【芦名勇舗 のash radioエッセンス#1】人生の3ヶ条:自分の人生に責任を持つ・人を喜ばせる・愛される

芦名勇舗さんのYouTubeラジオ「ASH RADIO」は、1330回を超える放送を通じて多くの人生哲学やビジネスの知見を発信してきました。本記事では、その膨大な内容を精査し、芦名氏の考え方を50のテーマに整理してご紹介します。熱いメッセージを交えながらも親しみやすく、そのエッセンスをまとめました。それでは、芦名勇舗から学ぶ50の教えを見ていきましょう。
記念すべき第1回です!


まずはなんと言ってもこれ。「自分の人生に責任を持つ」「人を喜ばせる」「愛される」――これらは芦名勇舗さんが常々強調する“人生の3ヶ条”です。実は芦名氏が率いるBVEATSの企業理念でもあり、「結果を出す以前に、人としてまずこの3ヶ条に沿った生き様ができているかが非常に大事」だと社内でも説かれています 。シンプルですが奥が深いこの教えを、芦名さんの言葉を引用しながら紐解いてみましょう。管理職手前〜管理職クラスのビジネスマンに向けて、今日から実践できるヒントも探ります。

1. 自分の人生に責任を持つ — 言い訳せず自分で決める


まず第一のヶ条、「自分の人生に責任を持つ」とは何でしょうか?端的に言えば自分の人生の主導権を他人や環境に渡さないことです。芦名さんはときに辛口にこの重要性を説きます。例えば「決断した以上、中途半端なこと言ってんじゃねー」とストレートに叱咤します 。つまり、一度自分で選んだ道であれば、途中で不平不満を漏らすべきではない、ということです。第21回のASH RADIOエピソードタイトルも『雨が降っても自分のせいだと思え。』と徹底しています。天気さえも「自分のせい」と考えるほど、自分の置かれた状況すべてを引き受ける覚悟を持て、というメッセージでしょう。

もちろん現実には、嫌な仕事や環境からすぐ逃げ出すのは難しい場合もあります。芦名さん自身、「会社が嫌だ、給料が低い」と文句を言いながら辞めない人について「本当は辞めたら生活できない不安が先に立つんですよね」と理解を示します。しかし最終的には、そのジレンマも含め自問自答を繰り返し、自分でトレードオフを納得して選択するしかないと語っています。要は、自分の人生の舵を取るのは自分しかいないということです。他人任せではなく、自分で考え決断した道を進む――その覚悟を持った人こそが信頼できるビジネスパーソンだと芦名さんは見ています。彼の会社では社員に対し「上司が発破をかけるような軍隊的マネジメント」はせず、自主性に任せるスタンスです。裏を返せば、誰も責任を肩代わりしてくれない環境で自走できる人材だけが生き残れるということ。「自分の人生に責任を持つ」とはまさに、どんな状況でも言い訳をせずに自分で道を切り拓く姿勢なのです。

👉 Action: もし今あなたが何かに不満を感じているなら、それを他人のせいにする前に自分に問いかけてみましょう。「この状況を変えるために自分ができることは何か?」と。小さなことでも自ら決断し行動を起こす習慣をつけることで、人生のハンドルを自分の手に取り戻すことができます。

2. 人を喜ばせる — 与える人に人もお金も集まる


第二のヶ条は「人を喜ばせること」。ビジネスの本質を一言で言えば**「価値提供」**です。芦名さんは起業家の心得として「一番最初のファーストステップは、人を喜ばせることです」と断言しています 。お金儲けだけに意識を向ける人もいますが、芦名さんはユーモアを交えてそれを否定します。「お金って勝手にトコトコトコって歩いてきて、銀行口座にドゥン!って入る」なんてことはあり得ない、と笑い飛ばしつつ 、「お金は必ず人が払う。だから人を集めなきゃいけないんですよ」と強調します 。結局、お金は誰か人が運んできてくれるもの。ならばまずは目の前の人を喜ばせ、その対価としてお金をいただくという発想に徹するべきなのです。

