プロジェクトを成功させるためにデザイナーが“握る”べき勘所✊
こんにちは、ファインディコミュニケーションデザインチームのトム(@_tomd4)です!最近は「Findy Tools」のクリエイティブディレクションやDesignOps改善を担当しています。
ファインディデザインチームのみんなで「事業貢献に関して気づいたこと」をテーマにアドベントカレンダーをはじめました。
今回は ファインディデザインチーム Advent Calendar 2024の12日目をお届けします🎄
握り✊ is ネクストアクションや意思決定を明確にすること
私は普段、施策立案をする事業部とアウトプットをつくるデザイナーをつなぐハブとして、デザインの要件定義から納品までのチェックやスケジュール管理などを担当しています👨💻
11月はFindy Tools主催の「アーキテクチャConference 2024」というカンファレンスの約30種類200個のクリエイティブを1人でディレクションし、活躍したメンバーとして表彰いただきました🥳🎊
デザインで事業貢献する手段は色々あると思いますが、私は事業部とデザイナーをつなぐハブとして「スピード」を特に大事にしています。(ファインディのバリューでもあります)
このスピードを損なわないために意識しているのが、すれ違いや手戻りを減らすこと。つまりネクストアクションや意思決定を明確にする「握り✊」です。
この記事では、スピードを出すために私が意識している「握り」についてご紹介します!
よくあるすれ違い、手戻りの例
少し前まで、プロジェクトですれ違いや手戻りが何度か起きていました。施策リリースのスピードが落ちたり、デザインのクオリティアップにかけらる時間も減ってしまうので、なんとかしたい…!
みなさんも下記のようなすれ違いや手戻りの経験はありませんか?👀
👼 素材が揃わない…
「たぶんn日中には素材が揃うだろう」と思ってたけどスケジュールの認識がずれてて揃わないあるある。デザインが進められず、スケジュールがずれる
👼 FIX…じゃなかった
「たぶんこれでFIXだろう」と思ってたら、社内OKだけど先方確認はまだだったというあるある。修正の時間を見込んでおらずこれもスケジュールがズレる。
👼 “スタイリッシュな感じ”とは…?!
「たぶんこんな感じだろう」の認識がずれているあるある。リファレンスがあっても、リファレンスのどこを踏襲するかの認識がずれているパターンもある。スケジュールが大幅にずれ、せっかく作ったデザインが根本からつくり直しなので悲しくなる。
👼 あれ、◯◯さんに情報が伝わってない…?
「たぶん誰かが伝えてるだろう」と思ってたら誰も伝えてなかったあるある。ちゃんと伝えた結果デザインに変更が入る可能性もあるし、スケジュールもズレる。
こんなすれ違いや手戻りの要因として共通するのは「たぶん◯◯だろう」でデザインを進めてしまっていることでした。
こうして書くとそれはそう案件なんですが、プロジェクトの中にいると意外と気付けないものなんですねえ…ふしぎな話だ…
第三者から「これってこういうことであってますか?」と聞かれて空で答えられない時は「たぶん◯◯だろう」くらいの認識で進めてしまっているので注意しています。
握るためにやったアクション
「たぶん◯◯だろう」を無くし全てを握る✊ために私が普段やっているアクションをご紹介します。
デザインラフとスケジュールをもとに、握れていないものを洗い出す
まずは現状の把握🔥
今揃っている情報でデザインラフを描いてみたり、今後のスケジュールを眺めて動きをシミュレーションしてみると、握れていない情報や不安な点がぽろぽろと出てきたりします。
あまりにも不明点が多い場合は、決定権のあるメンバーとのMTGをセットして不明点が多いことや目線が違っていることをお互いに認識しつつ、片っ端からクリアにしていきます。
(質問攻めに真摯に答えてくれる事業部の皆さん、𝑩𝑰𝑮 𝑲𝑨𝑵𝑺𝑯𝑨…)
計画通りいかなかった時どうするか話しておく
素材は予定通り来るか、集客はシミュレーション通りに行くか…などなど、立てていた理想の計画通りに行かなかった場合にどう動くかを事前にヒアリングしておきます。
次のアクションを明確にする
「OKでしたら本件はクローズします(=修正なしの認識)」とか、「MM/DDに素材いただき次第◯◯のデザイン進めますね」など。連絡のたびに次のアクションを添えることでお互いの認識を合わせながら進められるようになりました。
相手に意思決定してもらいやすい工夫をする
握る過程で関連メンバーに質問したり意思決定を仰ぐことになりますが、相手が忙しくても返答しやすい、意思決定しやすいような工夫をしています。
特に意識していることは3つ📝
point1:メッセージの冒頭に要望や目的を明記
「ご相談なんですけど」「念のため確認したいことが」「n点お願いしたく」「一応報告です」などを冒頭につけます。
ちなみにYes / Noの返答がほしいものは「確認」、返答なくてもOKな場合は「報告」というマイルールを設けています。
point2:ラフを添えて説明
握りそびれるとリカバリが大変なものはラフや参考画像を作ってすり合わせています。ラフに起こせるのはデザイナーの強みですね🔥
point3:自分の意思を添えて選択肢を提案
「A案とB案どっちがいいですか?わたしは◯◯の理由でA案推しです。」とか。基本的に2〜4択で選択してもらう形を意識しています。
相手が忙しそうだったり、判断を急ぎたい場合は「MM/DDまでに相違がなければA案で進めますね!」まで決めます。
握っておいてよかったこと
スケジュールにも心にも余裕ができる
手戻りによる追加の作業が減るので時間的に余裕を持ってプロジェクトを進めることができます。また、今後ありそうな変更を握っておくことで「頑張って作ったけど後で変更になるかもしれない…」みたいなソワソワ感もなくせて心が穏やかでいられます。
何かあってもリカバリしやすい
握りながら進めた上でどうしても防げなかったミスや考慮漏れがあっても、握る過程で一度考えたりプロジェクトメンバーと議論しているので、リカバリのための意思決定がしやすいです。
みんなで「握る」空気がつくれる
自ら握りを意識して動くと、プロジェクトメンバー全員で「握れてるか?」を確認する空気ができます。自分1人だけだと握れていないこと(考慮もれ)に気づかなかった…ということもありますが、みんなで確認できるのでとても心強いです。
(デザインチームに歩み寄ってくれる事業部の皆さん、𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬……)
さいごに
クリエイティブディレクションをぶん回すのに必要なのは「握り✊」なんだな〜という気づきと、具体的なアクションでした。皆さんもすれ違いや手戻りに悩んだらぜひ試してみてください!目指せおにぎり職人🍙
また、ファインディのデザインチームは仲間を募集中です!ファインディのデザインチームに興味を持たれた方、ぜひお気軽にお話ししましょう⛄️🎄
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トム @_tomd4
それではまた次回〜👋