「BUMP」は血液。
ぼくは音楽との付き合い方を知らなかった。みんなが音楽を聴き始めて、このミュージシャンがいい、このアイドルがいい、このバンドがいい、たくさんのいいが溢れはじめた10代の頃。ぼくには音楽の良さが分からなかった。なんとなくこんな風かなと思って、カッコよさそうなもの、流行りのアイドル、友達が勧めてくれたものを聴いていた。ぼくはみんなほど熱狂できなかったし、「ああ、なんかいいね。」って返していたと思う。その10代の光景は、羨ましかった、あんな風に好きって言えるのっていいよなって漠然と