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豚骨ガーリックカレー・改

以前こんなカレーをつくった。

水でなく豚骨スープを使い、通常より多いニンニクとバターでパンチを出すカレーを作ろうとした。ただ、結果としてわりと上品なカレーになってしまった。

今回こそ凶悪なスーパージャンクフードとしての「豚骨ガーリックカレー・改」をつくることにした。

材料は以下の通り。

・ゲンコツ 600 g
・豚肉1 kg
・ニンニク 7株
・玉ねぎ 1個
・バター
・とろけるカレールー甘口
・その他調味料

前回からの主な違いとしては豚肉が200 gから1 kgになったことと、ニンニクが1株から7株になったことである。そして豚骨を煮込む時間をやや長くした。ニンニクに関しては倍プッシュどころか7倍プッシュである。

ということで今回は果たしてどうなるのか。

1. 豚骨スープ

煮込まれた豚骨

作り方は基本的に前回と同じである。

圧力鍋でゲンコツを2時間炊き、香味野菜を入れて1時間炊いた。

前回はゲンコツは圧力鍋で1時間なのでその2倍である。

そして頑固な豚骨スープが2リットル弱できた。

2.具材を炒める

まずは玉ねぎをバターで炒める。

バターで玉ねぎを炒める

ここまでは普通のカレーと同じだ。

そして

大量のニンニク!!

スペイン産ニンニク×1、中国産ニンニク×5、剥きニンニク1パック

これを全部使う。
前回得られた知見としては、ジャンクフードは常軌を逸する勢いでないとできないということだ。今回はカレーの味が変わることを恐れずに全力でいく。

全部剥いて...

ニンニク剥くの大変

そして刻む!

粗みじん切りニンニク

それを鍋にドカン!

もう玉ねぎが見えない
バターを追加

さらにここに肉を1キロほど

1キロの豚肉

肉をある程度炒めたら豚骨を投入して少し煮込んでいく。

3.煮込み

冷蔵庫で冷やしておいた豚骨スープを入れてゆっくり温めていく。このカレーはもちろん水など使わない。

コラーゲンの塊
ポコポコと煮込まれるスープ


ある程度煮込んだらルーを入れる

ルーを入れた

ちょっと水分量が多かったので少し煮立たせる。
最後にすりおろしニンニクを大さじ3くらい入れる。

業務用おろしニンニク
完成品

完成!

あんなにニンニクを入れたら味はどうなっちまうんだろう。味見はしてないが、どんなものかいざ実食。

4.食う

やはりカレーは白米とともに。

白いつぶつぶはすべてニンニク

頂きます。

うおっ!

相当ジャンクだこれは。

よく煮込んだのでニンニクの辛味や苦味といった尖ったところはとれているが、一杯食べるとその一撃の重さを感じる。
水を使わずに丸ごと豚骨スープを使ったカレーだ。豚骨スープ、バター、カレーのトリプルパンチで脂質は限界突破している。
そこに普段は見ない量のニンニクを入れたのだ。
わずかだが遠くに二郎を感じる。

だが、本当にこれが理想の逆医者カレーなのだろうか。
逆医者とは、人間を健康にするのが医者だとしてその逆の存在である。
長く細くは生きながらえさせない。
守りに入らない。
それが逆医者だ。

実は今回も新たな発見があった。

それは
こんな無茶苦茶な作り方しても市販のルー使ったらわりと味は安定する
ということだ。

よくも悪くも市販のルーは完成されている。だからこそ、ニンニクを過剰にいれてもわりと成立してしまう。

しかし、そこに落とし穴がある。

市販ルーではカレーの限界値が存在するのだ。どんなにニンニクを入れてもある程度まとまってしまう。

本当に理想のカレーを作るならやはりスパイスから作るしかない。

カレーをスパイスから作りはじめることにハマる男がよくいるが、ようやく気持ちがわかった。カレーが好きなのに、本当に食べたいカレーが市販のルーでは再現しきれないことを悟るのだ。

このカレーをさらに進化させるなら、次はスパイスの調合からはじめることになるはずだ。

そんなことを思いながら食べていると、なぜか意識が遠くなってきた。

5.ドカ食い気絶

このスーパージャンクフードを胃にぶち込んだ後、急激にきた眠気。眠いというより体が活動休止を発表している感じ。これが「ドカ食い気絶」である。
血糖値が上昇すると体内では血糖値を下げようという働きが起こるのだが、カレーのような炭水化物と脂質の塊を食べるとこの働きが一層強くなり、血糖値スパイクと言って血糖値が急に下がる現象が起こり一気に意識を失うことがある。

意識を失い、気づけば翌日になっていた。

その後、このカレーを数日食べ続けたのだが、毎日気絶するしうっすら体調が悪かった。やっぱりこれ、逆医者カレーだった。

体ごめんな。

野菜とかちゃんと食べるよ。

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