ラグジュアリー業界向けNFTを製造するフレンチテック"Arianee"が$2,000万(約25億円)の資金調達を実施
パリに拠点を置くスタートアップ"Arianee"は、ファッションやラグジュアリーブランド向けにNFT管理プラットフォームを開発し、ブロックチェーン上で商品を本物であることの証明書やトレーサビリティとリンクさせることが可能になった。
現在、NFT分野では資金調達のラウンドがない日はない。5月10日(火)、パリに本拠を置くArianee社は、2000万ドルのシリーズAラウンドの資金調達を完了したと発表。米国のヘッジファンドTiger Globalが主導するこのラウンドは、株式とトークンで構成され、配分キーは未公表である。
他の投資家は、Commerce Ventures、Motier Ventures(Galeries Lafayetteのオーナーのファンド)、そして歴史的な投資家であるBpifrance、Isai、Noia Capital、Cygni Capitalである。このスタートアップは、2021年3月に800万ユーロの最初のシードラウンドを完了している。
ニューヨークオフィスのオープン
Arianeeは、ファッションやラグジュアリー業界で流通する物理的な製品に、スマートコントラクトを紐付けることでデジタルアイデンティティを付与している。これにより、例えば、偽造品でないことを確認しながら再販する際に便利なトレーサビリティ機能を追加することが可能になる。あるいは、物理的な製品のデジタルツインを作成し、仮想世界で使用することもできる。仮想替え玉は100%デジタルで配布され、製品に貼られたQRコードから取り出すことも可能。
2017年に設立されたArianeeは、このブロックチェーンの具体的な活用法を開拓し、現在のNFTブームのはるか以前から大手ブランドを獲得してきた。このスタートアップは、ブランドが顧客関係(流通、ロイヤルティプログラムなど)のブロックチェーン部分を管理できるように、SaaSモデルで運用されるオープンソースプラットフォームを作成した。ブライトリング、Ba&sh、プランタン、リシュモングループなどの主要ブランドと取引している。今回の資金調達により、ニューヨークにオフィスを設け、国際展開を加速させることを目指す。
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