育休中に読んだ本:「スタンフォードの自分を変える教室」
今回は私が育児休暇中に読んで刺激を受けた本について発信したいと思います。※本当に面白かったので長文になってしまいました・・・。
「スタンフォードの自分を変える教室」(原題:The Willpower Instinct)は、スタンフォード大学の人気講義をもとに、意志力についての科学的な知見をわかりやすく解説した本です。この本では、意志力を「やる力」「やらない力」「望む力」の3つに分け、それぞれを強化するための具体的な方法が紹介されています。
現代における意志力の重要性
情報が溢れる現代社会では、意志力は生活の質を左右する大切なスキルです。例えば、寝る前にスマホを見てしまう癖を例に挙げると、誘惑に勝てないことで睡眠不足になり、健康や仕事のパフォーマンスに影響が出る可能性があります。本書を通じて、「意志力を鍛える」という視点がいかに私たちの生活を変えるかを学べます。
実践的な課題で自己コントロール力を向上
本書では、実際の生活に取り入れられる課題が多く紹介されています。例えば、「寝るときにスマホを見ない」という課題では、次のようなプロセスを使います。
なぜ難しいのかを分析する:スマホで情報を得るのが楽しい、眠くない、今日が終わる寂しさを感じる、といった自分の気持ちを見つめ直します。
具体的な行動を決める:「ベッドに入ったらすぐ寝る」を目標にし、誘惑を減らす工夫をする。
自分の心を観察する:「スマホ中毒」というもう一人の自分を意識し、彼に支配されないよう心掛ける。
こうした課題を繰り返すことで、自己コントロール力は確実に高まります。特に、マインドフルネスや瞑想といった実践方法も効果的で、ストレスへの対処や心の平静にもつながる点が魅力です。
意志力と健康のつながり
意志力は、脳や体の状態とも密接に関係しています。本書では、次のような科学的知見が紹介されています。
睡眠不足は意志力を低下させる
呼吸を1分間に4〜6回に調整すると、前頭前皮質が活発になり意志力が向上する
軽い運動やグリーン・エクササイズ(自然の中で行う運動)は、意志力を回復させる効果がある
こうした小さな行動を日々の生活に取り入れることで、意志力の「土台」を作ることができます。
自分を責めず、失敗を活かす
人は失敗すると自己嫌悪に陥りやすいですが、本書は「失敗を許す」ことの重要性を教えてくれます。意志力の挑戦に失敗したとしても、自分を批判するのではなく、「人間だから仕方ない」と受け入れ、次に生かすことが鍵です。このプロセスが、自己成長へのモチベーションにつながります。
誘惑に勝つための工夫
「あとで挽回できるから大丈夫」と考えることで誘惑に負けることが多いですが、本書では「その行動を続けた未来の自分」を想像するよう提案しています。例えば、甘いものを食べ過ぎてしまったら、「今後ずっとこの選択をし続けるけど、それでいいのか?」と問いかけます。
さらに、「10分待つ」というテクニックも有効です。欲しいものややりたくないことを10分だけ我慢してみると、冷静に考え直せることが多いです。
周囲の影響を見直す
意志力は自分だけでなく、周囲の人々の影響を受けます。本書では、「自制心が強い人を思い浮かべる」や「目標を共有できる仲間を見つける」ことの重要性を説いています。
まとめ
「スタンフォードの自分を変える教室」は、意志力について深く学び、それを日常生活で活用するための道筋を示してくれる一冊です。私はこの本でマインドフルネスについて興味がわき、他の関連書籍を読んだりしました。現代社会の誘惑に負けない自分を作りたい、もっと自己コントロール力を高めたいと感じる人には特におすすめです。