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親として留学に行く子供に与えるべき3つの試練

適切な試練でお子さんをしっかりしばき倒しましょう。

もしあなたの子供が留学したがったら?

突然ですが一つ質問をします。

もしあなたのお子さんが18歳になり、こう言ってきたらどうしますか?

父さん、母さん、
俺は海外を見たいんだ!海外の大学に留学したいんだよ!
だからニューヨーク州立大学に留学させてくれよ!


南米の母親はスリッパで子供をぶっ叩く

年間約250万円の学費を必要とする、
超高額なアメリカの大学に行きたいという
愚息をスリッパで撲殺するのは待ってください。

気持ちはよくわかります。

こう、言いたいんですよね?

お前、250万を貯金するのにどれくらいの時間がかかったのかわかっているのか?

俺の20代の3年間だぞ?

それを何の覚悟もないお前に払えというのか?○されたいのか?

って言いたいですよね。
わかります。

かと言って、親の威厳を守るために、顔を引き攣らせながら

「いいじゃない、教育は大事よ??」

って言うもの私は正解だとは思いません。
その結果、教育費を払えなくなって家族全員で破産した人も知ってますからね。

そこで最初の話に戻ります。

私は自らと家族が留学した経験からこう考えています。

子供が留学前に海外で耐えうる人材に成長させるため、適切な試練を用意するべきです。

少年漫画だって修行しますよ

適切な修行を組み込み、海外留学という強敵に勝てるように成長させてやることこそ子供を無駄死にさせない秘訣のはずです。

今日はそんな話です。

1. 言語能力をB2まで上げさせる

海外の大学で学ぶんですよね?
当然留学前から言語能力はそれ相応の能力を身につけていますよね?

能力もないのに海外留学をしたがるのは、筋が通りません。

遊びたいなら親の金を使わずバックパッカーでもやればいいのです。

ですので最初の試練は大学進学可能レベルのB2まで言語能力を上げさせることです。

仮にコサ語を学びたいとか言われたら、「それは現地行かんとなぁ」とか思いますが…

留学なので本来で言えばTOEFLで換算するべきでしょうが、世の中で一般的なTOEICで言えば800点以上です。

せめてこれくらいは取ってくれないと海外留学がしたいと言い張る本人の主張と実態に矛盾を感じてしまいますね。

そして本当は海外旅行したいのに、それを偽って海外留学したいと言い張るのは、虚偽の理由で銀行からローンを借りるようなものだと思っているので絶対に金は出さないです。

2. どれだけの金がかかるか計算させる

仮にお子さんがめっちゃ頑張って1.をクリアしてきたとしましょう。

学校の教材を使ってきっちりTOEICの勉強をして900点を取ってきました。
課題1.は無事にクリアです。

ということで次の試練として、やりたい海外留学を行った場合どれだけの資金が必要か算定させてみるべきだと思います。

そして何度か計画書を提出させて、大人が納得できるレベルまでブラッシュアップさせるのが良いと思うのです。

現実を知らない子供は容易につぶれる

勘の悪いガキも大概ですけどね

こんな話をすると

お金の計算を子供にさせるなんて…って

思う人もいるかも知れませんが、海外留学した後に自分がどれだけ身の丈に合わない投資をしたのか気がついて鬱になるような子供さんって割といます。

例えば4年通ったら余裕で1000万円行くアメリカの大学に進学した後に、

親にこれだけの金を出させてしまった。。。
それなのに、俺はいい成績も出せてないし、何をやってるんだ。。。

みたいに悩んじゃう子供がちらほらいます。

いやいや、今更言うなよ!?
それを選んだのはお前やぞ

もしこう言う時子供が、親を使い捨ての財布としか考えてないサイコパスベイビーだったら悩まないんでしょうね。

でも普通の神経しかしてなくて、しかも金の計算をする訓練を受けなかった子供ほど選んだ現実の重さに後で気がついて潰れる気がします。

そこで、私の場合は初めに自分の理想の計画を実行した場合どれだけのお金がかかるか計算させてみると良いと思うのです。

そうするとおそらく最初はこんな内容だけ書いてくるでしょう。

  • 大学の学費:

  • 大学の寮費:

  • 年間の食費:

そうしたらこれらに対して自分が「銀行の融資課」くらいの感覚で詰めましょう。

「この留学計画には遊興費などが含まれていませんが、土日はどうされるおつもりですか?自宅に引きこもられるんですか?」

「アメリカは公共交通機関が整っていない地域もありますが、あなたの留学予定の学校の地域では車の購入は必要ないのですか?」

「これらの計画費用を超える出費があった場合どのようにお金を調達しますか?バイトする?アメリカの移民法をご存知ですか?就労はできませんよ?」

可哀想と思うかもしれません。

でも、これくらいの計画ができないがために渡米後に計画破綻を起こす学生はウジャウジャいます。

18歳だろうが、16歳だろうが留学するというならこれくらいの計画をする練習は日本でやっておくべきです。

都合のいい時だけ子供になるのは許されませんよ?

3. 留学後の計画について説明させる

おめでとうございます。

お子さんは半沢直樹に出てくる銀行の課長ようなあなたの嫌味ったらしい指摘に耐え、無事4年間の留学中の財務計画を立て終えました。

あなたの手元にはPower Pointで作成されたそれなりな留学財務計画書があります。

では、最後の試練です。

留学後の出口戦略を確認しましょう。

出口戦略です。つまりその経験をして、どのように留学後の人生を生きるかということです。

なぜ留学前からそんな4年後の話を確認させるかというと、

そもそも出来もしない4年後の目標を立てて、留学したいと言い張る無責任な若者っているからです。

例えばアメリカに留学し、スポーツ科学を学んだ後アメリカでスポーツトレーナーになりたい若者がいたとします。

なれないです。現状ほぼなれないです。

ビザサポートしてくれる業種ではないのでほとんど新卒で外国人がスポーツトレーナーにはなれないのです。

こういった情報を事前に調べさせる必要があります。

それってビザおりますか?何のビザですか?そもそもアメリカのスポーツトレーナーの年収で日本の数倍の学費をかける意味がありますか?

