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田村正和といえば…

俳優の田村正和さんが逝去されました。享年77。
古畑任三郎ファンとして、謹んで哀悼の意を表します。

眠狂四郎?

田村正和さんの逝去を報じるネットニュースを見ていてあれ? と思ったことがあります。
それは、俳優・田村正和の代表作として「古畑任三郎」「眠狂四郎」の二作が挙げられていたことです。

https://www.asahi.com/articles/ASP5L72XMP5LUCLV00P.htmlより引用)

「古畑任三郎」は当然として、世間的には「眠狂四郎」が代表作なんだ…。
「眠狂四郎」は映画の市川雷蔵のイメージが強く、田村正和=眠狂四郎というイメージが自分の中にはなかっただけに、ちょっと驚きました。

…あ、思い出した。
「ない」と言えば嘘になります。

いつだったか、田村正和主演のテレビドラマ「眠狂四郎」の最後の方をたまたま見かけたことがありました。

フィルムからビデオ撮影になっただけでもセットの質感がそのまま映ってしまうのに、地デジになって更にクリアに映ってしまうため、荒野のセットがコントのセットのようで「何じゃこれ?」とビックリしました。ダウンタウンの「ごっつええ感じ」でやっていた子連れ狼のコントさながらです。

田村正和扮する眠狂四郎がそのコントセットの中に佇み、母の墓に参るのですが、その墓石もふるっていました。
高さが腰くらいまでありそうな漬物石の大親分みたいな石の前面いっぱいに大きく「母」とだけ彫ってあります。
しかもよせばいいのに、残酷なまでにクリアな映像は、その嘘みたいな墓石が発泡スチロール製であることを雄弁に語っていました。

シュールなコントを見せられているのかとある意味目が離せない場面ですが、そこに敵役の西岡徳馬が現れ、二人は最後の決闘をすることに。

刀を抜いた田村正和は円月殺法を繰り出します。
ゆっくり刀を回すのに合わせ、合成されたチャチな青い残像が画面に光ります。カットが変わり、円月殺法を見て催眠状態に陥る西岡徳馬のアップになるのですが、その西岡徳馬の両目にはちっちゃな田村正和が円月殺法で刀を回すところが映り込んでいます(もちろん合成)。

あまりの絵面に、笑うのも忘れて唖然としたのを覚えています。

今、これを思い出して詳細を調べようとググってみたのですが、西岡徳馬が出演した眠狂四郎というのが全くヒットしません

え? 記憶違い? いや、そんなはずはないんだけど…
あんな強烈なドラマ、覚え間違えるとは思えないんだけど…
自分の謎の記憶が怖くなってきました。
(どなたか、この件についてご存知の方、教えてください!)

田村正和の代表作といえば…

話が変な方向に脱線してしまいました。
閑話休題。

田村正和の代表作といえば、一位は不動の「古畑任三郎」ですが、二位は「パパはニュースキャスター」だと思うんです

Amazonより)

世紀も変わり、令和の世になっても、この作品へのオマージュはやみません。

(「ゴッドタン」のマジ歌選手権より。ヒム子による田村正和のモノマネ)

Paraviで配信しているそうなので、一度見直してみようと思います(もちろん見直すのは「パパはニュースキャスター」の方です。念の為)。

色々書き散らしてしまいましたが、田村正和さんの御冥福をお祈りします。合掌。

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