のらねこ、最高のゲームジャンルを決めたい
現在、“自分でも全くやったことない挑戦をする” という企画で、ちゃんとビジネスとして成立するゲーム作りをやっています。
前回まででビジネスとしての目標を固め、そして方針決めも行いました。
今回は具体的なゲームの内容について、方向性を決めていきます――。
いつもお読みいただきありがとうございます。
初めましての方、久しぶりの方もとても嬉しいです。
僕は目標管理Webサービス Project Sylphius の開発・運営をしています、TOMCAT HEART の中島です。
“何か” がしたい。“何か” やってないと不安。
でもその “何か” が何かは分からない。
そんなふうに思いがちな人に足りないのは、新しい “何か” ではありません。
“目標管理スキル” です。
“何か” が決められないのなら、その決め方から目標管理を通じて学べばよいからです。
この のらねこに何ができる? では、正しい目標管理のやり方を皆さんとシェアすべく、僕自身が計画して僕自身でやってきた様々なことを、なるだけ面白く書く趣旨となっています。
現在は “のらクリエイターに何が作れる?” シリーズを連載中です。
僕自身も作ったことがない全く新しいモノづくりに、完全に0の状態から挑戦しています。
1. 方向性の確認
前回までに、ゲームをこんな感じで作ることが決まっています。
オッケー。
がんばろ。
2. お客さんが喜ぶものはなに?
ゲームを開発するにあたって、一番大事なのはお客さんです。
なぜって、そりゃあ、お客さんを喜ばすことがそもそもの目的だからね。
でも今は現実のお客さんはまだいないわけで、なので前回は 丸山丸子さん という架空のお客さんを設定しました。
いわゆる ≪顧客ペルソナ≫ ってヤツですね。
この丸山丸子さんは、このような人物でした。
本日は “この人” が喜びそうなアイデアを出していきたいと思います。
ただ、ちなみにですけど、、、
もしかすると中には、この “お客さんを想定する” という行為が納得いかない人もいるかもですね。
昔はたしかに、そう言われてたんです。
「商売は特定の1人のためのものじゃない。お客さんみんなのためだ。だからお客さんを決めつけるなんてケシカラン」
って。
でもそれ、違うと思うんですよね。
厳密にいうと僕のお客さんは “丸山丸子さんのような人達” であって、決して丸山丸子さん個人のためにゲームを作るのではないからです。
世の中には、『特定の誰かが喜ぶことを、別の誰かは嫌がる』なんてことがだいたいあるじゃないですか。
だから想定顧客を決めないと、内容がどんどん『誰も嫌がらないもの』になっていくんですよね。
誰も嫌がらないゲームってどんなゲーム?
無難で毒のないゲームってことですよね。
つまらなくない?
仮につまらなくなくても、そんな個性のカケラもないゲームなんて売れると思う?
だからゲーム開発に “丸山丸子さん個人が喜ぶもの” って基準を作るんです。
3. 丸山丸子さんってどんな人?
ペルソナ設定をするときには、その人物の設定のうち、製品に特に強い影響を与える部分をしっかり作りこむことが大事です。
具体的には “その人の考え方”。
どんな製品を好むかはその人の考え方次第なわけですからね。
だからペルソナ設定は、考え方を設定することが重要なわけ。
そして人間が持つ性質において、その人の考え方の部分に特に強い影響を与える要素はこの2つ。
性格的な積極性の高低
心の敏感さ
人間の性格ってヤツは、実はこの2つのパラメーターだけでほぼ決まってしまうものです。
もちろんそれにプラスして “今までどんな経験をしてきたか” も重要なんですが、日本人の場合はそれも “年齢” と “性別” でだいたいざっくり予想することができます。
もちろん、だいたいざっくり、ね。
なので “積極性” “心の敏感さ” “年齢” “性別” の4つが決まれば、その人の人間性がだいたい分かるんです。
さて、そのことを踏まえ、丸山丸子さんが喜ぶゲーム作りをしていきます。
まず今回のゲームの前提は、先に決めた方針により『より良いアイデアを出した人が勝つルールであること』となっています。
そういうルールのゲームで、既存の作品といったら、、、なんでしょうね。
≪大喜利≫ とかかな?
だとすると大喜利ゲームを作れば、丸山丸子さんは喜ぶ?
でも、彼女は女性ですよね。
また趣味が洋画の歴史ものを見ることですから、日本の漫才文化にどれほど興味があるかは正直疑問です。
別に興味なくはないでしょうけども。
大喜利が好きかどうか聞いたら、「あ、好きですよ、フツーに」とか言う割に会話は弾まなそう。
洋画の歴史ものが好きな女性は(もちろん どちらかといえば だけど)心が敏感なタイプが多く、人の悪いところをあげつらうネタが珍しくない大喜利ルールでは、不快感を示す可能性もありそうです。
もちろん大嫌いかってぇと、別にそんなことはないだろうけどさ。
加えて彼女はここ最近、“ショッピング兼サイクリング” をやってます。
サイクリングは、(生活環境にもよるけど基本的には)孤独な趣味に類されるため、女性では割と珍しい趣味です。
営業マンという職業柄から友達付き合いが下手なはずはないものの、『休日くらい1人でいたい』時期なのかもしれません。
よって丸山丸子さんは『あまり積極的でない、心が敏感なタイプ』です。
ただし積極性にしろ敏感さにしろ、社会人の一般平均からは決して大きく逸脱はしていないでしょう。
だとすると、そんな人が興味を持つゲームジャンルは何でしょうね?