こんなの今なら英語でググれば出てきます。なんならChatGPTに聞いてもいい話です。

ファクトチェックは必要にしても、すぐ教えてくれます

そのままお子さんが大学進学してしまうと卒業頃に現実に気が付き、途方にくれる可能性が高いんですよね。

→で、鬱になると。

そこで先に卒業後の予定をしっかり考えさせることが無駄な絶望の予防になるかと思います。

しかし、考えさせるために必要なツールは教えてあげましょう。

  • 参考程度のChatGPTにきいてみる

  • スポーツトレーナーになっている日本人をLinkdInで探してみる

  • アメリカンスポーツトレーナー協会みたいなところにメールを出してみる

自分の未来は現実的かどうかを分析する方法は「無料で」、「自宅からできる形で」いくらでもあります。

やるかやらないかです。

厳しく見えますか?最低レベルの努力ですよ?

さて、ここまで紹介した3つの試練を乗り越えたとき、

お子さんは18歳にして新卒社会人並みの能力値になっていると思います。

「流石に高校生の子供にさせる内容じゃないよ」

と思われた方もいるかも知れませんが、こと海外留学をする子供に関しては必須だと思っています。

なぜなら海外留学は実態としては甘い見立てと本当は日本の現実から逃避したいという気持ちで海を渡り、穀潰しになっている人がチラホラいるからです。

仮にあなたのお子さんが「甘い見立て」の持ち主なら、この試練を与えることで適切な見立てができる能力を得ます。そうすれば渡航後に潰れるリスクは減らせるでしょう。甘いまま潰れたならそのまま日本にいればいいのです。

甘い子供を説得するより、試練を超えさせる方が楽

なんでこんな記事を書いたかというと、
最近「海外大学に編入したら、うつ病になってました」という21歳のYoutuberさんの動画を見たからです。

1年くらい前に面白い動画出してるなーと思ってたのですが更新がないので忘れていたら重度の鬱病になられていたことがわかりました。

しかし、動画の中で本人は気がついていない風だったのですが、彼はミスを複数犯して鬱病という結果に陥っていました。

つまりこんな感じです。

  • 言語力が低い
    明らかに、彼は英語をB2レベルまで勉強してませんでした。これまでの教育でも偏差値は30程度で、AOで日本の大学に入ったと言っていたので、おそらく学力が低かったと想定されます。
    彼自身の語る英語の勉強方法も「Netflixを見る」といったお遊びレベルだったため、おそらく言語能力の伸ばし方を知らなかったと考えられます

  • いくら投資するか理解してない
    彼が潰れた直接の理由は「大学から出ている奨学金を維持するためには高いGPAが必要だが勉強についていけず、プレッシャーで潰れた。」でした。
    これはつまり奨学金がないと到底学業を維持できないレベルの投資をしてしまっているということで、明らかに投資金額を釣り上げすぎです。
    投資金額を額面上は知っていたのでしょうが、どれほど高額か本当の意味で渡航前は理解していなかったのでしょう。そりゃプレッシャーで潰れますよね

  • 留学後の計画を何も考えてない
    最後はここです。留学後の計画がないということ。準備はしてこなかった、現状は辛い。それでも、それを乗り越えた先に具体的な夢や目標があればまだ頑張るモチベーションが湧きます。
    しかし、彼には留学したからこそやりたいことはありませんでした。
    「単純に留学したかった」のです。

結果、準備不足で、現状が極めて厳しく、未来の先行きは見えない人間は容易に鬱になり潰れます。

この若者はアンラッキーだったのでしょうか?
挑戦は悪くない、若いんだからなんでもやってみればいいでしょうか?

それは無責任な大人の言葉です。

彼はアンラッキーではなく、明確な準備不足で負けるべくして負けています。

そして若いんだからなんでもやってみればいいわけではないです。現に重度の鬱になったら、なる前とは違います。良くなっても完全に昔の自分には戻れません。

他人から見ても十分に準備されているならなんでもやってみればいいのです。

そうでなければただの特攻です。

甘美な単語で現実逃避するな

海外留学って結局、「聞こえがいい単語」なんですよね。だからみんな現実逃避の言い訳に乱用してしまう。これは準備をしっかりしていない学生側にもそうなんですが、両親側にも言えることです。

その言葉を使えば、なんか人生の一般的なレールを外れても社会から許されるように感じるでしょう?

親も同じこと思ってます。

「うちの子供、全然勉強しないけど、海外の大学に留学したいって。まぁそれならきっと大丈夫か。」

きっと大丈夫じゃないです。
そういう人間は「やっぱり」潰れてます。

この親子現実逃避状態を回避する簡単な指標こそ私が今回提示した3つ試練だと思います。

普通の子供にとってエグい要求量だと思います。

ですが、外国人が海外大学で勉強すればどうせ、ネイティブと比べて数倍努力しないといけないので、日本の高校にいる間に高校に勉強+αの努力をする経験を積めばいいと思います。

普通の子供は海外留学には耐えられないですからね

私自身も留学してて、案外この「海外留学」の単語の甘美さに騙されて金を出してる親御さんを見てきたので今回の記事を作ってみました。

皆さんはどう感じられましたか?
是非コメントやスキなどお待ちしております。
それでは!


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