旅ランぼちぼち京都 疏水沿いを行く1
京都市内は一律北に標高が高く、川の流れはほぼほぼ南に向かって流れるんですが、哲学の道沿いに流れる疏水はこれに逆らうように北向きに流れます。遡って進む水流に新鮮な印象を受けてから、ふつふつと興味が湧いてきました。
琵琶湖疏水
明治18年(1885)8月に着工され、5年後の23年(1890)4月に完成しました。第3代知事、北垣国道が御用掛として指名したのは、若干21歳工部大学校卒業直後の田辺朔郎でした。
24年(1891)5月には発電所からの送電が開始されましたが、これは発電事業としては世界初だったそうです。
28年(1895)にはこの電気を利用した日本最初の路面電車が走り出しました。私の子供の頃に全線撤去されましたが、今のように自家用車が普及していなかった昔はひどく便利で今でも市電の走る広島など羨ましく思います。
第一疏水は大津市三保ヶ崎の取水点から大津閘門、長等山トンネルを抜けて蹴上から蹴上発電所を経由、鴨川に放出されます。
今日(2022年4月30日土曜日)は、京都市内に疏水が入り込む第一トンネル西口から諸羽トンネンルを経由して第二トンネル東口まで、全長約4キロを走りました。
① スタート
第一トンネル出口
今回は地理がよくわからなかったので、京都市営地下鉄東西線の山科駅から向かいました。最寄駅は四宮駅のようですが、そこからでも結構距離はあるようです。
長等山を明治22(1889)年に貫通。
扁額(と呼ぶそうです。)「郭其有容」山縣有朋による書。「疏水を讃える大地は、奥深くひろびろとしている」という意味とのこと。(案内板より)むつかしいですね。漢字からはイメージできない。
東山自然緑地はこの辺りまではきておらず、側道は一般道ですが疏水沿いに続いています。車は少なめです。
② 第一トンネル出口 案内板より
こう見ると琵琶湖の近さに驚きます。次回はここから滋賀県側へ抜けてみたい。
第一トンネル出口、少し離れて。それにしてもいい天気だなあ。
③ 藤尾緊急遮断ゲート
④ 橋・・・ですね。
⑤ 東山自然緑地 の始まり
一般道から東山自然緑地に入ります。
ここからはきれいに整備され、散歩中の方やジョガーにたくさんお会いしました。
「そすいさんぽ」の距離道標。走る者としてありがたい。しっかし琵琶湖まで4キロしかないんだ。ちっかー!ただ峠越えになるので舐めたらあかん。
⑥四宮船だまり
琵琶湖疏水線山科乗下船場
諸羽山トンネル東口が見えています。
ここからコースは諸羽山を南側から回り込むことになります。
⑦ 諸羽山南側
疏水からは離れますがすごくきれいな道、おすすめです。気持ちいい!
山科区内
⑧ 諸羽神社
!注意 コースを南側に降りたすぐのところにありますが、降り口が分かりにくい。非常に分かりにくので、行かれる場合はGoogleMapガン見でお願いします。
⑨ 諸羽山トンネル 西口
東口がのぞけますね。直線ならこの程度の距離。右のサギ、壁に書かれた絵じゃないです。
10 安朱橋
11 疏水ー安朱川 立体交差
東西に走る疏水南側から北に向いて撮影。安朱川が疏水をくぐっています。
川の立体交差は珍しいらしい。
北側沿いの道からなら疏水を下から見上げることができるようです。行ってませんが。行けばよかった・・・・。
12 カーブ
なんということはないカーブです。でもきれいでしょ。ゆったりとした曲線が連休中の気持ちに一致してなんともムフフです。
おっ!疏水くだりの観光船。なんとラッキー!写真写真 と思ったらなんのこたぁーないしょっちゅう来ます。
13 直線
まっすぐ伸びる疏水も連休中の気持ちに一致して・・・・ムフフ。
14 天智天皇領北側
天智天皇領の柵が長く続きます。
15 第二トンネル 東口
今回の終点です。
蹴上にある西口がのぞいています。向こうに見えるライトがどんどん近づいて、
やっぱ観光船でした。
走った記録を残したいと常々思っていましたが、やっとNoteでかないました。
この記録がほんの少しでもどなたかのお役に立てば、大いに喜んでしまいます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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