【#12サイエンスコラム】 卵巣の年齢を自宅で測る方法:”F check”
どうも、RYUSEIです
先週、Seemさんが開発した精子の検査キットのコラムを書きました
(もし、見たい方いらっしゃいましたらどうぞ!👇)
そして今回は、「卵子or卵巣はどうなの?」と思って調べたところ、F checkさんの”卵巣の年齢がわかるキット”を見つけました!
そんな技術を開発したF checkさんについて書きたい思います☻
Topic💡 卵巣の年齢のチェックキット「F check」
1.はじめに人間の卵巣を簡単に説明
✅卵子の元になる原子卵胞をたくさん持つ(出生時70万~200万個)
✅原子卵胞の成熟を行う
✅卵子の排卵を行う(自然排卵は、1個だけ)
✅排卵後に、卵胞から黄体を形成する
✅黄体からホルモンを作り、子宮を着床しやすい状態にする
つまり、卵子を保有する場所であり、卵子を妊娠に必要な状態に成長させる場所であり、妊娠しやすい環境を作る場所です
2.F checkとは?
卵巣年齢を自宅で簡単に
セルフチェックできる
日本初の検査キット
特徴的な点を挙げると、
✅たった0.1mℓの血液から卵巣年齢をチェックできます(( ゚Д゚))
✅血液を採取した後、検査センターに郵送して、後日結果をスマホで確認できる
✅卵子の周りの細胞から出るホルモンのAMH(アンチミューラリアンホルモン)の値で計測する
✅卵巣内にある卵子の残量数に着目している
どうしてAMHを測るかというと、若年齢期は卵胞がたくさんあるためAMHの分泌を増やし、多くの排卵を得て卵子数が少なくなった高年齢期はAMHが減少するからです
3.どうして卵巣の年齢を測るのか?
ーA.どのくらい卵子の数が残っているのかを知ることができるため
卵子の年齢=実年齢と言われるように、生まれた時から卵子の数は決まっています(胎児期が一番多い)
ですが、生理の始まりや周期などが個人間で異なることが多く、卵子の残存量も同じ年齢の人なのに、ばらつきがかなり出るようです
つまり、統計データ的に、ある年齢に対する卵巣の年齢(卵巣予備能)を定めてみた時に、実際には年齢≠卵巣の年齢でない人が多くでてしまうそうです
逆に、卵巣年齢が低いのを知ることでも病気の可能性を知ることができるそうです
例えば、月経不順に関するものなどです
(参考資料:卵子の数と年齢について👇)
4.F checkのような技術が必要な理由とは?
➀早期の不妊治療を受けられる可能性がある
➁病院という高いハードルが無くなる
➂パートナーとの関係性の構築
➀今回は、卵子の残量数から卵巣の妊娠に対する年齢を測定していましたが、妊娠が成功率は、”卵子そのもの質の低下”や、”卵巣の機能低下”などの他の要因にも起因します
そして、高齢であればあるほど、その確率は低くなり、通常の妊娠だけでなく、不妊治療の成功率も年齢に応じて低くなっていきます
つまり、早く知ることで、早期の不妊治療に取り組むことや、卵子の凍結など、未来へのキャリアプランを立てることができます
➁これは Seemの記事でも書いたことですが、
「病院に行くのは恥ずかしい」
などなどの、事実から目を背けてしまう環境や、抵抗感が社会にはあります
このような技術は、心理的な壁を壊していくモノではないでしょうか?
➂結婚後に、不妊で悩む夫婦は35%いると言われています。
そして、この不妊で関係がこじれていくケースも多いらしいです。
最近は、結婚前にお互いの健康検診を行うブライダルチェックが少しずつ行われ来ている中で、
””知るところから、はじめてみる”
お互いを知った上で、話し合い、距離や未来を決めていくことも関係を築く上では大事なのではないでしょうか?
(参考資料:不妊に悩む夫婦の統計数👇)
(参考資料:ブライダルチェック👇)
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?みなさんは、「卵巣の年齢を自宅で測る方法」についてどんな考えを持ちましたか?
週2回、生殖にまつわるサイエンスコラムを投稿しているので、是非見たい方はフォローをしていただけると嬉しいです!
*まだ、科学分野の者として日が浅いため、誤りが出てくる可能性があります。もし、内容が事実と異なる場合は、教えていただけると嬉しいです。
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