ALL FOR ONE FOR ALL BUT YOU ARE ONE
先週よく行くサウナで、アライグマによる家庭菜園の被害のニュースがながれた。
札幌市南区真駒内の住宅街で、家庭菜園の柵を超えて、トウモロコシ畑にアライグマが侵入。育てていたトウモロコシ200本のうち、120本ほどを食べられてしまったそうだ。
こちらの家庭ではトマトやカボチャも栽培していて、食べられたのはトウモロコシだけ。彼らは出来がわかるのかな𓃦
アライグマの被害は5年ほど前から続いているようで、家庭菜園の周りにネットを張る対策もしている。でもアライグマは簡単によじ登ったそうな
その後トゲのついたシートも設置したが、それでも侵入してくるそうな。
これから農作物の収穫シーズンを迎えるため、家庭菜園へのアライグマ出没も多くなると思われる。被害を防ぐために、電気柵を設置してほしいという声もある。
01 描かれるその理由
僕はこのニュースを見て、『ONE PIECE』に出てくる“ヒューマンドリル”を思い出した。
ヒューマンドリルは60巻、592話「エール」にて初登場。
ゾロがシャボンディ諸島でバーソロミュー・くまに飛ばされ、その飛ばされたクラガイナ島に住んでいたヒヒが“ヒューマンドリル”だ。
クライガナ島は7年前まで、生々しい戦争が起きていて、ヒューマンドリルはその戦争を見て育ったため、武器などを所持するようになった。
ヒューマンドリルは賢く、人間のマネをし学習することが可能であり、その環境によって異なる。
ゾロと戦った際には、ゾロの動きや攻撃を瞬時に学習し、マネするシーンが描かれた。
ヒューマンドリルは、(生々しい戦争で)凶暴な人間を見て育ったため、凶暴なヒヒとなり武器をつかうが…穏やかな国で育てば凶暴ではなく、その土地柄の人間の習性を身に付けたという設定。
これが意味/示唆することとは⁈
先のアライグマに通ずると、僕は思えてならない。
02 野生動物たちの歴史
明治維新にはじまる近代化と工業化で、人里におりていた野生動物たちを滅ぼすようになりました。
この100年間で、オオカミやトキとなどの野生動物が18種類以上も日本から消えてしまいました。こうして、人里近くでは大型の野生動物を目にすることはほとんどなくなりました。
動物たちは山の中でひっそりと生きていたが、私たちは大規模な森の開発をはじめた。
国土の7分の1にも匹敵する森をスギやヒノキの人工林に作り変え、針葉樹の森で多くの野生動物は生きてゆけなくなりました(羽山伸一氏より引用)。
野生動物たちが絶滅するおもな原因は、乱獲や生息地の破壊、そして移入種だといわれる。
日本の空にはトキ、コウノトリ、ツル、ガンなどの大型の鳥たちが舞っていた。でも湿地帯を水田にし、また都市化がすすんだことで、4割以上の干潟が失われたと羽山氏はいう。
湿地に依存していた彼らは滅び、人間の作った都市環境に適応できたカラスなどが増えた。
絶滅危惧種たちの問題も、疎まれるカラスの問題も、先のアライグマの問題も…その根は同じではないのかな。
線引きを超えてるのはどちらか、その答えはまだ出ないのかもしれない。ただ野生動物たちも私たちも日々いきている、応えを示すのは急務だろう。
世界はせまい
世界はおなじ
彼らのいのちが、私たちより軽いわけではない。