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民主主義を破壊する反共カルトと戦犯①-11🇯🇵日本会議👿[神社本庁⛩を支える新興カルト]

民主主義を破壊する反共カルトと戦犯①-11🇯🇵日本会議👿[神社本庁⛩を支える新興カルト]


現在行われている「兵庫県の知事選挙」では、無責任強欲モンスターが急増し、
ネットで「パワハラはなかった」などの言説が急速に溢れ返り、
他党の党首が「前知事のパワハラはなかった」などのデマをリアルで流し、
統一協会🏺などのカルトも参戦して「カラスは白い」と喚き散らして
カラスを白くしようとすり替える運動」が行われています。
国民の知らない間に何が起きて、なぜ民意が反映されなくなったのか?
世の中がおかしくなったのか?青木理氏の「日本会議の正体⛩」の本📕を
通してその「元凶👿」を見ていきます。

「偽りを述べる者が愛国者とたたえられ、真実を語る者が
売国奴と罵られた世の中🇯🇵を私は経験してきた」


平和な日本社会🇯🇵を「再び戦争できる国にしたい」「改憲したい」と躍起に
なって日本会議⛩の活動に熱心に参加する反共カルトの宮司のインタビュー
から、そう思う理由や、「日本会議⛩の活動」を支える「新興カルト」との
関わりについて詳しく見ていきます。統一協会🏺をはじめとする新興カルトの
巨額金銭被害などがなかなか明るみに出ない理由、ネトウヨが統一協会🏺を
非難しない理由、カルトの思想が似通ってくる理由
、なども垣間見ていきます。


神社本庁⛩を支える新興カルト


●宮司インタビュー「生学連との親密関係」

———そういう国学院の学生時代に生長の家⛩出身の活動家とも交流を?

「ええ。当時の生学連(の出身者)とか日本青年協議会⛩、日本協議会⛩、
そういう生長の家⛩関連の方々が現在も活動家として頑張っています。
彼らは学生運動華やかなりしころ、左翼があれだけ大騒ぎしていた時代に、
このままじゃ日本が危ないと思っていた青年たち、学生たちで、その方々が
いまも頑張っていらっしゃるわけです


———日本会議事務総長⛩の椛島有三氏もそうですし、首相補佐官の衛藤晨一氏
もそうですし、往時の生長の家⛩からは幾人も日本会議⛩の運動に人材を
輩出しています。

「生長の家⛩は、谷口雅春先生の考えを踏襲してさまざまな活動を展開し、
その薫陶を受けた方々がたくさんいらっしゃるわけ
です」

———素人目には違和感も覚えるのですが、神社本庁や神道界にとって
みると、生長の家
は新興宗教(新興カルト)でしょう。同じ宗教という
意味でいうと、ライバルでもあるんじゃないんでしょうか?


「神社を支えてくれる組織はいろいろあって、もちろん一般の氏子の方々でも
あるんです
が、一方でそういった新興宗教の教団が支えてくれる部分が
あるんです。神社の行事や、さまざまな形でね


———というと?

多くの(新興宗教の教祖は、ありがたいことにお伊勢さん(伊勢神宮)を
大事にするし、地域のお宮さんを大作にしましょうとおっしゃってくれている
ところが多い。かつての生長の家
もそうだし、仏教系、神道系を問わず、
主に作家宗数の多くの教団の方々です。みんなお伊勢さんを大事にし、
地域の神社を大事にしましょうという教えの教団です

青木理氏「日本会議の正体」より

なぜ、同じ宗教団体である「新興宗教(新興カルト)」と神社本庁⛩とライバル関係で競合しないのか?

Q:素人目には違和感も覚えるのですが、神社本庁⛩や神道界にとって
みると、生長の家⛩は新興宗教(新興カルト)でしょう?同じ宗教という
意味でいうと、ライバルでもあるんじゃないんでしょうか?

