
未来は未来で大きな口あけて笑ってた
小1のむすこはお腹の中にいるとき、肺に影があると言われていた。
産科じゃないエコー検査室に入り、産科の先生2人、小児外科の先生2人、新生児科の先生2人の計6人に囲まれる妊婦検診。毎回、ああではないかこうではないかという話し合いが長い時間行われていた。
おもに血液の流れ方についてみていたようで、3Dとか4Dで顔がどんなかな、とか見せてもらった記憶もほぼない。
そしていつも、どんなにエコーで見てみたところでやっぱり生まれてみないとわからないね、という結論に。生まれても呼吸ができない可能性もあると聞かされ、ほんとに暗黒の妊婦生活だった。カルテに「胎児異常」と書かれていたときの衝撃。母親学級にも一度も参加していない。
検診がお昼をまたいだある日、病院内のレストランでお茶しながら時間をつぶしていたら、隣の席で孫が生まれたらしい家族が「元気に生まれてきてよかった」と談笑していて、それを聞いた途端、涙が止まらなくなった。
結局、むすこは肺になにかをかかえたまま元気に生まれ、7ヶ月のときそのなにかといっしょに片方の肺の半分を切除した。
今日はその経過をみる定期検診の日。
時間より早く着いたので院内のレストランで小腹を満たすことに。案内されたのは、7年前に泣きながらお茶した席だった。大長編ドラえもんの話をしながらいっしょにうどんをすすっているなんて、7年前にはまったく想像できなかったな。
そんな話をしてみたら、「へ〜。でもだいじょうぶだよ。こうやってげんきだからさ」とのこと。ほんとよかったねえ。
しみじみしていたら、
「ねえねえ知ってる?ソンエジって何回も言ってたらさ、なんとエジソンになるよ!」
……脱力。いやほんと元気な小1男子に育ってくれてよかったよ。これからも元気に大きくなってくれい!