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私の原点「人に点数をつけることへの違和感」

いつもありがとうございます。生きがいラボの福留です。
社員さんが給与を自己申告する取り組みのお話をすると、「なぜやろうと思ったのですか?」とご質問いただくことが多いです。
現在取り組んでいる自己申告型給与制度に至るまでには、いろいろな葛藤と試行錯誤があったのですが、これまでに私が感じてきたこと、考えてきたことについて書こうと思います。

■人に点数をつけることへの違和感
現在行っている自己申告型給与制度に取り組む前は、給与制度は役割に応じてシンプルに決まる制度にしていました。
今でいう「ノーレイティング」という人事制度で、人事評価や等級制度を廃止して、それに伴って、給与を決めるために延々と行われている評価面談も廃止し、その代わりに、一人ひとりのキャリアについて上司と部下が話し合う時間をしっかり取るという制度でした。
この取り組みの原点には、「人に点数をつけることへの違和感」がありました。
人事制度の歴史は、簡単にいうと「何を根拠にして点数をつけるか?」ということを考え続けてきたものです。
それが、昔だと「職務遂行能力」でしたし、それから「目標の達成度」や「コンピテンシー」、「職務(の重さ)」、「責任(の重さ)」などの考え方が生まれたりしましたが、要は「人に何で点数をつけるか?」というテクニックの話です。
私はもともと、この「人に点数をつける」ということに強い違和感がありました。
さまざま強みや特性がある社員さんを、画一的な「点数」というものに置き換えるというのは、テクニックとしても無理だと思っていましたし、
もしそれができるとしても、点数づけによって社員さんの生きがいが高まるとは思えなかったのです。
「人に点数をつける」という前提は、すべての人事制度に当てはまりますので、どんな人事制度の方法論を学んでも、自分に腹落ちする人事制度には出会えませんでした。
そういう問題意識があり、当時はノーレイティングという人事制度が生まれていませんでしたので、「自分でつくるしかない」という結論に至りました。
しかし、「点数づけをやめたい」という思いはあっても、それを人事制度で実現するのはなかなか苦労したのですが、それは次回に書きたいと思います。
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