![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/110479994/rectangle_large_type_2_e9d738c6489fc2d8ccadaf7efb5941c9.jpg?width=1200)
"論理脳"をアプデする+「ひとりツッコミトレーニング」
論理脳のメリット
論理的思考は、物事や問題を正しく把握したり、その問題を解決する際に役立ちます。
それ以外にも、感情的な思考への対抗策、コミュニケーションの効率化、変化が多く予測不可能な現代を豊かに生き抜くための基本的な考え方として欠かせないスキルと言えるでしょう。
論理的思考のメリット
・分析能力向上
・問題解決能力向上
・説得力向上
・コミュニケーション能力向上
・積極性向上
・理解力、判断力向上
・目標達成の確率が上がる
・IQの向上
・自分で考える事ができるようになる
上記以外にもメリットはたくさんありますので、前回までのトゥールミンロジックをしっかりと実践をして、論理的思考の効果を実感してみて下さい。
議論・論理の重要度
諸外国の人々は、誰もが議論が上手いわけではありませんが、日本人は議論が下手だと言われています。
その理由は、日本は島国で異民族や宗教的な対立が、他の国と比べて相対的に少ないからと言うことができるでしょう。
例えば欧米であれば、"侵略の歴史"と考えることができます。ヨーロッパは今も尚、領土の奪い合いという戦いを続けています。
その争いは、もしも負ければ領民ごと根こそぎ命を奪われてしまうというようなレベルです。
そんな世界で賛成多数を獲得するには、権力、お金、思考力や論理力などが磨かれて当然であると容易にイメージできます。
権利を得るために論理を構築してきた欧米人と、"なんとなく"で伝わるエンタングルメントな日本人とでは、善し悪しは別として、議論や論理の発達が違うことが理解できるはずです。
データ集めが重要
論理脳をより良くするには、まずはデータ収集が重要です。
本来、集めるデータや知識の量は「本数冊ではまったく足りません」「膨大な量です」と言いたいところですが、、
実体験としてお伝えすると、現代の日本国内で、一般的な教育を受けた人とのやりとりに限定をするならば、最低3つ以上のデータを持っていれば、説得を含むコミュニケーションをするぐらいであれば、ほぼ問題がないと思います。
ここで「ほぼ問題がない」と言っている理由は、データ3つぐらいでは対応しきれない相手がいるという事です。
例えば、経験によって論理思考ができる人、特殊部隊クラスの教育を受けている人、天然でセンスが良く論理思考のできる人、全く論理的な話が通じない人などにどう対処するかです。
自分自身の論理思考とデータに自信がない場合は、そのような相手と遭遇せぬように心掛ける必要があります。
つまり、コミュニケーションだけでも本来はデータ3つくらいの情報量では問題が生じる可能性が高いです。ましてやクリエイティビティを感じさせるほどのレベルで問題解決をするには、より多くの情報を収集する必要があるのです。
無意識が言葉を獲得する
論理力が身につくと、仕事中やプライベートでも、無意識で論理的な思考になります。
意識的に「考える」行為は単数でしかおこなえませんが、無意識であれば同時に複数の処理ができますし、いくつものことをバックグラウンドで考えられます。
これはスマホのマルチタスクや、同時にいくつものダウンロードができるのと同じ事です。
知識や情報収集によって、無意識下での論理的思考の結果として現れるのが言語です。
言語化された時には単数で発言されているはずですが、そこに至る前までは脳で並列的に処理されています。
この脳機能を最大限に発揮したいのであれば、ただ単に知識を吸収するのではなく、自分なりのテーマがあったほうがいいです。
問題意識やテーマを持っていなければ、何のために知識を吸収しているのか、目的が分からなくなってしまいます。
問題意識やテーマを持って、知識を吸収し、トゥールミンロジックで考えをまとめることが大事なのです。
ワラントの重要性
論理が崩れるとしたらほとんどの場合、ワラントが弱いことが多いです。データは基本的にプライマリーソースを使います。
プライマリーソース(一次資料)とは、
対象となる出来事と同じ時期に書かれた新聞記事、本、音声記録、写真、日記、絵画、映像、政府文書などの資料の事を言います。
新聞や官公庁が公表している統計データそのものをウソだというには、それより信憑性の高いデータが必要になります。
「○○だと自分が思うから」「テレビで言ってたから」のようなワラントはとても脆弱なのです。
ワラントがしっかりとしていなければ、どんな優れたデータや良い主張であっても、論理は崩れていきます。
ひとりツッコミトレーニング
「ひとりツッコミトレーニング」では、自分のクレームやワラントに対しての攻撃(ツッコミ)を一人でおこないます。
バッキング
複数名でするディベートでは、バッキング(B理論)としてワラントに攻撃が入ります。
バッキングとは、
ワラントが正しいとする証拠、証言、統計、信憑性などの情報です。
簡単なトレーニング方法
ひとりツッコミトレーニングは、トゥールミンロジックで物事を思考する前段階のウォーミングアップみたいなものです。
学校の友人や会社の同僚、すれ違う道行く人でも題材になります。
例えば、すれ違う人の事を「あ、素敵だな」と思うことがあるはずです。
その時、自分のクレームは「素敵だな」ですが、それに対して「なぜ素敵なのか?」「本当に素敵なのか?」というように、自問自答をしてみましょう。
もしかしたら、自分のツッコミに対して「やっぱ素敵じゃないかも」となるかもしれませんし、「やっぱり素敵」となるかもしれません。
ひとりツッコミトレーニングは、論理的思考の経験値を稼ぐためにおこなうものなので、結果はどちらでも構いません。
思いつく事象や目の前の物でも、自分の評価や主張、ワラントに対してツッコミを入れてみましょう。
いいなと思ったら応援しよう!
![鈴木一弘](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/112506308/profile_9992ca7a55d3c28f359436e6393b9b78.png?width=600&crop=1:1,smart)