【エピソードZERO】今を見限って、2000年後に賭けてみよう。奮え、諸人。挙げよ、諸共に!
「こんな世の中なんて見限って、2000年後に賭けてみる奴よ、集まれ!」
「何なんだ、その荒唐無稽な提案は。どういうことだ?」
「よくよく考えてみろ。今のために頑張ってどうなる。政府はすでに終わっている。沈没する船に乗っちまっている。抜け出すこともできない。今、俺たちに出来ることは何だ」
「その答えが2000年後のために今、頑張るッてことなのか?」
「そうだな、おかしいか。今のために頑張るのも同じくらいおかしいと思わないか。だから2000年後に名を残すためのことをやるんだ。賭けだって言っているだろ。2000年後の革命のために今、コミュニティを作る。今集まった者たちは初代構成員となる。キリスト教でいうと使徒だ。2000年後、きっとお前は聖人と呼ばれるんだ。どうだ、のってみないか?」
「誰がキリスト役なんだ? お前か?」
「やりたいのか。だったら俺は勧めないね。キリスト役はみこしだ。担ぐのは軽い方がいい。不幸を背負ってもらうんだ。だから作り物の象徴でいいんだ。そうだな、名前は『東京ハバナ』でどうだ」
「もしかして、そこにある土産からとったのか」
「ああ、語呂がいいだろ。その程度のものでいいさ」
「で、何をするんだ?」
「2000年後の人間が熱狂するようなことを想像するんだ。2000年後の人類にとったら科学だろうが哲学だろうが所詮は大昔の思考の道具に過ぎないからな。まぁ、ゆっくり考えるとしようか。それよりもまずは組織を固めるんだ。まずは組織の名前は『東京砂論』だ。いい名前だろ。砂上の楼閣さ。2000年後にはきっと偉大な名前になっているだろうよ。それで担ぐみこしである登場人物は『東京ハバナ』だ。さぁ、忙しくなるぞ」
◇◇東京ハバナの理屈の想定外のコーナー◇◇
東京ハバナです。コロナ禍で泥船の乗客と化した今日この頃です。令和のインパール作戦と言う人もいます。つまり誰もが破滅するとわかっているが、信じたくないので、見ない振りを必死でしている状況です。こんな状況になってもトップを妄信しているのは愚かとしか言いようがないでしょう。どうせ頑張るなら、自分のルールで生きるために頑張りたい。
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