迷わずホテルへ帰って来られる。一日の終わりは美しい夜景とともに……

そんな毎日を過ごせました。

現金?カード?

金額と割合で悩み、いろいろと参考にしました。海外旅行添乗員こやぎさんの動画が一番おもしろく役に立ちましたね。ちなみにスリ対策の動画も参考にし、被害ゼロで帰国できました。ノウハウだけでなくマインドまで解説されているところが良かったですね。

イタリアもコロナ禍以降はキャッシュレス化が進んでいるそうなのですが、現金も少し用意しました。カードの読み取り不良、スキミング被害、公衆トイレなど現金しか使えないときに備えたかったんですね。

ちなみに、ベネチアではほぼ100%カードが使えました!公衆トイレと、飲食店1ヶ所だけで使えなかったくらいですね。個人店や小規模なお店であってもカード決済端末があります。

円からユーロへの外貨両替は金券ショップで行いました。両替が少額かつ、銀行や空港よりも手数料が安めだったからです。

ただし、確実さを求めるなら金券ショップは避けたほうが良いと思いました。わたしは「ユーロの在庫がないんです」と言われショップを2~3件まわるはめに……。

カードは異なる2つのブランドを持つと良いそうです。ヨーロッパならVISAとMasterがおすすめ。現地を見ていても、その2つはどこでも使え、JCBはお土産屋さん1ヶ所くらいでしか見かけませんでした。

旅のルール

荷造りにあたり、今回の旅のルールを決めました。

<今回の旅のルール>
1.無事に帰ってくること
2.楽しむこと

120%楽しむぞ!!!という気持ちはありつつも、国外に行くのです。特にヨーロッパの観光地はスリが多いことで有名。対策、緊急連絡先、パスポートを紛失したらどうするかを調べ、調べるほど日本の平和さが身にしみました。

荷造りで参考にしたのはNotionテンプレートの持ちものリスト。リスト内のものを必要・不要と選別し、いくつか買い足したり、レンタルしたりしました。ちなみに行き先、旅程、予算も一括管理でき便利でしたよ。

旅を最高にしてくれたアイテムたち

以下は、バッグを極限まで軽くしたい派のわたしが「これは持っていって良かった!!」「これは使えた!!」と思えたものたちです。アプリふくめ50個以上あったアイテム・持ちものの中から、11個まで選びぬきました!

旅行ガイドブックのほか、先ほどの持ち物リスト絶景プロデューサー詩歩さんの動画海外添乗員 NATSUKIさんの動画などを参考にしました。

1.Google翻訳アプリ

ミュージアムパスを翻訳

大変お世話になりました。
アプリの存在はずいぶん前から知っていたけれど、こんなに優秀だったなんて……!!

カメラをかざすだけで文字を翻訳してくれるんですよ。公共交通の券売機や路線図、ミュージアムの説明書き、レストランのメニュー、街なかの看板の意味など、本当にいろいろと訳してくれました。

しかも読み取る言語を指定しなくてOK。ベネチアは観光地なので英語表記もありますが、場所によってはイタリア語しかありません。展示物は特にそうですね。英語とイタリア語を切り替えずとも翻訳してくれ、タイムラグなしで理解できました。

また「英単語はわかるけれどイタリア語だと……?」という時に単語と発音を教えてくれ、現地の人とのコミュニケーションにも役立ちました。

2.スマートフォンのネックストラップ

わたしは肌になにかを身につけることが苦手で、腕時計すらつけません。しかし目的地はスリ大国と名高いイタリア。今回を機に買いました。

スリ対策はもちろん、思い立った瞬間に写真を撮れる、マップや翻訳などアプリをすぐ使える点が良かったです。


3.Wi-Fi端末

HIS Global Wi-Fi Plusの無制限プランをレンタルしました。荷物を軽くするにはeSIMが良さそうでしたが、使い慣れているという点で端末にしました。

月額制サブスクサービスをあえて1ヶ月だけ使いました。ただし3ヶ月以内の解約には手数料がかかります。わたしは合計額を比べ決めましたが、現地での利用日数によってはこちらの単発レンタルのほうがお得ですよ。

マップとGoogle翻訳を使い倒したので、端末を持っていき本当に良かったです!いくら公共Wi-Fiが充実していても、いつでもどこでも利用できませんからね。

10年以上前はガラケーだったので、カメラすらデジカメばかり使っていました。観光も移動も、スマートフォンや快適なインターネット環境で大きく変わりましたね。


4.マスク

飛行機内の乾燥に備え持っていきました。行きはマスク着用、帰りはマスクなしでブランケットを被って寝た結果、マスクのほうが効果的でした。行きは健康そのものでしたが、帰りはかなり暖かくしていたにも関わらず、喉を痛めたのです。


5.インナーダウン、ヒートテック

寒さに備え一応持っていったところ、大活躍!

