【読書記録】「レッドチーム思考」を読んで組織で正しい判断をする方法について考えた
本日は「レッドチーム思考」という本を参考にしながら、組織で正しい判断をする方法について考えていきたいと思います。
1.状況設定
普段の仕事でどうしてあんな案が採用されてしまったのだろう?と、思う事があります。おそらく、皆さんにもそうした経験はあるかと思います。私たちは誰しも、「知らず知らず組織の文化に縛られ、上司や職場の好みに合わせてしまいがち」ですし、「長年の経験が邪魔をして物事を客観的に見られなくなってしまいます。それは何も、私たちが無能だからではありません。人間の思考と行動は、常にそうしたバイアスに縛られているのです。
2.アイデア
では、それを防ぐためにどのようにすれば良いのでしょうか? 本日紹介するのはという悪魔の代弁者という概念です。その起源は、かつてローマカトリック教会内に設けられていた悪魔の代弁者という職業にまで遡ります。カトリック教会による聖人認定は、かなり場当たり的に行われていたため、「聖人の大安売り」とも言うべき状態に陥っていた。この状況を改善し、聖人の神聖さと正統性を守るために設けられたのが、「悪魔の代弁者」である。「悪魔の代弁者」の仕事は、聖人の候補として挙げられたあらゆる証拠や、履歴書に対して徹底的な反対意見を述べることで、各候補者が聖人となることを防ぐことにありました。それが高じてあえて反論を行う事を「悪魔の代弁者」と言います。
3.適用
時間制限のある会議や打ち合わせでは、もうこれで良いのでは?と思ってしまいがちですが、そうしていると結局上の上まで行ったときに煮詰まっていないのがバレてやり直しになることも少なくないと思います。アジェンダの最後にもう一度あえて反論タイムを作ったり、参加者に根回ししてあえて反論してもらう状況を作る事が重要だと思います。
さらには反論すると空気読めよ的な雰囲気になってしまいがちなので、〜すればなお良くなると思います。などのポジティブな言葉で締めることで摩擦を減らしつつ意見をより良いものにする事ができると思います。日本の会社ではかなり勇気のいる事ですが、意見をよりよくするためにも実践してみてはいかがでしょうか。
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