生き辛さを感じるから海外移住はなしでしょ。
これはあり。
ただし、目が覚めた時更なる生き辛さが待っている可能性はある。
だから、生き辛いから海外に住みたい人は、よく考えてから実行すべきだと思う。今日はそんな話。
日本での生き辛さって何?
「生き辛さ」ってなんでしょうね?
よくこういうセリフで始まるブログ記事ありません?
でも、この話において肝心なポイントである「生き辛さ」って、
いかんせん明確な定義がありません。
いくつかの海外に行った人のブログを見ると
生き辛さとはこんなことのようですね。
自分が自己主張するタイプなのに日本社会でそれをすると嫌がられる
女性としてメイクしていないと変な目で見られるのが辛い
日本は学歴社会だから、自分の学歴で判断されるのが辛い
まぁ、わかりますよ。
辛いですよね。
で、多くのブログはこんなふうに締められます
となればいいんですが、そんな風にならないケースが実際は多いんですよね。
外人扱いされてたと気づくと
一気に生き辛くなる
確かに、
海外生活を始めた頃に付き合う人間関係の中においては、上記のような生き辛さを解決してくれるような人と多く出会います。
つまり、
意見を言っても「面白いね!」と聞いてくれる
メイクをしてなくても何も言わない
「学歴なんて関係ない!」と言ってくれる
でもこれって、どこの国の社会でも「建前」なんですよね。
例えば南米某国に行ったとして、現地人がアジア人にあったらどう思うか考えてみましょう。
こうなります。
なんか中国人が意見してる
まぁ外人だしなぁ
なんかこの中国人メイクしてない
まぁ外人だしなぁ
学歴なんて関係ないよ!と言った
だって外人だからいい仕事つけないし
ってことなんですよね。
あなたのこと全く別の生き物か何かと考えてるので特におせっかいも、意見もしないわけです。
言い方悪いのは判ってて、あえて「外人」って単語が使ってますよ?でもこの外人特権を失うと突然、相手の態度も豹変するんです。
おい、中国人お前の意見なんか聞いてないぞ?寿司でも握っとけ
メイクがないのはいいよ。俺アジア人好みじゃないし
てか、仕事したいなら普通にうちの国の大学に入り直せよな。
おめでとうございます。
「外人」という宇宙人扱いから
「列島南米人」扱いにランクアップしたことで
扱いが厳しくなりました。
でも、身内扱いされるようになったってことですよ!よかったですね。
二等人扱いされてからが本当の海外移住
このように、日本と縁を切りたくて海外移住すると、必ず「二等国民」扱いされる瞬間があります。
これが真の移民生活のスタートです。
マイノリティとして常にマジョリティに攻撃されるリスクに怯えながら、社会で生きていくことになります。
コロナみたいなことが起こって社会不安になれば、突然ぶん殴られます。
別に理由はありません。弱いマイノリティをイライラのはけ口にしたいだけです。
怖いですね。移民になるって。
でもこれが綺麗事を剥いだ後に残る剥き出しの本質なんです。
日々、「なんでこんなとこに来ちゃったんだ?」って思いながら現地大学にいい年して通ったり、ホテルのフロントみたいな現地人がやりたがらない仕事をやるしかありません。
だってそれが社会が移民に求める役目なんですから。しっかり役目を果たしましょう。
ね?
こんなことなら日本の方がよっぽど生きづらくないと思いません?
生きづらくない国内のどこかを探そうよ
結論、日本の生活が生きづらいから海外移住するって極論すぎるとおもうんですよ。
例えばあなたが特別な宗教の宗徒で、移住したらマジョリティになれるみたいな環境があればいいですけど、
そうじゃないと、とてつもなく弱い立場に自分を追い込むことになるんです。
その辺の想像力が足りてない人結構多いと思います。
もし今の環境が苦しいなら、たとえば会社を変えてみたらどうですか?住む街や県を変えたっていいじゃないですか。
性的嗜好が特殊だったりしてもそういうコミュニティは1億以上国民がいるこの国にはありますよ?
よほど特殊じゃない限り、やっぱり海外移住は一足飛びすぎるやり方だと思うんですよねぇ...
外国人の妻と日々サバイバルしてて思うんですが、やっぱりマイノリティになっちゃダメですよ。
いくら日本で自己主張が強かろうと、メイクしたくなかろうが、この国なら擬態できるじゃないですか。普通の人間に見えるように潜むだけで得られるメリットが多いんです。
それでも自分らしく生きたい人は、自分らしく生きるための代償についてもよく知るべきだなぁと思うこの頃です。