メアリー
漫画描く練習用
幾千年の昔、とある村では100年に1度の不作が続いていました。村のみんなはお腹がぺこぺこです。 とある日、この村に住むピケルという青年がいつものように山に山菜取りに出かけると、いつも通る曲がり道に奇妙な葉が生えているのを見つけました。 不思議に思ったピケルは、山菜を取った帰りにもう一度その曲がり道に葉を見に行きました。 すると突然その奇妙な葉が話しかけてきました。 「そこのおぼつかない青年よ。ほうら君だ。肋骨の影が皮膚にくっきり浮き出ている貧相なそこの君よ。」 ピケ
幾千年の昔、とある国のお城に五つ子の男の子が生まれました。 王様は五つ子をとても可愛がっていましたが、ある年新たに妹が生まれると、王様は五つ子を放って妹だけを可愛がるようになりました。 五つ子は娘に嫉妬し、妹を事故に見せかけて殺すことはできないかと思いました。 五つ子は休みの日、森の奥にある魔女の小屋に足を運び、魔女に妹を殺してもらうよう頼みました。 「お前たちの妹に今魔法をかけたよ。帰って妹にやさしくすると良い。妹がお前たち五つ子に”ありがとう”と言うとたちまちキノ
幾千年の昔、とある国の、お金持ちの王様が家来に言いました。 「わしは死にたくない。家来ども、早く不老不死の薬を完成させるんだ!」 王様は焦っていました。自分の寿命が長くないことを知っていたからです。 とある日、町の占い師が王様に問いました。 「王様はどうして死にたくないと思いになるのですか?」 王様は答えました。 「死とは絶望だ。死んだらわしは永遠の暗闇に囚われ、塗炭の苦しみを味わうことになる。わしは不老不死の身体を手に入れ、永遠にこの世で優雅に暮らすのだ。」
幾千年の昔、天に届くほど大きな樹を切り倒そうとする木こり の老人がいました。 その樹の幹はとても大きく、その直径は一つの町ほどもありました。 老人は毎日毎日斧をもって樹のふもとまで向かい斧を振り続けました。 10年ほどが経った頃、同じように斧を樹に打ち付けているとガコッと大きな音がし、樹の幹の一部が崩れ小さな穴が空きました。 老人がその穴から樹の中をのぞくと、なんとそこは一面花畑で真ん中に小さな泉がありました。 「大きな樹の内部にはこんな場所が・・・」 驚いた老人
やばいやばい! どしたん? 見てこれ!今日泊まるホテルの部屋やってこれ!! え!やば!!めっちゃ綺麗やん!! どしたんどしたん? いや見てこれやばくない?ホテルの部屋 しかもバイキングついとるらしい うおおおおおおお!!!! え、しかも見てこれ。この端っこのやつ綿あめ機ちゃうん? うわほんまや!!綿あめ作れるやん!やば おれめっちゃでかい綿あめ作ろww 俺もやろwww棒何本もくっつけたらいけそう てかさ、ドリンクバーでさ、コーラとかカルピスとかめちゃ混
幾千年の昔、羽売りの商人がいました。 商人は人々に空を飛ぶことのできる羽を売ることで生計を立てていました。 そんなある日、商人のもとに海の魚たちがやってきて言いました。 「商人さん。僕たち魚にも羽を売っておくれ。」 羽売りの商人は、言われた通り魚たちに空を飛ぶことのできる羽を売りました。 商人から買ったたくさんの空を飛ぶことのできる羽を、魚たちは海の住処に持って帰って仲間たちに言いました。 「羽を買ってきたよ。さあみんな、これを身にまとって大空を羽ばたこう。」