A:創価学会が公明党などを擁立した時期はライバル関係にあったため、
など、盛んに競い合ったが、途中から新興宗教(新興カルト)とは
争わず、逆に「相互扶助関係」を築くことで、「神社本庁⛩が
新興宗教(新興カルト)を庇護してきた」事が伺える。
例えば、新興宗教(新興カルト)が、神社の行事や、改憲運動、
選挙運動などで、動員👴👴👵👵や資金💰💰が必要になった時に、
人を出したり、上納金💰💰として納めることで、悪質な
「霊感商法などをする新興宗教(新興カルト)を神社本庁⛩が
政治家などに働きかけたりして庇護する」「相互扶助関係」を
築いてきたため、新興宗教(新興カルト)が「雨後の筍のように
日本中に蔓延し」「被害を拡大させてきた」ことが伺える。

統一協会🏺と神社本庁⛩の互助関係

例えば、極悪新興宗教(新興カルト)として名高い統一協会🏺と
神社本庁⛩は、文春の記事にあるように、互助関係にあること
がわかっている。それゆえ、ネトウヨが、仲間である統一協会🏺を
批判しなかったことが頷ける。
また、異質であるはずの、統一協会🏺と神社本庁⛩や日本会議⛩、
創価学会🍘の推す政策が「なぜか一致」するのも、互助関係
があるからだと推察できる。

日本を蝕む反共カルトの構図

「反共を結節点」として極悪詐欺新興カルトが集結

本体は「神社本庁⛩・日本会議⛩」
お伊勢さんや天皇を大事にするか?
反共か?で反共カルトを集結させる

●反共カルト連合(勝共カルト連合)
キリスト教版=統一協会🏺、エホバの証人
仏教版=創価学会、伝統仏教各派
神道版=神社本庁⛩・日本会議⛩
スピリチュアル版=幸福の科学
ユダヤ教版=キリストの幕屋
お掃除系=素手で便器掃除
日常生活版=実践倫理宏政会
自衛隊・警察版=自衛隊のOB会や警察OB会
官僚版=???
など、神社本庁⛩や日本会議⛩の元に
互助関係を築いている?

統一協会🏺と神社本庁⛩の互助関係
統一協会🏺と神社本庁⛩と政策が一致



●宮司インタビュー「神社本庁⛩を支える新興カルトたち」

———そういう教団のトップは日本会議でも役員などに就いています
つまり、新興宗教団体も日本会議や神政連の活動を下支えしていると?

「下支えしてますよ。そういった多くの教団がわれわれ神社界の活動を
支えてくれている。日本会議⛩の活動も、いろいろな宗教教団とか、
あとは自衛隊のOB会や日本遺族会などが力になっている
動員面では、まさに神社界と宗教教団です」

———神社界はもちろんですが、
新興宗教団体もやはり動員力
👴👴👵👵はありますか?

こちらからいつもお声かけして、たとえば100人お願いしますといって、
100人
👴👴👵👵出しますというところがいくつかあります

———しかし、そうした宗教団体が政治活動に深く関与することを
どうお考えですか?政教分離は近代民主主義社会の原則であって、宗教団体が
憲法改正などをこれほど組織的に訴えるのは・・・


「違和感を感じると」

———ええ。

「諸外国をみても、日本よりはるかに(政教が)分離していませんね。
また、神社界の考える国の形というものをしっかり維持しなければいけないし、
そういう意味で政治的な部分に触れる活動も必要だと私は思っています。
われわれから見ると、戦後のコミンテルン運動の名残でもある(現行)憲法やら
何やら、一時よく言われた戦後レジームというものがこの国にずっと蔓延
していて、このままでは国の未来が暗いというふうにつくづく思ってしまう。

その意味で、われわれもいまやっている活動に力が入るということです」

———当面の最大目標は、やはり憲法改正ですか?

「そうですね。憲法改正はこの国の正常化のひとつであり、いまは(運動の中心が)
憲法改正になっています。この国の道統を維持し、後世に伝える。
その手段として、憲法改正がいま一番大事なテーマ
だと思っています」

———とはいえ、憲法改正に関しても、どこをどう変えるかについては
右派のなかでもさまざまな意見があるようです。
生長の家⛩に出自を持つ人びとだって、谷口雅春の教えを絶対視するなら、
現行憲法の「改正」という論理では納得しないでしょう?