ではどうすれば人は集まるのでしょうか?芦名さんは「冷静に考えてほしいんですけど」と前置きしつつ、次のように問いかけます。「お金を奪う人間と、人を喜ばせる人間、どっちに人が集まると思いますか?」 ――答えは言うまでもなく「人を喜ばせる人間」ですよね。人を楽しませ、価値を与える人の周りには自然と人が集まります。そして人が集まれば、ビジネスでは売上(お金)が後からついてくるというわけです 。にもかかわらず、多くの人は無意識に「どっちの会社のほうが給料いいかな?」「誰がご飯をおごってくれるかな?」と自分が得することばかり考えてしまいがちです。芦名さんは「皆それじゃ人が集まらないよ」と喝破します。逆に起業家・経営者は常に「どうすれば従業員が喜んでくれるか?」「どんなサービスならお客さんが喜んでお金を払ってくれるか?」と、人を喜ばせることだけを死ぬ気で考えているのだといいます 。ビジネスで成功したいなら、この「与える発想」に徹することが何より重要なのです。

👉 Action: 日々の仕事で意識してほしいのは、「目の前の相手を喜ばせるには?」と自問するクセをつけることです。顧客でも上司部下でも家族でも、相手が笑顔になる行動を一つ増やしてみましょう。例えば、部下に感謝を伝える、一手間かけてクライアントの要望を超える提案をしてみる――そうした Give の積み重ねが、めぐり巡って自分に返ってくるのです。

3. 愛される — 本音でぶつかり信頼を勝ち取る


最後のヶ条は「愛されること」。ビジネスで「愛される」とは、単に人に好かれる人気者になることではありません。芦名さんは愛の定義を「等身大をさらけ出す勇気を持ち、違いを受け止める勇気を持つこと」と語っています 。要は「本音だったらいいよ。見栄張ったら殺すよ?」という極端な表現で、ウソ偽りなく向き合う大切さを示しているのです 。ビジネスにおいても信頼関係の土台は本音と本音のぶつかり合いにあります。どんなに些細な懸念でも言い合えない空気があると、いざという勝負所で組織は崩壊してしまいます。逆に、ミスしたときほどメンバーがお互い等身大の自分をさらけ出し、それを周囲が全力で受け止める――そんな環境があれば組織は強固になります。芦名さん自身、「チームスポーツでも負ける原因は大抵『あの時言えなかったこと』に起因する」と述べ、ミスも含めて本音で伝え合える風土の重要性を説いています。

ではどうすれば人から愛されるリーダーになれるのでしょうか?ポイントは先ほどの定義にもあった勇気と思いやりです。自分を大きく見せたり威張ったりせず、弱みも含めてさらけ出す勇気。そして相手の失敗や自分との違いを受け入れる度量。この2つを持ち合わせたとき、人は心から信頼され、愛される存在になるのだと思います。実際、芦名さんの部下社員の中でも結果を出している人ほど「芦名さんは本当に愛がある」と感じ、逆に結果を出せていない人ほど「冷たい」と感じる傾向があるそうです 。これは芦名さんが部下を甘やかさず本気で向き合っている証拠と言えるでしょう。相手に合わせて都度態度を変えるのではなく、一貫して本音で向き合う厳しさこそが真の愛情であり、周囲からの厚い信頼につながるのです。

👉 Action: 今日からぜひ意識的に本音で人と向き合ってみることを実践してみましょう。例えば部下との1on1で建前ではなく本心を伝えてみる、ミスしたときはプライドを捨てて正直に謝る、といった小さな一歩から始めてください。また周囲の本音にも耳を傾け、失敗には「次は頼むぞ!」と笑顔で受け止めてあげてください。ありのままを受け入れ合う姿勢が、信頼され愛されるリーダーへの近道です。

最後に…

人生の3ヶ条は端的に言えば「自分の人生の主人公は自分。他者には惜しみなく価値を与え、背伸びせず誠実に生きる」ということです。どれもシンプルですが、実践するのは勇気と覚悟が要ります。しかし管理職世代の私たちだからこそ、この3つを意識して行動することで周囲に良い影響を与え、組織やビジネスの成果にもつながっていくはずです。ぜひ芦名さんの教えをヒントに、明日からの行動を変えてみてください。一言で言うならば、人生の舵もビジネスの成功も、自分次第ということです。

参考にしたYouTube回: 第2回, 第18回, 第21回   

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