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9 女の自己肯定感を上げる
46歳・女性・おひとりさまが、最高の50歳になるためにしたい100のことをやっていく体験レポート。
意識して、気をつけていることがある。
女の自己肯定感が下がるコンテンツは見ないこと。
女の自己肯定感が上がるコンテンツを見ること。
女の自己肯定感を下げるコンテンツの代表はテレビだと思う。
女性がアシスタント的な役割ばかりさせられていると気がついてから、見るのが嫌になった。
女性がアシスタントであることが一切ダメだと思っていない。9割方の番組がそうであることが問題だと思っている。
あまりに偏りすぎ。
女性たちは、常に柔らかい素材の服を着て、押さえた声を出し、強い意見は主張しない。こういう役割しか与えられていない。肌は出さないフォーマルな格好の男性の隣で、肌を露出する女性がいる構図(日本は肌の露出は格が下がる)も多い。
もちろん、そうじゃない人もいるし、そうじゃない番組もある。
でも、いったいどれだけある?1割?
偏りすぎでしょ。
女性が担っているキャラクターも限られている。
・子供っぽい男性をなだめるお母さん的役割
・みんなに笑われるドジっ子キャラ
・容姿いじり、独身いじり
例えば、伸び伸びと、好き放題の主張をする男性に対して、それを諭す女性(諭す内容は、専門的な内容ではないため、諭されても上下関係は崩れないという構図を必ず守っている)。
例えば、フォーマルで格式の高さを出す男性に対して、番組の進行上は全く問題がない小さなミスをしてみんなに暖かく笑われるドジっ子女性という構図とか。
もうね、見たくない。
女の自己肯定感が下がる。
私はこういう女性たちが悪いと一ミリも思わない。求められていることを、仕事としてやっているのだと思う。
女の敵は女じゃない。
問題は、偏った番組を作る製作側、それを許すテレビ局。意思決定者に問題がある。
番組を作っている人たち、それを許可しているテレビ局は、悪気もないし、気づきもしていないんじゃないかと思ってしまう。
悪気がないから、しょうがない?
でも、この時代に悪気がないは、言い訳にできないんじゃないかな。
これだけ世界中で女性のジェンダーの課題に対して議論がなされて、ネットでいくらでも情報にアクセス可能なのだから。
ハーバード大准教授で脳科学者の内田舞さんが、中田敦彦さんの動画で、こんな話をしていた。
ドラえもんに出てくるしずかちゃんは、勉強もできて、能力も高い。人付き合いも上手で、優しい。
それだけ色んなものを持っているのに、のび太、ジャイアン、スネ夫、といったキャラクターの中で、しずかちゃんがリーダーシップをとって、なにかを決断する場面がほとんどない。
「のびたさん、頑張って」って応援したり、キャっと後ろに隠れたりする。そして、いつもお風呂をのぞかれている。
それが日本の女性の理想像として描かれている。それは、社会の無意識の認識が投影されている。そして、コンテンツとしてずっと目にすることで無意識のバイアスがさらに強められている。
内田さんのこのコメントを聞くまで、私は気が付いていなかったけれど、すごく納得した。ほんとそう。
意思がない、弱い、いつでも笑顔で柔らかい、男性の助けがないと生きていけない、性的な嫌がらせをされても強く嫌がらない、知識がないという意味のピュアさ…こういう人が女性の理想像として描かれるのは、もううんざり。
しずかちゃんという一人のキャラが問題なのではなく、こういう描き方ばかりのコンテンツばかりであるっていう偏りが問題なのだと私は思う。
内田舞さんは、この動画の中で話していた。すごくいい動画だったので、見て欲しい。
というわけで、偏った女性の理想像を描くコンテンツを見続けるのは、女である自分の自己肯定感が下がると思って、私は意識的に見るのをやめた。
逆に、女の自己肯定感が上がるコンテンツを見るようにしている
大好きな動画はこれ。アメリカの有名なテレビ番組の司会者であるオプラ・ウィンフリーがスタンフォード大学で講演をしている動画。
声の出し方、オプラが考えていること・信じていることを伸び伸びと伝える強さ、大きく笑う姿、堂々としている姿。こういうのもありなんだと、希望が広がる。
この動画は、本当に好きで、何度も何度も見ている。彼女が、どうやってキャリアを築いて、どんな壁を乗り越えてきたのかをカジュアルに話していて、一気に引き込まれる。すごくいい動画。
アメリカも女性活躍が進んでいるっていっても、堕胎を禁止する法律が復活したり、まだまだ女性が生きにくい社会だろう。その中で、オプラは、アフリカ系で、女性という立場で、生き抜くにはどれだけ大変だったかが垣間見れる。
そして、もうひとつ。
パリにそびえたつ草間彌生さんのどでかい像。
草間彌生さんと、LVMHのコラボレーションを記念して2023年3月に建てられたもの。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/135849713/picture_pc_b8805705a047a87281e0c8a8b9e2f64d.png?width=1200)
私は、幸運なことに、パリに行って本物を見ることができた。
巨大な草間彌生像、すごくない!?
観音様のようだった。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/135850418/picture_pc_ced1c42cc9b9b913187f781afae1ed4a.png?width=1200)
私の自己肯定感は、爆上がりした。
日本の女性アーティストの巨大な像が、パリのど真ん中に鎮座し、世界中の観光客が訪れて、見上げていた。
ビビるほどの強い個性、意思のある目、知的でこびない表情。
私は、草間観音を前にして、思わず手を合わせてしまった。
ありがとうって思った。
心臓がドキドキした。
もっと、のびのびと自分を生きていいって言われている感じがした。
あぁ、今思えば、草間観音のコラボ商品を買っておけばよかった。無理してでも、こういう時は買うべき。
ルイヴィトンが草間彌生さんとコラボしたのは2回目。特別な存在であることが分かる。
最後にもう一人。
スタンフォード大学の心理学者のケリー・マクゴニカルさんの講演を聞いたことがある。名刺管理サービスのSansanのイベントでキーノート・スピーカーで登壇していた時に、参加したことがあった。
当時、ケリーさんは「ストレスを力に変える教科書」という本がヒットしていて、ストレスマネジメントの話をされていた。
大画面にプレゼン用のスライドを映しながら、講演をされていたのだけど、ケリーさんが使っていた画像に、彼女の強い意志を感じた。
強さや成功を表現するスライドは、必ず女性が使われていたのだ。
例えば、スーパーマンのようにマントをつけて、手を上に上げているイラストがあったのだけど、女性のキャラクターだった。全てのスライドが、そうだった。偶然じゃないのだ。強い意思を持って、そういう素材を選んでいるのを感じた。
検索してみるとわかるのだけど、強さ・成功・上司・権力を表す画像やキャラクターは、男性ばかりが出てくる。
そして、涙・弱さ・部下といったものを表す画像やキャラクターは女性が多い。そして、私たちは、そういった素材をいつも使っている。なにも気にせずに。
ケリーさんは、自分のプレゼンでは、そういったジェンダーバイアスに抗っていた。
自分がいつも目にするものが、無意識に蓄積されて、自分の意識を作っていくからだろう。
私も、なるべく、女としての自己肯定感が上がるコンテンツを目にして行こうと思った。
読んでくださり、ありがとうございます(^^)/
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