青木理氏「日本会議の正体」より

人数などは正確ではないものの、参考資料として新興カルトの一覧

新興カルトの一覧
カルトの人数や勢力分布
10大新興カルトの系譜と推移
新興カルトの系譜資料


●宮司インタビュー「社会が乱れているのは、信仰心のなさ」

【補足説明(改憲)】

ここについては、私の質問への解説が必要だと思う。
前章でも若干記したが、生長の家⛩の教祖・谷口雅春は、占領期という
異常な状況下で押しつけられた現行憲法は無効であり、これを破棄して
明治憲法を「復元」させた上で「改正」すべきだと唱えつづけてきた


その伝でいえば、生粋の谷口雅春信奉者にとっては現行憲法の存在を認める憲法
「改正」運動などは矛盾に満ち満ちたものであり、どうにも納得できないものと
映ってしまうらしい
。このあたりが右派内部の改憲論議にも意見の相違があり、
時に「教理問答」に陥ってしまったと”自省”されるゆえんでもあった。

実際、私が日本会議⛩の取材にかかわっている間も、日本会議系の集会が
開かれる会場の前
で、そうした内容のビラを配る谷口信奉者が日本会議側
小競り合いを起こした場面を目撃
した。

たとえば、谷口雅春の教義を原理主義的に信奉する生長の家の分派
「ときみつる会」の坪田陽子
は、そのひとりである。坪田に直接会って話を
聞くと、やはりこんなふうに熱心に訴えたのだった。

青木理氏「日本会議の正体」より

「いま、現行憲法の「改正」に(日本会議の運動の方向が)流れています
けれど、これを食いとめるため必死になっているところ
なんです。
衛藤晟一さんまでが(現行憲法の)『改正』になっちゃっているから困るんですよ

とはいえ、聞いてみれば坪田らも、根本的な部分で日本会議⛩や安倍政権に
異を唱えているわけではなかった。実際はむしろ熱心な応援団なのである
続けて坪田の話。

「最後は、私も安倍政権にかけますよ。安倍総理が(現行憲法は)『無効だ』
と言いさえすればいいんですから
。そういう安倍総理を支える議員をバックアップ
したいとも思っています。衛藤さんだって、稲田(朋美)さんもそうですけど、
応援はしているんですよ(笑)。能島(有三)さんも、いままでばらばらにやっていた
保守運動をきちんとまとめて、ご苦労が多いと思いますからね」

———そしてこんなふうにも言って私にまで詰め寄るのだった。

社会が乱れているのは、信仰心のなさなんですあなたも、考え直して
ください。信仰心を持ち、日本の国を愛し、国を思う気持ちを強くしなければ
ならない。
昔は(谷口)雅春先生が『この人だ』といえば『はい』と言って、
何も考えないで(応援)できたのにねぇ・・・・」

これは極端な例にしても、憲法改正をめぐる右派の想いは、たしかに一様ではない
面もあり、特に宗教団体出身者につきまといがちな「教理問答」を超え、
なんとか大同団結の形で取りまとめることに成功したのが日本会議⛩
であったともいえる。

青木理氏「日本会議の正体」より

「無盲目的に上の人(神や天皇や宗教指導者や経営者)の命令に従う=信仰心」の勘違い

以下は、よくあるカルト信者たちの勘違いが現れている主張である。
自己主張することが「ワガママで従順でない」と自己中心的な解釈をしているのがカルト信者の特徴である。
「社会が乱れているのは、信仰心のなさなんです。あなたも、考え直してくだ
さい。信仰心を持ち、日本の国を愛し、国を思う気持ちを強くしなければ
ならない。昔は(谷口)雅春先生が『この人だ』といえば『はい』と言って、
何も考えないで(応援)できたのにねぇ・・・・」


