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真夜中の通り雨

1日を終える頃
横になり
体を緊張から解き放ち
今日の役目を脱ぎ捨てて
安らぎのうつつの中へ

窓の向こうから
雨音が聴こえる

シトシトと
ポトポトと

地面を優しく叩いている

その音に
私はもっと
癒される

まどろみの中

気がついたら
雨は止んでいた

通り雨だったのか

そこをだれかが通ったのかもしれない
言葉はなく
雨音とともに
見守っていることを
寄り添っていることを
伝えに
来てくれたのかもしれない

私がもし
役目を終えて
今日を終えるみたいに
人生を終えたとしたら

やはり私は
雨音となって
風のそよぎとなって
やさしい気持ちを
伝えようとするだろうから

だからきっと
さっきの雨音も
私の大切なだれかだったのだろう
私が大切なだれかだったのだろう

精一杯生きた今日が
一体なんだったのか
私はどんな意味を残せたのか
それが分からないような日でも
誰かが見守ってくれている

だから私は
眠りにつき

きっと明日も
生きていける

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
明日もあなたに良いことがありますように♪

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冨永裕輔 Yusuke Tominaga
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