2020/11/2
今日の本はこちら・・。
彗星のごとく現れた講談会の星。(うまいこと言えないw)
神田伯山先生
2ツ目時代、松之丞時代のインタビュー本。
周辺関係者の証言(同級生も!)が
違う角度から入ってくるので面白かった。
痺れた箇所が2つ出てきましたのでご紹介。
痺れた箇所その①
前座時代の松之丞を師匠の松鯉先生が
「気を遣えるけど、気を遣いきれていない」と表現されるのですが
深い表現だと思いました。師弟関係ならではかもしれません。
そこまで気を遣う事は必要なのか?
と今の世の中では言われてしまうかもしれませんが・・。
気を遣いきる。
パッと浮かんだのは
①相手によく思われようと気を遣うと、自分がここでまでやれば大丈夫と
線を引いてしまう所がある。
②気を遣いすぎと言われない様にする事も気遣い。
この辺りに気を遣いたいなぁと思いました。
松之丞さんがどうだったか?分かりませんし(笑)
松鯉先生がどうお話になるか分かりません(笑)
この辺りは覚えておこうと思います。
痺れた箇所その②
講談の種類は2つあります。
神田伯山先生のホームページから抜粋
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講談には「連続物」と呼ばれる、ひとつの長いストーリーのもの
「端物」という一話完結のものがあります。
「連続物」は、すべてを口演すると一日では終わらないので
(最長で、なんと1年かかります!)
うち20分〜小一時間に区切った1話ずつ読むことが多いです。
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連続物を非常に大切にされていたのが師匠の松鯉先生
その思いや、講談の魅力は連続物と考える当時の松之丞。
(今の伯山先生もそうです。念の為)
本のタイトルにもある様に、絶滅危惧種と言われる講談会で
一本の光が神田松之丞で射しました。
その辺りは神田松之丞も自負していたそうです。
SNS等も相まって、松之丞の名はあっという間に広まりました。
当然、魅力的な講座があってこそですが・・
そんな時に、講談ってなんだろう?
ピンと来ていない人達に何が良いか?と考えた松之丞が
連続物だろう。
とならなかった点が
痺れた箇所その②です。
松之丞さんは講談が広まる事を優先して、
自分がやりたいことを先ずは置いておいた。
まずは講談を広げる事を優先しないといけない状況であった事も当然ですが
なかなか出来ないこと。ではないと感じました。
自分のやりたいことを魅せる。これはやる側の欲でしかないと言えば
それまでですが、他の仕事でも同じでしょう。
こだわりが邪魔をする事は沢山あり、
出来る事や、やりたい事があればある程、その思いは強くなるものです。
これは気を付けなければならないことです。
だんだん、年齢を重ねるうちに丸くなる。
こだわりがなくなってくる。
一方で、こり固まってくる部分がある。
この辺りの客観的な視点はいつでも持ちたいものです。
新幹線
ひじ掛けにコンセントのある、タイプ
初めて乗りました。
こだまで新車両は嬉しい。
のぞみで旧車両だと「なぜ?」と思う。
目的地に行ける事は一緒なのにね。
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