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表現の自由戦士レジェンド(?)、逝く

「お笑いマンガ道場」でおなじみ、漫画家の富永一朗先生が逝去されました。享年96。
子供の頃、「お笑いマンガ道場」で腹が捩れるほど笑わせてもらいました。
謹んで先生の御冥福をお祈り申し上げます。

(このnoteをはじめてから、追悼記事しか書いてないような…)

「お笑いマンガ道場」の名物といえば、鈴木義司vs富永一朗のdisり合い。
富永先生の訃報に接し、ネットに上がっていた「お笑いマンガ道場」の動画を見直したのですが、鈴木先生は富永先生に貶されても一緒になって笑っているのに驚きました。

子供の頃は鈴木義司vs富永一朗の構図に引きずられ、鈴木先生の優しい人柄が垣間見られる笑顔が全く見えていなかったのか。
あるいは自分のことをコケにされたことを忘れるくらい富永先生の漫画にパンチ力があったのか。

…おそらく後者のような気がします。
土管で生活している姿で貧乏を表現したのは間違いなく世界初でしょうし。

一方で、富永先生は自分で散々disっておきながら、自分がネタにされると子供のようにブンむくれ。

3秒前までクシャクシャの笑顔を浮かべていたとは思えない機嫌の変わり方で、大人になって見直すとそんな富永先生が子供のように愛らしいキャラだったことに気付かされました。

鈴木先生も富永先生も、本当にいい人だったんだなぁ、と動画を見てしみじみ感じてしまいました。
(一方で、人の良さそうな(よくよく見直すとけっこう毒も吐いてるんですが)司会の柏村武昭アナは、後に参議院議員になって2004年のイラク人質事件で人質3人を「反政府、反日的分子」と国会で言っちゃったりしてて、つくづく人というのはわからんもんだと思わされました)

それにしても、富永先生の代名詞となっているのはやはり「おっぱい」でしょう。
毎回の放送で必ず1回はおっぱいを描いてるんじゃないかと思うくらい、いつもおっぱいを描いていた記憶があります。

(鈴木家の夫婦喧嘩とおっぱいの奇跡のコラボ)

献血のポスターに「宇崎ちゃんは遊びたい」を使っただけでフェミの人が噴き上がるような殺伐とした昨今、「お笑いマンガ道場」で富永先生が嬉々としておっぱいを描いている姿を見てるだけで心が洗われます(笑)。

それにしても、です。
あれだけおっぱいを描きまくっていた富永先生は紫綬褒章も受賞されています。
おっぱいを描きまくって叙勲された人って、おそらく富永先生と棟方志功くらいではないでしょうか。

(余計なお世話ですが、棟方志功の版画製作を見ていると、彫刻刀で目を突くんじゃないかと心配になってきます)

最後に。
「お笑いマンガ道場」の最終回、富永先生の言葉が胸に沁みました。

老いも若きも胸張って
明るく気高くいきましょう

合掌。

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