シェア
トマ
2024年7月10日 20:10
謎めいた異形のメカを一掃した私は、実に数十分ぶりに地面に足をつけた。 地面の感触がこんなにも懐かしいものになるなんて、想像もしていなかった。 よくある展開なら、どこかで目覚めて夢だったことに気づく─という流れで終わるはずだった。実際にこれは夢だったのだが。 けれども、その時の私は、これが夢だなんて思うことはできなかった。 あの武器から伝わった波動が、手にがっつり残っていたのだ。 夢
2024年7月10日 20:05
ショーウィンドウに映る自分の姿を見た私は、何が起こったのか、まるでわからなかった。 黒と白で、ピンクのラインが入ったノースリーブのインナーがぴっちりと体に纏われていて、その上からいくつものメカが装着されていた。 頭にはヘッドギアがつけられて、腰には武器みたいなものも装着されていた。 不思議なことに、それらは全然重くなく、軽々と動ける。インナーの着心地はなんだかスクール水着のようだ。 不
2024年7月10日 20:00
今から、私が見た夢の話をしよう。少し不思議で、心地よい夢の話。 それは、よく晴れて暑い夏の日のことだった。私の毎日は、まるごとゲームに消えていった。 普段から、趣味と勉強をまるごと切り離す過ごし方をしている私だから、それほど苦にはならない。 勉強の成績はどうなのかって?もっぱら悪い…というよりは、教科によってむらがあるような感じ。 情報とか社会とか、興味のあるものが好調で、数学や生物