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感動することばその2-no.5 〜エリック・ホッファーの「魂の錬金術」を読んで〜

エリック・ホッファーの言葉について、
彼のアフォリズム集からいくつかピックアップしてきましたが、今回でひとまず最後の回となりました。

彼の言葉は非常に本質的で、ひねりを加えているところもあるので、過去の記事を読んでくださった方の中には一回読んだだけでは意味がよくわからなかったという方もおられたかもしれません。

ただ、私はホッファーの言葉そのものに触れて欲しかったので、解説は最小限にとどめ、どうしても伝えたい言葉だけ、本文を私が太字に置き換えました。

記事を読んで「難しそう」と感じたり、
「忙しくてゆっくり目を通す時間なんてないよ」という方には、引用文の中の太字部分だけでも拾い読みしていただくと、新しい発見があるかもしれません。

この記事を読んで、
初めてエリック・ホッファーのことを知ってもらえたら、私は嬉しいです。

過去記事と引用元の書籍のリンクを貼っておきます。ご参照ください。

それでは本題に入りたいと思います。
まずはカテゴリー「創造者の気質」よりこの一文↓
※太字部分は私の記入

革命家も創造的な人間も、永遠の青年である。革命家が成熟しないのは、単に成長できないからである。一方、創造的な人間が成熟しないのは、つねに成長を続けているからである。

エリック・ホッファー全アフォリズム集
「魂の錬金術」より抜粋

たしかTEDで誰かのスピーチを聞いたときに「人間はunfinishedな生き物なんだ。人間であるのではない。人間になるのだ。」という言葉に感動した記憶がありますが、どこか共通する部分がありますね。

次は第5章「人間」から↓

他人が自分によいことをしてくれたときに喜びを感じるのは、利益を受け取るからだけではない。それに加えて、自分が正しい道を歩んでおり、そうするように首尾よく選ばれたと感じるからである。われわれはよいことが起こると、良い前兆だた考える。

エリック・ホッファー全アフォリズム集
「魂の錬金術」より抜粋

これをよんで真っ先に思いついたのがnoteでした。ぼくのnoteの記事はまだスキが多くは付かないものの、すこしずつレスポンスしてくださる方が増えてきました(ありがとうございます!)

僕は有料記事を作ってないので利益を受け取ることはできないですが、どこかの誰かが私の記事を読んで「スキ」を押してくれるのはやっぱり嬉しいし、今日一日頑張ろう!と背中を押してもらえている気がします。

そういう意味で今のホッファーの一文を読んでみると新しい発見があるかもしれません。
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以上、5回にわたってお届けしてきましたが、ホッファーの本についての紹介は今回で以上になります。

仕事のみならず、いろんなことに忙しくて、なかなか時間をかけて本を読むということがしづらい世の中になってきました。

ただ、いまよりも、そして誰よりも過酷な状況であっても、決して学び続けることをやめなかったエリック・ホッファーという人物にはどんなに尊敬しても尊敬しきれないし、私にとってのホッファーは、学ぶことが苦しくなったときに励ましてもらえる存在です。

今回私の書いた文章が、ホッファーの紹介のみならず、皆さんの生き方・学び方についての羅針盤となってくれれば私は嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

以下に参考文献を載せておきます。
ご参照ください↓

エリック・ホッファー自伝「構想された真実」

岡田尊司「回避性愛着障害」

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