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詰将棋は終盤の勉強ではない

こんにちは。とまとです。今回は詰将棋についてです。有段者、高段者向けの記事になってしまうのですが、みなさんちゃんと詰将棋解いてますか?

よく、難しい詰将棋を前にして、「長手数の詰将棋は解いても意味ない」とか、「実戦でこんな形にならないから意味ない」とか言ってる人を目にします。

おそらく詰将棋を解く意味を分かってないんですね。それで実戦型の詰将棋とか詰めチャレしか解かないからなかなか強くならない。これ意外とよくある話なんですよ。

詰将棋って終盤の勉強じゃないんです。もちろん簡単な詰将棋は終盤の勉強ですよ。3手詰ハンドブックとかは詰みパターンを覚えるためにやるので終盤の勉強ですが、難しい詰将棋は終盤を鍛えるためにやってるわけではないんですよね。

詰将棋は単に読みの訓練です。詰将棋をやると序盤も中盤も強くなります。むしろ中盤に1番効きます。詰将棋じゃなくてもよいんですよ。棋譜並べとか実戦から読みを鍛えても良いんですが、詰将棋って詰ますっていうゴールがあるじゃないですか。なので読みやすいんですよね。実戦の難しい局面を漠然と考えるよりも、詰みというゴールがあるから読みの素材としては取り組みやすい。だから多くの人は詰将棋を使って読みの訓練をするんです。

詰将棋を普段からしっかり解いていると、序盤で作戦勝ちしやすくなります。実戦でもしっかり手を読めるようになるからですね。

将棋ウォーズ五段、六段、将棋倶楽部24の2000点~2200点くらいで伸び悩んでいる方は意外とここが上達を妨げている要因になっている可能性があります。もうそのレベルになってくると、直感で正しい手を指す力はかなり備わってると思うんです。逆にいうとその部分はそれ以上伸ばすのが難しいんですね。もちろん棋譜並べなどで伸びていきますが、そこを更に高めるよりも読みの力をしっかり付ける方がブレイクスルーしやすいです。そろそろ「詰将棋サロン」や「詰パラ」を避けては通れない棋力帯になってくるのではないでしょうか。

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