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【#6サイエンスコラム】精子は無限に作られるのか?

週2回更新、面白いなと思った事実や気になった記事についてシェアしていくサイエンスコラムです

1日に1億~1.5億の精子が作られ、10億個が精巣に貯蓄され、一度の射精で3~4億出ていく精子。その寿命も短い。

今日のトピックは、

💡TOPIC:「精子は無限に作られるのか?」

1.生物の原理上、無限に作られる


健康体の成人男性の体では、1日に1億~1.5億の精子が作られる

そんな精子は、精粗細胞から形成させる

その精粗細胞は、自己増殖能を持っているため、自らを増やすことができる

つまり、上限がなく精子を作ることができる

画像3

ちなみに卵子の数は、生まれた時に決まっている

つまり、卵子に数に上限があります

☟卵子の数は、生まれた時に決まっている☟(詳細を見たい人)


2.加齢と共に精子の数は減っていく

WHOが2010年に出した、正常精子の基準

画像2

これを踏まえて、下記を見てみましょう

加齢と共に、精巣の大きさは小さくなっていき、精子形成に必要なホルモンの生成能力も弱くなっていきます

30歳代と比較すると50歳代では精液量は3~22%、精子運動率は3~37%、精子正常形態率は4~18%低下すると言われています

世代別平均値

*精子濃度が上がっていくのは、精液量が減ることが1つの要因です

精子量や精液濃度は基準を満たしています

ですが、運動率は35歳から基準値を下回っていきます

また、受精の際には、精子の濃度も必要ですが、強い運動能力を持つ精子が必要です。そこの指標となるのが、高速運動精子率

高速運動精子率も35歳から下がっています

正常形態率のデータは見つかりませんでしたが、35歳を超えたあたりから、割合は減少していきます

(☟参考文献)

これらのデータを踏まえると、35歳が精子にとってキーワードになるのではないでしょうか?

つまり、男性の場合は、いつでも受精可能な精子形成能力は有している

だが、年齢と共に、その能力は衰えてしまう

反対に女性の場合は、卵子の数が決まっているため、すべて排卵すると、閉経を迎えて妊娠をすることがなくなる(主に45~55歳)

この違いが精子と卵子にはあります

3.今は精子をアプリで測れる時代( ゚Д゚)

「精子に問題あるかも…」と感じても、病院にいくのは少し気が引けるとこがあります

”科学的事実はわかっていても、心理的な障害がある”

このような人の行動原理の課題を解決していくものは、科学と同じくらい必要だと感じます

4.大事なことは自分の体の変化からライフプランを見ること(まとめ)

治療には、精力剤の投与があります。生活習慣の見直しももちろん

ですが、それは一時的なものであったり、必ず低下を食い止めるなんてことはありません

大事なのは、自分の状況やこれから起こる未来を予測し、それにあったらライフプランを立て行くことではないでしょうか?

生殖の原理や、解決の選択肢を知っていくことで、自分にとってのベストな人生を選んでいける近道になると思います


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?みなさんは、精子についてどんな考えを持ちましたか?

*まだ、科学分野の者として日が浅いため、誤りが出てくる可能性があります。もし、内容が事実と異なる場合は、教えていただけると嬉しいです。


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