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KTR vol.2 色波

20年、“ゆめ”を集めてきました。

数年前からnext stageを探す中で…『Flower of Love -Mercuria-』などの作品をつくったり、身体づくり/心づくりとして『camino』『HIMEKAGURA』をおこなってきました。

たくさんの生き方と出会い、またそうなっていったプロセスをシェアしてもらうことで、あたらしい“ゆめ”がうまれると思い、『KTR -mirror-』をはじめました。

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『KTR -mirror-』はインタビュー形式で、ゲストの軌跡を一緒にたどる。

第2回目のゲストは...今年の7月におこなった、3度目のクラウドファンディングに出てくれた色波さん。

色波さんはさまざまな活動をされています。
ただそれらは引き合い結びつき、あたらしい形を築いているように思えます。

少し前のものですが、ぜひご覧ください。

Interviewは2024.05-11

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色波さんとお会いしたのは、友達が主催した大阪のイベントだったかな、2016年ぐらい?
あの頃は“言葉贈り人”と“忍者”(をメイン)で活動されていたかと思います(記憶違いだったらごめんなさい)。

Q1.
それぞれの活動のきっかけを教えてください。はじめた時期やそのときの気持ちとか、“言葉贈り人”は師匠的な人はいるんですか?
“忍者”は憧れからですか?また数ある忍者から伊賀忍者をえらばれたお話も聞きたいです(出身も在住も大阪だから)。

ギブフェスでお会いしたのが最初だった気がしますね! 2017年2月25日ですね!

A1.
「言葉贈り人」を始めた時期は2017年2月25日のギブフェスというマルシェ形式のイベントでした。
始めたきっかけは、高校2年生の頃から自己表現の手段として作詞をしていたのですが、2016年あたりから思うように書けなくなってしまい悩んでいたところ、別々の日に平岡愛さん(あいぼんさん)と石丸弘さんに初めてお会いした時に相談しました。
おふたりから言われた言葉が「対面で目の前の人に筆文字で言葉を書いてみてはいかがですか?」でした。
別々に相談したのに全く同じ提案が返ってくるって不思議だなぁと思いましたが、書道経験もなければ筆ペンすら触ったこともなかったので、言われた時は、ほんまに自分に出来るんかなと思いました。 でも、書けなくなっているモヤモヤを晴らすためにも挑戦してみようと思いました。
やると決めてからは早かったです。 あいぼんさんから2日後にあるギブフェスというイベントに出ましょうよ!と誘われて、元々は受付としてお手伝いをする予定だったんですが、出店者の1人として参加させていただくことになりました。
1人目を書かせていただくまでは、正直なところ「怖い」という感情が大半を占めていました。
しかし、「怖い」と言っていて何もしなければ何も変わりません。
つまりは抱えていたモヤモヤは晴れないと思っていたところ、こばやしつよしさん(つよぽんさん)から「色波さん書いてくださいよ」と言われたことで「言葉贈り人」としての活動が始まりました。

「言葉贈り人」の活動に明確な師匠と呼べる存在はいません。 対話をさせていただく方や場所、空間などと対話をし、言葉を紡がせていただいています。
筆文字で書く言葉はもちろんですが、話す言葉、空気感なども含めて言葉贈り人の活動だなと思っています。

忍者は元々こどもの頃に観ていた忍たま乱太郎やNARUTOなどで知っていましたし好きでした。
2010年の22歳(ニンニンの歳)の時に仕事を探していた際に出てきた「忍者募集!」という文字に面白さを感じて働きたいと思い、忍屋という刀や手裏剣など忍者グッズを販売するお店で働くことになりました。
このお店で約4年ほど働くのですが、退職後に京都の烏丸にある「NINJA DOJO and STORE Kyoto 伊賀流忍者道場」の市川伊蔵さんに誘っていただき「伊賀之忍砦」という団体に所属することになりました。
「伊賀之忍砦」では全国で開催される伊賀忍者のイベントなどに忍者として参加して手裏剣打ち体験ブースや巻物釣りなどで遊んでいただいています。

言葉贈りの様子

学生時代に活動の原点があったんですね。
そこに色んな方のアドバイスが入り、今の土台を築いていったんですね。

忍たま乱太郎は僕も見ていたけど…忍者好きがこうじて、忍者になったとは驚きです。

どちらも共通のは「好き」という部分ですね(「言葉贈り人」は作詞をされていたという解釈から)。

Q2.
小さい頃から自分の感情には素直だったんですか(「言えない」「出せない」という方たちもいるので)?

また(当時の)家族や友人は、そんな色波さんとどんな関係性でしたか(僕は自分の意志を示しにくい子供時代でした笑)?

A2.
幼少期は思ったことや感じたことは言えてたし出せてたかと思います。
成長していくに従って(特に中学生以降からは)言わずにしまい込んじゃうことが多くなったかなと思います。
ただ、自分のやりたいと思ったことは何としてでもやりたい性格なので、自分でできる範囲であれば相談とかはせずにやっちゃっていました。
特に幼少期は身体が弱かったこともあってか、両親はやりたいことは出来るだけやらせてくれました。 内面(感じてることや考えていることなど)は話せる人は限られていました。

そうだったんですね
いつもやわらかな雰囲気なので、(相談とかせず)あまりイメージが湧きません。笑笑

「言葉贈り人」の活動をされて、今年で8年目ですね。僕もはじめて(富士山まで)歩いたのは2017年7月でした。

Q3.
書いている人の変わってきたこと⁈(⚪︎⚪︎な人が多いとか)、書いていて感じる時代の移り変わり(Ex.コロナ禍とか)、ご自身の変化(フィジカル/メンタルどちらもあれば)などあれば教えてください。

