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【論】マネー=インフラ/道と同じ

ここ最近、いろんな政治的問題や不満が社会で停滞している。そんな雰囲気が蔓延している。雰囲気は実際に見えるワケではないので、私がそういう気持ちだってことです。
そして、おカネに関していろんな記事を読んだり、YouTubeを視聴したりしている。そこでいつも問題視されるのは貨幣観の間違いである。貨幣観をうまく表現できていないから間違った解釈をしてしまし、イメージすらできない有様である。
そこで私は『マネー=インフラ』論を提唱したいと思う。これは貨幣観のひとつのイメージ化です。

①従来の間違った貨幣イメージ
 身体に例えると貨幣は血液である。体中を回って各器官を機能させる。
①健全な貨幣イメージ
 身体に例えると貨幣は血管である。人間が血液である。貨幣という血管を人間という血液が流れていく。だから貨幣という血管がない場所へは血液である人間は巡らない。
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従来の間違った貨幣イメージ
 貨幣は車や人である。道路を車や人が流れるイメージが貨幣の流れのイメージと同一化されていた。
②健全な貨幣イメージ
 貨幣は道路である。貨幣という道を通って人や物が適した場所へ送られる。ある分野に貨幣を投入することはその分野へ人や物の流れを作るということに他ならない。概念と人を結ぶのがおカネの道である。
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従来の間違った貨幣イメージ
 金は天下のまわりもの。お金自体は社会の中をぐるぐる回るイメージ。お金の形がそういう間違ったイメージを連想させる。
③健全な貨幣イメージ
 カネは天下をまわすもの。カネはインフラである。いわば道と同じである。カネを投入すれば、そこに流れができ、産業が発展する。
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従来の間違った貨幣イメージ
 お金には価値があり、それを持つこと自体が大切だ。
④健全な貨幣イメージ
 おカネは価値ではなく、流れを作るものである。流れが出来れば、その流れは社会を構成する価値あるモノになっていく。
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従来の間違った貨幣イメージ
 税金は国民の義務である。国に構成員である国民はお上に年貢を払わなければいけない。それが下僕というものだ。
⑤健全な貨幣イメージ
 税金は道路に掛かる検問、高速道路の料金所のようなものだ。社会の流れを制御する装置である。車両の速度を制限したり、人の往来を制限する機能を持つ。

間違ったイメージは人を間違った方向へと導く。今、間違った貨幣観という霧の中を我々は歩いている。霧を吹き飛ばす風が欲しい。それは理屈ではなく、感覚的に理解できるイメージでなくてはならない。
おカネがインフラだとすれば、社会の流れ自体が社会の資産である。教育に力を入れる国が合ったり、介護に力を入れる国が合ったり、自然エネルギーに力を入れる国が合ったり、そういった国の指針自体が国の資産なのであるはずだ。おカネを投入することはおカネが減るのではなく、社会の流れに変わる。要するに道になったということだ。いったん作られた道は機能し続ける。「M=I」という概念を覚えてほしい。

おカネという札束を集める意味不明なゲームの終了は近いはずだ。札束に価値をもたせるような間違った常識を捨て去ろう。貨幣の正しいイメージが霧を吹き飛ばし、きっと正しい道を拓くだろう。


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