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【園長日記】子どもの話し言葉が友人関係を広げるカギ!親の言葉が子どものコミュ力を育てる

こんにちは。トミーです。今回お伝えしたいことは 「子どもの話し言葉は、子ども自身の友人関係にも影響する。適切な言葉を身につけることで、広い友好関係を築くことができる」 ということです。では、本題です。

子どもは日々の生活の中で、大人の話す言葉をそのまま吸収し、自分の言葉として使えるようになります。そして、その話し方は 友達との関わり方にも影響を与え、友好関係を築くうえで重要な要素 です。


当時の振り返り

私が年少クラスを担任していたとき、子ども同士のひっかきや噛みつきなどのトラブルが頻発し、その対応に悩んでいた時期がありました。 どうすればトラブルを減らせるのか考えていたとき、子どもたちの話し言葉に注目すると、「どいて」「おまえ」「あっちいって」など、強い口調の言葉が多く使われている ことに気づきました。

さらに観察を続けると、子どもたちが使っている言葉は、大人が日常的に話している言葉と似ている ことにも気がつきました。このとき、「もしかすると、大人の言葉が子ども同士の関わり方に影響を与えているのでは?」 と考えたのです。

そこで、私自身の言葉の使い方を見直し、周囲の大人も子どもにどんな言葉をかけているのかを意識するようになりました。すると、次第に子どもたちの話し方にも変化が表れ、トラブルの頻度が減っていったのです。この経験を通じて、「大人の話し方が、子どもの言葉、ひいては子ども同士の関係性に大きな影響を与える」 ことを改めて実感しました。

では、子どもが適切な言葉を学び、スムーズに友達と関われるようにするには、どのような言葉がけを意識すればよいのでしょうか?


1. 子どもの話し言葉は、大人の影響を受ける

子どもは、聞いた言葉をそのまま覚え、話し方のクセも大人の影響を受ける ことが多いです。

例えば、親が普段から「ありがとう」「ごめんね」などの挨拶や、相手を気遣う言葉をよく使っている家庭の子は、自然とその言葉を身につけます。その一方で、短い命令口調が多い環境では、子ども自身も友達に対して同じような話し方をする傾向があります。

大人の言葉の使い方が、子どもの話し言葉のモデルになる!


2. 適切な言葉を覚えた子は、友達関係がスムーズになる

子どもは、言葉を使って相手とコミュニケーションを取ります。そのため、適切な言葉を覚えているかどうかで、友達との関係が大きく変わる のです。

例えば、遊びの中で
「ちょっと、どいて!」(強い言い方) よりも
「ここに入れてもいい?」(相手を尊重した言い方) のほうが、相手と良好な関係を築きやすくなります。

また、「貸して」「いいよ」「一緒にしよう」といったやりとりがスムーズにできる子は、友達との関係を深めやすくなります。

適切な言葉を身につけることが、子どもの友達関係を豊かにする!


3. 大人が意識したい「子どもに届く言葉がけ」

では、どのような言葉がけを意識すれば、子どもが適切な言葉を自然に学べるのでしょうか?

① モデルとなる話し方を大人が見せる

例えば、子どもが何かを渡してくれたとき、
「はい、ありがとう」だけで終わるのではなく、
「〇〇ちゃんが渡してくれたから助かったよ、ありがとう!」と、言葉を少し広げて伝える。
➡ これを続けることで、子どもも自然と「ありがとう」の大切さを理解し、同じように使えるようになります。

② 「こう言うといいよ」と自然に伝える

例えば、子どもが「貸して!」と強い口調で言ったときに、
「そんな言い方じゃダメ!」と否定するのではなく、
「『貸してくれる?』って言うと、お友達も気持ちよく貸してくれるよ」と、正しい言い方を伝える。
➡ 叱るのではなく、言い直す形で伝えると、子どもも抵抗なく受け入れやすくなります。

③ 感情を表す言葉を増やしてあげる

子どもは、自分の気持ちをうまく言葉にできないことがあります。そのとき、
「悔しかったんだね」
「楽しくて笑っちゃったんだね」
と、大人が代わりに言葉にしてあげることで、子ども自身も気持ちを言葉にする力をつけていきます。

大人が「お手本」となることで、子どもは正しい言葉を学び、友達との関わり方を覚えていく!


4. まとめ:「子どもに届く言葉を意識しよう」

子どもの話し言葉は、友達との関係を築くカギとなるもの。 だからこそ、大人が意識して適切な言葉を届けることが重要です。

大人の話し方が、そのまま子どもの言葉になる。
適切な言葉を使える子は、友達関係をスムーズに築きやすい。
「ありがとう」「ごめんね」「貸して」「一緒にしよう」など、コミュニケーションの基礎を日々の言葉がけで育てる。

子どもが友達とより良い関係を築くために、まずは大人の言葉を少し意識してみましょう!


次回の予告:「子どもが言葉で気持ちを伝えられるようになるために、親ができること」

「うちの子、すぐに手が出ちゃうんです…」「怒ると黙り込んでしまう…」そんな悩みを持つ親御さんも多いのではないでしょうか?子どもが言葉を使って自分の気持ちを伝えられるようになるために、大人ができる工夫 について、次回お伝えします!

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