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日本画革命

京都 福田美術館で開催中の「日本画革命」展に行ってきました✨
(魁夷様を関西で拝める幸せよ…😭)

東山魁夷

A1より大きいくらいの、どデカイ『夕月』ふくめ、すべて良かったけども、
特に嬉しかったのが訪欧の絵。意外に見られるチャンスが少ないんですよね。
彼の描くヨーロッパの絵は格別。インスピレーションの湧き方が異次元なんだよなあ。
なかでも『丘の協会』というオーストリアを描いた作品に取り憑かれました。春の緑を作品のベースに、ヒヨコのような藁がかわいい。

『丘の協会』。彼の絵には珍しく、人物が描かれていた。


『春来る湖』
お家に飾って毎日眺めると、違う表情を見せてくれそう。


『ヴィラッドの運河』の透明感も捨てがたい。


小林古径さんの鴨

人物画から彼を知ったから、新鮮だった。
動物画においても、やはり、おぼろげな線とグラデーション豊かな色彩、的をしぼった緻密な描き込み。
リズムがあるよね。

川合玉堂さん富士山

光差し込んでしまった…
現地で現物をぜひ確認してほしいです!

2枚の掛け軸に描かれた『三保・富士』。主線のあいまいさと雲や空気のやわらかさ、あたたかさが好み。作中に描かれた人以外にも、水辺で生きる民がたくさん浮かんだよ。

池田遙邨さんの富士山

まるみを帯びた絵本に出てきそうな雲がかわいい。
鳥の視座くらいの頂上を描いていて、いったいどの場所で描いたんだろう?
「旅から着想を得て描く」そうなので、案外自宅で描いたのかもしれないなあ。
ちなみに弟子の前田青邨さんの富士山が向かいに展示されていて、師弟鏡張りのような演出でした。タッチが似てるのです。

好きな画家がまた増えた

まず、山口華楊さん。『待春』は、うさぎの可愛さと冬の生態と春の予兆を一枚で表現していた。

赤いのはシダの芽らしい。


次に、松本桂月さん。
松竹図屏風!当たり前だけど、でっかい!そして海を感じた、大変ひろく豊かな作品。


そして、福田平八郎さん。よくぞ1940年代にパステルカラーかつデザインを感じさせる『白梅眼白』を描いたな。
太平洋戦争中で、希望を見出そうと描いたのかと想像すると、強さと信念を感じて泣けてきた。
残念ながら撮影禁止作品でしたので、会場にてぜひ!

画材革命

1950年代くらいに、絹から紙へ、岩絵具から新岩絵具へ、画材が変化したそう。ちなみに新岩絵具の核はガラスです。
小野竹喬さんのこの絵みたいに、日本画が徐々にカラフルになってゆくのです。

小野竹喬さん『浜辺』。
絵がどんどん鮮やかになっていっていた。

製作年代があいまいな『青柿図』(川端龍子)も、この頃制作なのではないかな?あざやかで、鳥と柿の葉の形が似せられていて、こころがほぐれた。
『青柿図』も撮影禁止だったので、ぜひぜひその目でお確かめください!

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