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人生という叙情詩 〜20年の歩みに寄せて〜

私がその道を選んだ時
すべては手探りだった
やってみなくては分からないことしかなかった
だけどそれはどんな道だってそうなのだ
私たちの前に広がっている選択肢の
その道はすべて
今はまだ少し先しか見えない
その先にどんな景色が広がっていて
どんな未来にたどり着けるかなんて
見通せる人はいないのだ
だからその景色が見てみたくて
そこでの出会いが楽しみに思えて
私は歩き出したのだ

その時にひとつだけ決めていたことがある
それは、
嫌なことがある道を選ばないことではなくて
楽しみに思える道を選ぶことだ
嫌なことがある道を選ばないとしても
選んだ道の先で必ず
時には嫌なことがあるものだ
いつかきっと
こんなことならワクワクする気持ちを信じて
道を選べばよかったと
思うことは分かっていたから

だからこの道を歩き出した
そして確かに
時にはもう生きていけないような
苦しいことも
悲しみも経験した
それも確かにこの道を歩くまでは見通せなかったことだ
ではなぜ
私は今日まで歩き続けて来れたか
それは
やはり思っていた通りの
いや、それ以上の
胸踊る楽しいことや
素晴らしい出会いが私を待っていたからだ

私が挫けそうな時
そこには最後の最後で
必ず励ましてくれる人がいた
私が過去の自分に
なんでと問い掛けたい時
暗闇の中にまだか弱い、しかしこれから逞しく世界の隅々まで等しく照らしていくような
新しい朝の芽生えが
一日の誕生が
私の心の中の空に
朝焼けをもたらしたからだ

その度に私は
一人ではない
やはり私はこの道を選んでよかった
その喜びと感動に
生命の力強い鼓動を与えられたからだ

私は今でも眼前にそびえるこの険しい荒野の
その向こうを見通すことはできない
そうだ
もはや私の旅路は
このような小高い山あいの景色へと変わった
もはやそこは
安らかだった旅立ちの里からは遠く離れた
決戦のような様相だ

その先に真実の夜明けが来るのか
はたまた
私たちは遠い昔の過ちを繰り返してしまうのか
ついに試される時が近づいているように感じる

その時のために
私はこの道を選んだのだ
人間が人間らしく
自然と調和して
優しさという強さで
手を結び合い
もう一度生きていけるように
私はこの道を選んだのだ
この未来の歌を書いてきたのだ

私は今でも手探りしながら
やってみなくては分からないことを
やり続けている
私の選択は
もちろんいつも正解ということではないだろう
だって、やってみなくては分からない真剣勝負が、人生というものなのだから
しかし、失敗から学び
うつむいても
また時がきたら爽やかに上を向き
悲しみや寂しさは
もっと明日へ向かわせる希望というつよさに変えて
歩き出すのだ
歩き出せるのだ

私が精一杯に命と青春を懸けて
魂を注いだ作品は
きっと意味のある結果を生むだろう
だってすべてのことは
どう生かしていくかは、自分次第なのだから

大切なことは
いつも私が作品に愛を注ぎ
今できる精一杯の真剣勝負をしたかということだ
それならば
私は常にそれをしてきた
それが正しかったかどうかではない
間違いもたくさんしてきただろう
だけどそれが私のすべてを注いだ勝負だったのなら
私に与えられた結果が
いつも、私に必要な
私にふさわしい答えなのだ

そう思って生きてきた
そう思って、この道を歩んで来た

さあ、
いよいよこの旅路も正念場だ
それは私の
私たちの未来を左右する
運命の舞台が
私たちを待っているのだ

今や私はひとりではない
ひとりで歩み出した旅路も
今では多くの素敵な仲間たちに彩られている
しかし、その道を行くかどうか決めるのも
歩み出すのも
いつも最後は自分自身なのだ
そして私は、
この道を歩むものなのだ

真実の夜明けに向かい
ずっと前にそれが見たくて歩み出した
この道の先に広がる
美しい景色を夢見て

私を強くしてくれた
私をやさしくしてくれた
険しい道のりに感謝をして
決して折れない心で
まっさらな未来へ
今日また歩み出す

今日まで出会えたたくさんの歌を携えて
そしてこれから芽生える
たくさんの歌を迎えに行くために

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
明日もあなたに良いことがありますように♪






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冨永裕輔 Yusuke Tominaga
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