幾千年の昔、しろいくまが極寒の氷の上で寝ていました。 するとそこに村のやんちゃな男の子ジローがやってきて、しろいくまの体じゅうに墨で落書きをしてしまいました。 それから数日後、村の大人たちがそのしろいくまを見て言いました。 「なんということだ。生まれて初めて見た、黒い模様を持つくまを」 「こりゃあ奇跡だ。きっとあのくまは神の使者だ」 「そうだ。きっとそうにちがいない」 極寒の地に暮らし他の世界を知らず、白い生き物しか見たことがない村の人たちは生まれて初めて見た黒の
幾千年の昔、永遠の愛を誓いあう男女がいました。 とある日男が言いました。 「何があっても離れない。来世でも一緒だ」 女は答えました。 「もちろん!ずっと一緒」 彼らは正真正銘愛し合っていたのです。 とある日、音楽家の男は仕事場で指揮者に怒られました。 「どうしてそれほど自分勝手に演奏するんだ。周りを立たせるということも考えないとこの音楽団じゃあとてもやっていけないよ。」 男は不満でした。 なぜ誰も自分の最高な音楽を理解できないのか、憤りを感じていました。
幾千年の昔、世界が炎に包まれました。 そこら一帯の森林は焼けて炭になり、山をも溶かす勢いで燃え盛る炎はまるで神の怒りのようでした。 幾多の生き物は皆海へ逃げ込みました。その中には溺れ、命を落とす者もいました。 そんな中、遥か上空を舞う鳥達は、海中で狂い乱れる者達を見下ろして言いました。 「貴様達には私達のような美しい羽がない。貴様達には陸か海にしか逃げ道はないのだ。しかし私達は違う。私達には空がある。どうだ?羨ましいか。」 これまで鳥達は地上の生き物、特に人間を恐れ
幾千年の昔、くしゃみをすると幸せが出ていくという言い伝えがありました。 とある町に住むフフという少年はとても鼻が弱く、一年中くしゃみをしています。 なので、町の人からは不幸ものだと馬鹿にされていました。 フフはくしゃみを自力で止めることが出来ず、生まれつきなのでどうしようもありません。 フフは不幸ものだと馬鹿にされるのがとても嫌だったので、とても悩んでいました。 馬鹿にされないために何かいい方法はないか考えていたフフは、とある日思いました。 今の状況を逆に利用すれ
幾千年の昔、空に浮かぶお月様が涙を流しました。 その一滴の粒は空高くから舞い落ち、海にはじけた瞬間に煌めき輝く石となったのです。 そしてなんとその石は月の光に照らされるとまるで共鳴するかのように黄金の光を発するのでした。 しかしその石はあっという間に月の光の届かない海の底まで沈んで行ってしまったのです。 とある日、海を遊泳していた人魚が、海底で美しい石を見つけました。 人魚はその石の美しさに惚れてしまい、その石をネックレスにしました。 夕方、人魚は浜辺の手ごろな岩
幾千年の昔、籠に捕らわれたオウムがいました。 オウムはいつも籠を鳴らし主人に訴えます。 「はやくここから出せ。私はこんなところで完結する生命ではない。」 オウムは今いる籠の中から抜け出し外の世界を見たいと考えていました。 しかしその声は主人には届きません。 同じ籠に捕らわれているもう一匹の小さいオウムが言いました。 「お前はいつも外に出たいと言っているがやはりやめといたほうがいい。外の世界は大変危険だ。」 実はこの小さいオウムは外の世界からやってきたオウムなので
幾千年の昔、その国の民は同じ夢を見ました。 何もない真っ白な空間 目の前には裸の少女が後ろで手を組んで立っている そして小さな口をおもむろに開きささやく 「もし君に恐怖が無かったらどうする?」 とある冬。 世界を渡り歩く旅人がその国を訪れたとき、狂気を目の当たりにしました。 建物は廃れ。空気は濁り。空は泥。 瞳孔開き舌を出し。踊り狂う彼らはまるでピエロ。 かつてのこの地の住人だろうか。 狂う民は旅人に話しかけました。 「やさぐれまがいの猫の切符。彼方は微