現実を見ろ!『億を稼ぐ人の考え方』中野祐治を読んでみた
さてさておすすめの本の書評記事、今回はきずな出版から出たビジネス書『億を稼ぐ人の考え方』についてです。著者は実業家の中野祐治さん、noteも書いてたりするので記事の最後にURLを乗っけておきます。
筆者が思うにこの本は「誰でもが読むべき基礎のビジネス書」です。
筆者のnoteの記事にはめずらしく、王様のブランチでも紹介されたいわゆる「売れ筋」の本、普段の筆者のnote記事は「売れ筋」なんて言葉からほど遠い記事多いのでレアケースです。きずな出版のHPでの紹介もおもしろい。
https://www.kizuna-pub.jp/book_author/yujinakano/
現実をみろ!
この本、chapter0『現実を見ろ』から始まるんです。小見出しも『私たちが乗る船は、絶対に沈まないのか』・『「下流老人」「老後破産」という結末』と日本の現状の話から始まっていきます。
「稼ぐのに必要なコト」を語る前に、「稼ぐことの必要性」について語っていくんです。この部分から始まっていく書籍も珍しい。筆者が誰もが読むべきと感じるのはこの部分です。普通のビジネス書は稼ぐ必要性を感じている人が読む前提が書かれますが、『億を稼ぐ人の考え方』は少しハードルが低く設定せれているから入門書的に読めるんですよね。著者自身は、親御さんの借金問題があったりとちょっと特殊ですが、普通の目線から見ても「稼ぐことの必要性」が伝わってきます。
年金のリスクの話、給与がなぜ上がらないかの話、現代人がいやがおうにも向き合わなければならない話を交えながら、いかに「稼ぐことの必要性」があるのかを語っていくところから始まるんです。
この部分があるので、「稼ぎたい人」だけでなく、多くの人の目線で読める作品になっているのです。
億を稼ぐ人の『考え方』
この本の最大の特徴は『考え方』にフォーカスしていること。具体的な行動として「○○をするといい」とか「○○な行動をしたほうがいい」とかではなく、「どういう捉え方をしたらいいか」とか「どう考える事が結果につながるか」という考え方について書かれている部分が大半になってます。
『世の中のうまくいっているものは、真似から入ったものの方が断然多い』・『「人を集める」ではなく「あなたの魅力に人が集まる」を目指す』などの考え方はおそらくどんなものにも通じるところだと思います。
『考え方』にフォーカスすることで、仕事全般に通じる話になっているんですよね。「億を稼ぐ」っていうと、いわゆる意識高い系の人が読むような本ってイメージもあるかと思いますが、この本の内容自体は個人的には万人誰でも読むべき内容なのかなと感じます。
これも、稼ぐ意欲高めの限られた人だけでなく、一般の人の目線でも読める作品になっている一因なんだと思います。
まとめ
最初にも書きましたが、この本は「誰でもが読むべき基礎のビジネス書」って感じました。これだけ世の中が激変している時代、誰しも収入とか働き方を考える必要が出てきています。以前のように、「なんとなく大企業入ればOK」みたいな考え方は通用しにくくなっています。
とは言え「なんとなく不安だけど何からすればいいかわからない」と言う人も多いかと思います。そんな時の入門書として、まずは学び始めるのにはおすすめの本です。