●宮司インタビュー「安倍政権の弾圧で運動がやりやすくなった」

あらためて石川正人へのインタビューに戻ろう。

———憲法改正ひとつをとってもいろいろな視座がある中、それを大同団結
した日本会議⛩の下、改憲の署名集めなどに懸命に取り組んでいると。

「ええ。とにかくいまは憲法改正に向け、一点突破の場所をみんなで見つけよう
としているわけ
です。たとえば緊急事態条項。こうしたところで一点突破
していこうというのが (運動の)テーマのひとつになっています


———日本社会の雰囲気も変わりつつあるとお感じですか?

「それは感じますね。私はもう30年くらい、昭和天皇さまのご在位60周年の
奉祝運動からこうした活動にかかわっていますが、(日本会議などの)存在感
がきちんと認識されてきた、認められてきた、そういう空気感はあります


———それはなぜだとお考えですか?

たとえば安倍政権になってからモノが言いやすくなったとか、いろいろな見方
はあると思いますが、確かに何をやってもやりやすくなってきています。
署名活動だろうが、ポスターだろうが、神社の社頭に掲げて、一件たりとも
苦情は出ていません。地域も行政も含めて(運動が)やりやすくなっている
感じですね


———それはやはり安倍政権の誕生といった政治の動きとシンクロ
しているんでしょうか?


シンクロしている部分もあるんでしょう。いや、逆に日本の空気の変化、
いまの時代が安倍政権を生んでいるのかもしれませんよ。

中国🇨🇳の動きなどが日本人に危機意識を持たせるような動きになっています
からね
。でも、まだまだ成果としては、これからだというふうに思っています」

———当面はとにかく憲法改正だと?

「ええ、そうです」

青木理氏「日本会議の正体」より

安倍政権下で公安や警察や自衛隊に国民弾圧に加担させることで「右派の運動がやりやすくなった」

左派が主張すると、公安や警察やネトウヨがかつて「特高や隣組」のように
言論弾圧することで、ヘイト議員がヘイトを声高く叫んで、マイノリティ叩きや
生活保護叩きなど、ナチス親衛隊🇩🇪のように公然と弾圧することで、
左派が主張し辛くなって、中間層はトラブルに巻き込まれまいと
「見て見ぬふり」「保身に走る」ことで、「反対運動が尻すぼみになっていった」
「反対の声をあげる事がなくなっていった」環境下でこのような感想が
出てきたと思われる。非常に興味深い。
「たとえば安倍政権になってからモノが言いやすくなったとか、いろいろな
見方はあると思いますが、確かに何をやってもやりやすくなってきています。
署名活動だろうが、ポスターだろうが、神社の社頭に掲げて、
一件たりとも苦情は出ていません。地域も行政も含めて(運動が)やりやすく
なっている感じですね」

ほぼ神社本庁⛩のカルト内閣


●日本会議と神社本庁と新興カルトの互助関係まとめ

日本社会の変質をめぐる石川の状況認識の正否はともかくとして、その話から、
おぼろながらも輪郭がかなり浮かびあがってきたのではないだろうか?

神社本庁⛩と神社界の本音も、日本会議⛩との神社界の関係も、
生長の家⛩をはじめとする新興宗教団体と日本会議⛩、神社界との関係も、
あるいは日本会議⛩の組織活動や資金源などの実態も・・・・・・。
それらを私なりに取りまとめれば次のようになる。

すでに何度か記したように、日本会議の実務的、あるいは理論的な中枢には、
戦後日本の右派運動を支えた新興宗教・生長の家
に出自を持つ者たちが多く
就き、いまも地道な活動展開や理論構築の駆動力になっている


ただ、それを動員面👴👴👵👵、資金面💰💰、そして影響力なの面で強力に
支えているのが神社本庁
を頂点とする神社界であり、これにいくつもの
新興宗教団体
🏺による側面支援も加わっている

