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【園長日記】子どもの遊びを見守る新習慣!実況中継のススメ
こんにちは。トミーです。
今回取り上げるテーマは、子どもの遊びを実況中継して『子どもの育ち』を支えましょう!といったお話しです。さて本題です。
こんなことありませんか?
「遊びに夢中になっているけど、何に一生懸命になってるんだろう?」
「つい口出ししたくなるけど、どう見守ればいい…」
「注意するばっかりで、何をして遊んでいるのか気づけてないな…」
僕自身も保育している場面で、子ども達のあそびが始まった時に実況中継する事あります。「おおっと!〇〇君が積み木を今、何段積み重ねましたー!すごいですねー!」みたいにスポーツ実況のように大声ではしてませんよ(笑)子ども達が注目して余計に落ち着かなくなりますからね(笑)
実況中継をする時は、その子に聞こえるくらいの大きさでOKです。
実況中継は、子どもの遊びをただ観察し、それを言葉にするだけのシンプルな方法ですが、子どもの心と意欲に大きな影響を与えると思っています。
今回は、実際に実況中継を取り入れることで、子どもにどのような変化が生まれるのかを考えていきます。
「実況中継」って何?
実況中継とは、子どもの遊びをそのまま言葉にして伝えること です。
例えば:
「積み木を積んでいます。」
「クレヨンで丸を描いています。」
「電車を並べました。」
この方法のポイントは、評価や指示を加えずに、子どもの行動をそのまま伝えること です。僕はシンプルに「〇〇ちゃんは積木を並べました」とかそのままを実況中継していますが「積木を積んでいるね。」とかでも良いと思います。
実況中継をすると、子どもにどんな変化が起こる?
1. 自己肯定感が高まる
子どもは、「自分がしていることを大人が見てくれている」と感じ、安心感を得られます。大人を確認しなくても、少し離れていてもきちんと見てくれているという安心感が生まれます。つまり
「遊びを見てもらえている」 → 「大切にされている」と感じる
「自分の行動が認められている」 → 自信につながる
2. 遊びへの意欲が増す
シンプルに実況中継されることでもっと夢中になって遊ぶようになります。
遊びがころころと変わっていた子も、5分だったのが10分、10分が15分というように遊びに取り組む時間が長くなっていきます。
「もっとやってみたい!」と好奇心が育つ
「試してみよう!」とチャレンジ精神が生まれる
3. 自分の行動を客観的に見る力が育つ
「いま、自分は何をしているのか?」を言葉で聞くことで、子どもは自分の行動を意識しやすくなります。
「こうやって遊んでいるんだ!」と気づく
「次はこうしてみよう!」と工夫する力が育つ
実況中継の実践ステップ
① まずは観察する
子どもがどんな遊びをしているのか、じっくり観察します。
② そのまま言葉にする
評価や指示を加えずに、シンプルに行動を伝えます。
③ 必要に応じて質問を加える
「それをどうするの?」と問いかけると、子ども自身が考えるきっかけになります。
ひとまず指示や評価の言葉はNGで
実況中継中はひとまず指示や評価の言葉はNGワードとして設定しておきましょう(実況中継ルール)
例えば積み木遊び 「もっと高く積んでみたら?」はNGで 「四角い積み木を積んでいます」 などと中継する。絵を描く場面では 「上手に描けたね!」と評価するのはNGで 「赤と青で書いたんだね。」などと。実況中継をすることで、子どもは「自分の遊びが認められている」と感じ、遊びへの集中力が増し、創造力が広がると思っています。
実際に実況中継していると子ども達は「次はこうしてみる!」と言ってアイデアがひらめいて遊びが深まっていく場面を多く見てきました。
アドラー心理学と実況中継を関連づけてみた
アドラー心理学では、「勇気づけ」が子どもの自立を促す と考えます。そう考えると実況中継は子どもに対する「勇気づけ」になるのではないかと考えました。つまりまとめると
指示しないことで、自分のペースで遊べる
評価をしないことで、自分の遊びを楽しめる
親の関わり方が穏やかになり、育児ストレスが減る
まとめ:実況中継を取り入れてみよう!
実況中継は、子どもの遊びを言葉にするだけ のシンプルな方法ですが、子どもの自己肯定感や意欲を高める効果があると思っています。以下にポイントをまとめました。
子どもの行動を観察し、そのまま言葉にする
評価や指示を加えずに、行動を認める
子どもが「もっと遊びたい!」と思える環境を作る
遊びの意欲が湧いて気になっていた子どもの行動も次第に薄れていくかもしれませんよ。きっと、子どもの遊びがより豊かになり、子どもとの関係もより温かいものになるはずです。そう願っています。ちゃんちゃん。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
PS.前回の記事はこちら