社会のなかの人間科学 Day15
数回講義のリフレクションのアップをスキップしましたが、今回が最終講義でありますので、リフレクションを記します。
4/7の初回講義で、徳永惇の「人間科学とは何であろうか」の話があった。興味を持ち、読んでみると、「人間科学とは、人間としての人間を トー タルに解明 しよ う とす る一 群の学問」との定義であった。検証方法について、論理実証主義型研究と協働・実践型研究があること授業でを学んだ。前者は、仮説検証型であり、原因性・因果性を主体とするものであり、後者は、仮説生成型で、こういう見通しが立つかもしれないという仮説を立てるところまでで、後に現場に適用していくものである。7/21の最終講義で振り返った重要なことは、構成的実験の考え方、統計を使って法則性を探るということ、心理学の歴史は実験から始まり実験に支えられているということ。そのために問い、仮説、因果関係を独立変数、従属変数によって説明することが大事だという。「社会の中の科学 科学の中の人間」という観点から、わたくしの博士研究のこれからについて、めざそうとすることは、①論理実証主義的研究と協働・実践型研究の両方にチャレンジすること、それぞれの型を書くことで自分が対応可能な論文のバリエーションを増やすことをやっておきたい、②論理実証主義的研究を行う際に統計を使うこと、③心理学としての研究なので、実験を取り入れること、この3点である。最後に、「解るというのはそれによって自分が変わるということでしょう」。阿部謹也の言葉を初回のリフレクションで書いた。社会のなかの人間科学の講義シリーズで学んだことで、自分が変われることが可能性から確信に変わったといえよう。