A3.
色んな方を書かせていただいているのですが、どんな方にも言えるのは書かせていただく言葉は色波の言葉というよりかは、対話をさせていただく方、その方自身の中にある言葉や対話から生まれる言葉を紡いでいる感覚です。

コロナ禍でイベントや対面が難しくなった時はZoomなどのオンラインでも書かせていただくこともありましたね。

最初は書道経験も無かったですし、自信も無かったので、苦しいという感覚がほとんどでしたが、最近は苦しさもありますが、それ以上に楽しいという感覚や癒される感覚、自分自身を生きている感覚に包まれますね。

稲藁の筆で書いた「わらもじ」の作品 

僕も似た経験があります。 描いてもらう夢は人それぞれですが…対話する中で二人のものになるような(夢を描いた人とTOMA)、それは夢の進化なのか俯瞰なのか…書いているのは色波さんだけど、その言葉の源はお相手の共同創造なのかなと思いました。

ちがう方のinterviewで、「社会的孤立」というワードをあつかうことがありました。 もともと課題としてあったものが、コロナ禍で炙り出されたのだと思います。
よく「昔は⚪︎⚪︎だった」という風に、現代は人間関係が希薄だと言われます。 でもSNSの発達や、さまざまなコミュニケーションツールは日々進化しています。 新しいフェーズに入ったのかもしれませんね。

Q4.
fbの投稿で「しあわせあつめ隊」を拝見しました。“よろこび”を集める、素敵ですね。その背景や活動内容、仲間たちのことを聞かせてください。

A4.
「しあわせあつめ隊」を知っていただき、見ていただき有難うございます!

この活動を始めた背景には2011年3月11日の東日本大震災まで遡ります。

当時も大阪に住んでいたのですが、津波の映像や人が逃げ惑う姿、崩れた家など震災の被害の状況をテレビのニュースで毎日毎日繰り返し見ては心を痛めていました。

そんな日々が続いたある日から何を食べても美味しいと感じなくなり、音楽を聴くこともできなくなり、好きな芸人さんのネタを見ても全然笑えなくなり、世界が灰色になった感覚に陥りました。
被災地から離れたところで何でこんな状態になっちゃったんだろう、被災地の人たちはもっと大変なのに被災地から離れていて比較的安全な自分がこんな状態になるのはおかしいんじゃないか、、など色々なことが頭をよぎりました。

この灰色の世界からは、好きなお笑い芸人さんのネタ動画を何度も何度も繰り返し観ることによって少しずつ笑えるようになり、世界に色が戻ってきました。

しかし、テレビをはじめとするニュースは事件や事故、それ以外にも様々なネガティブなニュースが多くて、2011年以降そういった情報からは、なるべく距離を置くように心がけるようになりました。

この頃からネガティブなニュースは多いのに、ポジティブなニュース「しあわせなニュース」は何で少ないんだろう?と思うようになりました。

ポジティブなニュースが少ないのなら、自分が出来る範囲でポジティブなニュースばかり流すことをやりたい!と前向きに考えるようになり、「いつから始めようか、どうやって発信しようか」と画策していたところ、「そういえばホワイトボードに夢を書いてもらって集めていた人がいたな!」と思い出し、ぼくが言葉贈り人を始めた日からちょうど7年後の2024年2月25日に「しあわせあつめ隊」のInstagramアカウントを作成し、ぼくが言葉贈り人を始めるきっかけになった平岡愛さんが主催する「ちいさなちきゅうたんじょう日」(2024年3月20日開催)で本格的に活動を始めました。
ぼく自身が色んなところで出会った方でタイミングが合った方々に最近あった「良かったこと、幸せを感じたこと」をホワイトボードに書いてもらってInstagramに投稿するようになりました。

「しあわせあつめ隊」のInstagramアカウントが「ポジティブニュース、しあわせな情報」で溢れていくことで、思い描いていた「ポジティブなニュースばかり流れる場所」になっていけばと思っています。
同時に、「最近あった良かったことや幸せってなんですか?」「あなたが幸せを感じる時ってどんな時ですか?」と問い続けることによって、考えて書いてくださった方々が日々の生活の中で「良かったこと、幸せ」を自然と感じるようになってもらえたら「しあわせな人」が増えるなぁと思ったので、この活動は続けられる限り続けていきたいです。
「しあわせになる」よりも「しあわせである」ということに氣付くだけで世界は変わっていくのではないかと思うのです。

「しあわせあつめ隊」という名前ですが、集めている隊員は色波1人しかいません。
特に募集をしているわけでもないのですが、想いやタイミングが重なった時に一緒に出来る方が現れたら嬉しいと思っています。

2020年に解散した“富士夢祭り”も、『あかるいニュースを待ってるのではなく、みんなでつくって発信しよう。』というのが、活動のきっかけでした。

私たちは自身が思ってるより、多くの影響を与え合っていますね。よいこともそうでないことも

だから色波さんが「良かったことや幸せ」をきくことで、その人はしあわせに出逢い…そのしあわせはさまざまな形で伝播して、きづきあい、よりしあわせになっていく。そんな風に思えます

最後の質問です。

Q5. 色波さん、あなたの夢はなんですか?

すべての人が
自分自身を
表現できる
場づくり
おまつりづくり
アートと
おむすびと
言葉と本
余白をテーマに
本屋さんを
開きます!!

言葉贈り人 色波
2024.11.13

色波さん、素敵なお話ありがとうございました。

Instagramでは、さまざまな活動の様子をアップしています。ぜひご覧ください。

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アナタの軌跡が
ナニカの道を照らす

そこで生まれる感情が
あたらしいyumeとなる

『KTR -mirror-』

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