日本会議⛩やその別働隊が各地で開くさまざまな集会には、そうした宗教団体や
神社界
が相当数の参加者を動員し、政治的なアピール力を高めるのに
大きく貢献している。

青木理氏「日本会議の正体」より

また、集会やイベントなどに相当額の資金💰💰を提供し、「改憲賛成」
の署名集めなどにも組織をあげて協力
👴👴👵👵している。
もちろん実際には神社によって温度差はあり、公然と協力している神社が
仮に1割程度だとしても、全国に8万社を超える神社界
のパワーは
決して隠れない。


さらには日本会議⛩とリンケージしつつ右派の政治家を熱心に支援し、
得票などの面で組織的な影響力を行使している。
彼ら、彼女らは、現行憲法やそれに象徴される戦後体制を露骨に嫌悪し、
これをなんとしても突き崩したいと願い
、宗教的出自から生じがちだった小異を捨てて大同につき、日本会議という政治集団に結集した

そうした実態を踏まえると、日本会議とは、表面的な”顔”としては右派系の
著名文化人、財界人、学者らを押し立ててはいるものの、実態は「宗教右派団体」に近い政治集団だと断ずるべき
なのだろう。

そこに通奏低音のように流れているのは戦前体制
———すなわち天皇中心の国家体制への回帰願望である
だとするなら日本会議⛩の活動伸長は、かつてこの国を破滅に導いた復古体制
のようなものを再来させかねないという危険性と同時に、「政教分離」
といった近代民主主義社会の大原則を根本から侵す危険性まで孕んだ政治運動
だともいえる。しかし、その「宗教右派集団」が先導する政治活動は、
確かにいま、勢いを増し、現実政治への影響力を高めている。

青木理氏「日本会議の正体」より

経営者や宗教指導者がこぞって民主主義を否定する
「戦前の天皇中心の国家体制への回帰願望」を抱くのは、
「社員や女性や左派が自己主張や反対意見をすること」が
経営者や宗教指導者など自分たち指導者に
「歯向かってワガママで従順でない」と捉えて「面倒くさい」
と思うようになって、「対話の否定」「議論の否定」「多数派で押し切る」
を目標とするようになり、「目上の人間に従順な奴隷人間」になった
「戦前の天皇中心の国家体制への回帰願望」が「理想」と思うようになり、
「政教分離」といった近代民主主義社会の大原則を根本から侵す危険性まで
孕んだ政治運動に熱心に加担するようになり、晴れてファシスト国家になり、
また敗戦して負けた、と言う流れになっていると思われる。


東大値上げ運動に対話できない無能な東大総長の例

物価高騰などで、学費の値上げ反対運動が起きている東大だが、
「かつての暴力的な学生運動とは全く異なり」
「芝生にテント🏕を張って学費の値上げに反対デモをしてるだけの平和的なデモ」に対して、ビビった東大総長がなぜか「機動隊👮‍♂️を投入」すると言う
間抜けな事件が起きた。
「教育者であるハズの東大総長」が「学生と対話や議論ができない」という
情けない間抜けさが話題や問題になっている。
学術界におけるカルト日本会議⛩の影響も気になるところである。





民主主義を破壊する反共カルトと戦犯シリーズまとめ(INDEX用)



伊丹万作「騙されることの責任」

もちろん、「騙す方が100%悪い」のは紛れもない事実である。
その上で更に「騙されることの責任」を考えよう。

伊丹万作「騙されることの責任」

もう一つ別の見方から考えると、いくら騙す者がいても誰1人騙される者がなかったとしたら今度のような戦争は成り立たなかったに違いないのである。
つまり、騙す者だけでは戦争は起らない。騙す者と騙される者とがそろわなければ戦争は起らない。一度騙されたら、二度と騙されまいとする真剣な自己反省と努力がなければ人間が進歩するわけはない。騙されたとさえいえば、一切の責任から解放され、無条件で正義派になれるように勘違いしている人は、もう一度よく顔を洗い直さなければならぬ。
伊丹万作「戦争責任者の問題」より


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