ここで僕が再度注目したいのは、『もともと映画好き』ってポイント。
世界中の映画好きは、まず間違いなく ≪ロールプレイ≫ が好きなはず。
映画好きはロールプレイが好きだからこそ映画を楽しめるものだからです。
まぁ、映画に限らず、ドラマ・小説・マンガ・アニメなどなど、物語が好きな人はみんなだけど。
(ゲームのRPGじゃなくて、その元になったロールプレイの方ね)
あまり積極的でないタイプだから主導的に演じたくはないだろうけど、でも映画好きであるからにはロールプレイが好きでもあるはず。
だとすると、ロールプレイをテーマにしたゲームを作れば、丸山丸子さんも喜んでくれるのでは?
4. ロールプレイをテーマにしたゲームとは?
ロールプレイをテーマにしたゲームで僕がパッと思いつくのは、、、
やっぱTRPGかなぁ。
テーブルトークRPGっていうんだけど、ゲームマスターと会話をすることで、物語をみんなで共同で作っていくっていうゲームになります。
でもこれはロールプレイゲームとしてはハードルがかなり高いです。
即興で演技とかしないといけないから。
とまぁ、こんな感じ。
けっこう難しそうだし、別のジャンルにしましょうか。
もっとライトなものとしては、コミュニケーショントークゲームなんてジャンルもあります。
この手のゲームで有名なのは ≪人狼≫ だけど、これは与えられた役割を演じて、最後まで殺されなければ勝ちってヤツ。
他にも、
1人だけ答えを知っている状態でクイズに参加し、答えを知っていたことがバレなければ勝ち(インサイダー)
架空の映画の討論会をでっち上げ、一番オモロいこと言った人が勝ち
(知ったか映画研究家)みんなで島の資材を取り引きしあい、自領地をもっとも発展させた人が勝ち(カタン)
みんなで特効薬を開発し、世界を滅亡から救えたら勝ち(パンデミック)
などなど、探せばもっと他にも色々あります。
この中で、「みんなの気持ちを1つにできた!」という気持ちに一番なれるゲームはどれだろう?
やっぱパンデミックかな?
協力プレイゲームだからね。
でも、(やったことある人は知ってるだろうけど)パンデミックはスゴロクに近いルールなので『新しいアイデアを出す』という要素がなく、それゆえ今回の方針には合致しません。
第一、チームの連帯感が非常に高く問われるため、友達付き合いがそんなに上手でない人にはちょっとハードルの高いゲームです。
だとすると、、、
新しいアイデアを出す
「みんなの気持ちを1つにできた!」という気持ちになれる
ロールプレイによるトークでゲームが進行する
あまり積極的でないタイプの人でも楽しめる
この条件に合致するルールは。。。。。
。。。。。あ、
アレがあるじゃん!💡
5. インバスケットゲーム
これは本当はゲームじゃなくて、ビジネスで使う発想法です。
トラブルの解決法を探すための思考法で、≪インバスケット思考≫ っていうのがあるんです。
なんでも、もともとは米空軍の訓練プログラムだったらしく、簡単にいうと『自分より優秀な人ならどう対処するだろうか?』という観点で問題の解決手段を考えるやり方です。
こういう、いわゆる ≪思考法≫ と呼ばれる類のものって、何の道具も使わないし、気づいてしまえば何のこともないことから、別に練習なんかしなくてもできる気がしてしまうものです。
でも実際には、知らないとできないし、訓練しないと難しいものも結構あるんです。
たとえば、
マクドナルド法
奇抜じゃなくてもいいから問題を起こさない行動プランが欲しい
ってときに使います。
「今夜のディナーデートにマクドナルドはどうかな?」みたいな最低最悪の手段を最初に考える
「それの何が問題なの?」という観点で問題点を潰していく
デザイン思考
比較的日常的な問題に、今までにない革新的な解決手段を探したい
ってときに使います。
訳の分からないことをしてる人は、自分にない観点を持っている人だ” という前提で身の回りを観察する
「なぜそんなことするの?」を突き詰めて考える
インバスケット思考も、こうした発想法の1つです。
なので概要を知ってるからって、すぐパッとできるわけではありません。
軽くやってみるだけなら簡単だろうけど、日常業務でとっさのときにパッと活かせるかでいうと、練習しないと無理です。
でもやり方自体は、自分より優秀な人を想像して、その人が考えるであろうことを想像するだけ。
それ自体は簡単です。
こんな感じ。
とかね。
でも実際にやって見ると、
世界一のネゴシエーターなんてどんな人か知らないだけど
今の自分にできないことを言い出されても困る
そんな人の発想なんて真似できっこない
などなど、色んな疑問が浮かんできて思考が停止してしまいます。
だからこれを訓練できるゲームがあったらどうかな、って思うわけ。
訓練で鍛えれば、そういう思考法が欲しい人は助かるし、丸山丸子さんみたいなタイプの人なら多分面白いと思ってくれるんじゃないかな。
僕自身も助かるしね。
よし!
てなわけで、ゲームは ≪インバスケット思考の訓練になるゲーム≫ で決定。
来週からさらに細部を詰めていきますよ!
面白くできるといいな😆
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ここまでお読みいただきありがとうございました。
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