ルサンチマン(漫画)が好き
5巻以下で完結している漫画の一つ、ルサンチマンが私は好きです。
アイアムアヒーローの作者のデビュー作です。
ルサンチマン(仏: ressentiment、 (フランス語発音: [rəsɑ̃timɑ̃]) )は、主に弱者が強者に対して、「憤り・怨恨・憎悪・非難」の感情を持つことをいう。ウィキペディアより
ゾンビの代わりにアラサーのデブ、ハゲ、チビ、素人童貞が何人か出てきます。
そんな男達が、マトリックスレベルの仮想現実世界で理想の自分になり、理想の恋人と理想の生活を楽しむお話です。
最高レベルの現実逃避です。
青春を取り戻すこともできます。仮想現実なので。
オンラインゲームの一種なのですが、とにかくこのソフト、欲しすぎます。
私が学生の時イケてないグループだったからでしょうか。
そう遠くない未来にリアルになりそうですが、現実に苦しんだ結果ゲームにのめりこんだ主人公たちに、少なからず私は共感しました。
『人生はつらい』
私がまさにそう思っていた10年くらい前に出会った漫画です。
だから人生に苦しむアラサー男性に一番フィットする話かもしれません。
ストーリーでは主人公の友人に”越後”というキャラクターが出てきます。
彼が仮想現実の魅力を語り、主人公が仮想現実に行くきっかけになります。
現実ではチビ・無職・不細工ですが、仮想現実では”ラインハルト”という名前の容姿端麗で長身のアバターを使い、仮想世界大戦を経験したことで一目置かれる存在になっています。
この越後がいいキャラしています。
なんかいつも漢字一文字、『涙』とか『笑』とかが入った服を着ています。
ひどい見た目も物語が進むにつれ、段々かわいく見えてきます。
彼は現実が嫌いで、基本的に仮想現実に入り浸っています。
仮想現実のことなら超博識です。そしてモテモテです。なので仮想現実に命懸けちゃってます。
現実社会では主人公よりも負け組に位置していますが、仮想現実では圧倒的に主人公より上、常に余裕を見せています。
そしてその余裕から仮想現実内で主人公を助け、主人公の恋を応援し、そして仲を深めていくことになります。いつしか現実世界に戻ってもそれは変わらないものとなっていきます。
現実と仮想現実の境が曖昧になったころ、怒涛の展開から単行本4巻という短さで、この話は完結するのです。