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『図書館の自由と検閲』リアルタイム感想②
先日反応をくださった5番地さんの感想部分メモ
バタイユ
『隣の家の少女』
『インターコース』
滑りやすい坂の議論
無菌化された図書館は学生や研究者にとって魅力的なのか、という点には非常に同意する。
「図書館のスペースの問題、予算の問題、運営上の問題もある」ということもうなずける。
なお、アメリカの中絶問題に関しては、テキサス州では、2021年9月に施行された中絶規制法は妊娠6週目以降の中絶を禁じている。
レイプや近親相姦もあてはまる。
また、2022年に、10歳の女の子が性的暴行を受け妊娠していることがわかり、オハイオ州からインディアナ州まで移動し中絶した。中絶は憲法で認められた女性の権利とする意見と、宿った命こそが大切とする意見の2つがある。
→現在、それに関する図書館の所蔵をめぐる記事を探している。
本書の続きリアルタイム感想
◇自衛術
内容の要約
郵便物の手紙
10歳になるうちの子が泣きながら帰宅した。それが、年上の子が空手や柔道の本を借りて、試してみたという。
しばらくの間、貸出から外してもらえないか?
その後、調べたが、児童書には空手の本は一冊もなく、成人用図書と青少年図書では、6冊あった。
図書館の見解としては、空手や柔道の本を書架から取り除くことはできず、図書館員は利用者が貸し出した資料を
どう使うか責任を負うことはできない。取り除いたとしても、本屋で入手できる。
これに対する手紙の内容は、空手の指導者から教えを受けずに書物を利用すると弊害を招く、医者がある書物は危険と
指摘しても無視するのか。市民が好まない本を取り除くよう要求するのではないかと恐れているようだが、そのような
前例はあるのか。「明白かつ現在の危険」の原則にいう状態におかれていると思うが、認識しているのか。
□あなたが館長だったらどうするか。手紙の問いをどう考えるか。
手紙が自分の要求を正当化しようとしている議論をどう思うか。
→資料を撤去することはできない姿勢を貫く。
手紙の書き手の意見としては、公共図書館の「公共」という部分に重点を置いて考えているような気がする。
公共は、社会一般、おおやけという意味があり、日本国憲法にも「公共の福祉」という言葉が出てくる。
(この本はアメリカが舞台であるため、海外の法律を参照すべきだが、リアルタイム感想なので)
公共のもの、税金で買ったものなのだから、それは、市民の暮らしをよりよくするために活用しなければならない
市民にとって有益となるものでなければならないという意味合いが含まれているように感じる。
だが、図書館は、前提として、「知る自由」の権利を保障し、たとえその本を読んだものが犯罪者になろうが
爆発物を作ろうが、図書館が規制する理由とはならないのであると考える。
◇日曜の若者の集会
内容の要約
婦人が図書館の理事会で話す。
日曜日の午後に10代の若者を招いて、音楽を聞かせダンスをしている。「ご夫人よ、横になって」「ペテン師のラグ」
「一緒になれる」「タンバリンの男」「血を見るまでやれ」といった音楽で、麻薬、性の乱れ、反戦、反体制思想を
歌っている。12歳以下の子供が聞いていた。こんな音楽を聴いていたら、成長して人生の尊いものをどう尊敬することが
できるのか。10代にセックスをすすめている、それを公共図書館が演じている事実を受け入れられない。レコードの演奏を中止しろ」とのことである。
それに対し、「それは検閲です。私たちは検閲に反対です」と館長が伝えたところ、婦人は「あなたがどう呼ぼうとかまいませんが、私はこれを良識と呼びます」
と言った。
□あなたが理事会のメンバーであったら、ここでどうされますか?検閲と良識は両立するものでしょうか。
音楽と行動の因果関係はないという意見に賛成か。音楽は継続して演奏されるべきと主張する権利は正しくないと思うか。
この場合、「図書館権利憲章」は適切な選択基準の文書でしょうか?
→私だったら、イベントを続けるが、婦人の言いたいこともわかる。(ただ、一方の考えのために規制することが可能になってしまえば、逆にクラシックばかり流すことも、子供たちの娯楽にふさわしくないから中止するということができるのでは)
音楽と行動の因果関係はないという意見に対して、完全に賛成することはできない。(多感性あふれる若者の行動を助長させる可能性は否定できないため)
音楽は、継続して演奏されるべきと主張する権利は正しい。
P.30(続きはまだまだあるし、私の考察不足も多い)