現地Youtuberに質問したときは「夏の洋服に上着があればオーケー!」とのことでした。しかしベネチアの気温は最高気温22~23℃、最低気温17℃ほど。

💡動画はとってもおもしろい!ネガキャンに見せかけてベネチア推しまくりのこちらが特におすすめ。字幕を日本語翻訳できる。


「向こうの人とわたしたちジャパニーズとでは、寒さ・暑さへの耐性が違うんだ」と自分に言い聞かせ、防寒着を持っていき本当に良かったです。ホテル、航空機内、街歩きなどすべてで必須でした。

例えばホテル到着時に冷房がつけられていました。暖房をMAXにしても、眠れないほど寒い。しかしインナーダウンを着ればすぐに解決できました。

航空機も「冷房18℃かな???」というほど寒く、長そで+長ズボン+ブランケット+ストールでもまったく歯が立たず。復路はインナーダウンとヒートテックのおかげで快適に過ごせましたよ!

6.マッサージボール

腰、肩、足といった体の凝りをほぐすためのもので、100円均一で手に入ります。おかげで10時間以上のフライト後も、体の凝りは全くありませんでした!もはや東京ー大阪の新幹線に座りっぱなしのときのほうがしんどいくらいです。


7.ウェットティッシュ

現地はもちろん、飛行機内ですら出てこず重宝しました。紙ナプキンは出てくるんですけどね。現地の人を見ていると、紙ナプキンで手を拭いて食事していました。

ちなみに「海外の公衆トイレはわりと汚いため持参すると良い」といろいろな本やサイトで見かけました。公衆トイレを使う機会がなかったためこちらはよくわからず。


8.イヤホン

イヤホンがなければ眠れていなかったですね。乗客は静かでしたが、飛行機のエンジンが轟音でして……。わたしはノイズキャンセリング機能付き、カナル型のものを持参しました。飛行機内でもらえるイヤホンはインナーイヤー型で遮音性もかなり低いため、持っていって本当によかった!


9.お薬セット

体調をくずしたときのために、風邪薬、頭痛薬、サプリメントを持っていきました。ふだんから使っているものを2〜3個包装ずつ小袋に詰めました。

実は現地で風邪気味になったのです。日本より10℃くらい寒い日々が続きましたからね。しかし薬をすぐ飲んだので、観光できるくらいの体調はキープできました。


10.お菓子

のどあめとパワーバーを持っていきました。小腹がすいたとき、のどが乾燥しそうなときに役立ちました。海外のお菓子は味が濃いと感じるタイプなので、持参して良かったです。

機内でお菓子も配られたましたが、噛む力が試される固さ&甘~いヌガーのチョコバーでした。日本の菓子メーカーに心から感謝しました。


11.レンタルのスーツケース

役立ったというより、レンタルもけっこうありだな!と感じたアイテムです。実は昨年スーツケースが壊れたんですよね。収納場所もとりますし、新しいものを買うか迷っていたのです。

そこで今回はアールワイレンタルを利用しました。スーツケースを初めとした旅行用品を豊富に扱うレンタルサービスです。

わたしは普段からほかのレンタルサービスを利用しているものの、そちらは家具や家電に強いんですね。

アールワイレンタルはスーツケースが充実しているので、「いいと思ったけど、他の人がレンタル中か……」といったことも少なく、希望のものを借りられました。さらに、旅行日数・重さ・使用航空会社といった特殊な絞り込み検索もできます。丁寧な対応だったのでまた利用したいです!

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書き進めるうちにどんどんボリューミーになっていったので、今回はひとまず準備編をお届けしました。
次回は「②移動編~移動はトラブドラマの連続!~」。お楽しみに!


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