母の命日を知っていますか
私の母は癌で死んだ。享年53歳だった。
だけど命日がいつかも、死んでから何年経ったのかも、私は知らない。
母への興味がそれほどになかった。
もうじき私の子供が7歳になる。
私が母というものになって7年。
私は良い母ではない。そんな自覚がある。
優しい母ではない。許す母ではない。
笑顔でない。あたたかくもない。
そろそろ、母を振り返ってみてもいいのかなと、ふと思った。
優しい母でありたい。許す母でありたい。
笑顔で、あたたかい母でありたい。
それは私が子供の頃に、私が母に求めていた姿なのではないだろうか。
私の手元には1冊のノートがある。
闘病の母が書き記したノート。
知らないことばかりの母だったけれど、その中に少しだけ、
本当の母が生きている。
母と言う職業は不思議だ。
偉大でありちっぽけであり幻想である。
私はそんな風に思う。
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