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観光客とダークツーリズム ★26日目 180922
世界一周26日目🌞☔カンチャナブリ
今日は、ダークツーリズム。
負の遺産の観光目的で訪れること「ダーク・ツーリズム」。
主に、近現代の戦争や紛争、人種差別など、人類が犯した過ちを記憶にとどめ教訓とする遺産のこと。
我々もどの国でも、ダークツーリズムのお世話になっています。
日本→回天博物館(日本人なら行くべき)
ベトナム→ベトナム軍事歴史博物館
カンボジア→トゥールスレン虐殺博物館(衝撃度レベル5)、キリングフィールド
タイ→クウェー川鉄橋、泰緬鉄道
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昨日も書きましたが、
「死の鉄道」と呼ばれている泰緬鉄道。
その由来は、
1942年7月26日から工事開始、驚異的な建設スピードで43年10月に約415kmが開通した。この工事では日本軍が約1万2千、連合国軍捕虜が約6万5千、東南アジア日本軍占領地域からの徴用(実質的な連行)による労務者はマレー方面から8万、インドネシア方面から4万5千、ビルマ方面から18万、タイから数万、合計40万を超すと推定される。ジャングルの中の工事は難航を極め、捕虜の1万5千、労務者の半数が未帰還という大惨事となった。
ダークツーリズムで観光客として訪れられる場所は、16₋20世紀の遺産が多いそう。
もちろんそれ以前も以後も負の遺産は残っているでしょうし、負の遺産になりえる場所は存在するでしょう。
僕らが訪れた4軒のダークツーリズムは全て20世紀に起こった出来事が起因していますね。
親世代や祖父母世代に起こった出来事です。そんなに昔じゃない。つい最近。。。
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とはいえ、
今を生きる我々観光客は、この場所でのんきに記念撮影をしちゃいます📷
この場所の歴史を知った上で、
「人類が犯してきた過ちを繰り返さない」ために残されている遺産を観光地として楽しみにしてきているわけです。
(でもトゥールスレン虐殺博物館は、観光客は多くいたけどのんきな雰囲気ではなかった。ということは、負の遺産の[負]レベルによって観光客の態度が変わるということですね…)
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個人的には、
死の鉄道で、記念撮影するのは気が引けるなぁと思いつつ(結局撮っているけど)過ごしてしまいました。
20世紀の出来事であれば、その当時を生きていた人もまだ存命の可能性があるでしょう。
実際に悲惨な経験をした人の立場から考えると、ダークツーリズムなんてくそくらえ!
観光客の立場から考えると、思い出の場所として、学びの場としてオッケー!
出店や宿泊施設などダークツーリズムを利用した事業者からすると、お金が落ちるから助かっている!
無関係の人の立場からすると、遠い昔の遠い場所にあるから特に関係なし!
たくさんの視点が何事にもあるわけですが、
特に負の遺産に来るとどの視点を大切に、バランスを取り、過去を扱っていくかを考えさせられます。
すでに負の遺産は、世界中にたくさん残されているわけだけど、
今もまだ戦争や紛争、人種差別などによって負の遺産、ダークツーリズムとなりえる事象が新たに作り出されようとしている情勢を鑑みながら、次もまた負の遺産へと向かっていく旅人なのです。
Peace comes from you.
みんな平和でありますように。
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