人生一発逆転のために海外に行って詰んだ人たち
ある程度生きてきたら、人生は
「積み上げずに一発逆転すること」
ってほとんど無いとわかります。
例えば、久しぶりに出会った大学の同級生があなたにこう語りかけたらどう思いますか?
妹の大学の友人がマジでこれでした。
なんどやめろと言っても聞かず、結果音信不通です。
なんか噂曰く、就活で必要な国家資格が取れなくて焦っていたらしいんですよね。それで一発逆転を狙って、たどり着いた先が自動売買ツールだったと…
この話だけ聞いても、皆様も「あぁ…救いようがないね」って思うでしょう。
でも、不思議なことに海外移住・留学・ワーキングホリデーはそんな一発逆転を目指す人が続々とやって来ます。
そしてこれらの属性に当てはまる人の多くにそんなギャンブラー達が多数紛れているイメージは皆様にはないでしょう。
どうして?今日はそんな話をしようと思います。
新天地を目指す=崇高なイメージ
海外留学&移住勢にやばい山師が多いイメージはありません。むしろ美しい活動くらいに見えてるでしょう。特に若者には。
そんな海外留学や移住が十把一絡げに「崇高で美しいチャレンジ」に見える理由はすべて、そんなイメージがあるからです。
え?
もっとなんかすごい理由があると思いました?
いいえ、ありません。ふわふわした確固たるイメージがないから海外移住や留学は崇高な何かに感じさせるのです。
そしてそれを形成してきたのは恐らく、
「アメリカン・ドリーム」という単語だと思います。
美化しすぎな移民の始まりの物語
目をつむって想像してみてください。
貧しいが利発な少年/少女は夢を見る。
可能性もなく、自分を否定するだけの大人がいるこの土地から飛び出して、本当の自分になれるどこかに行きたい。
それは新聞で読んだ海の先の新天地、「アメリカ合衆国」なのだ。
そして子供は血を吐くような努力を重ね、徐々に成功します。
40年後、裕福なヒゲを蓄えた初老の男が貧相な村にやってきます。
そう、それはあの時村をあとにした子供だったのです。
老人になったかつての大人たちは口々に謝りました。
痺れるような立志伝。逆境からの成功。
まぁ大体アメリカン・ドリームなんてこんなイメージを持っているので、
海外に行けば何か変わるんじゃないかと思い込んでいる若者、特に学生は多いです。
そんな訳ないですけどね。
何もかもリセット?君だけ何もかもリセットだ
アメリカン・ドリームみたいな一発逆転を狙う人が大きく考え違いをしているのは、「みんな、自分と一緒にリセットされるんじゃないか」って考えです。
小学校、中学校、高校、大学、社会人…
人生はあに頑張れば頑張るほど、何もやっていない人との間に大きな格差が広がっていきます。
ところが、移民や留学するとあら不思議。その格差がリセットされて0から勝負を始められる気分るのです。
これなら、やり直せるかもしれない。今度は真面目に努力すればみんなよりも勝てるかもしれない…
そう思うのです。
しかしリセットされたのはあなただけです。
考えてみてください。留学先の国には現地人が居るんですよ?
その国の小学校に入って、中学高校・大学と積み上げてきた人が鎮座してるんです。
あなたはその人達と言語能力0、現地学歴0、現地コネ0で戦ったらどうなると思いますか?消し炭ですよ?
つまり0からのスタートどころかマイナスからのスタートです。
外国出身の友達の言葉を引用しましょう。
海外生活の為に睡眠薬マシマシ生活の知り合い
でも、別に外国に行けば何か人生が変わると思ってるのは日本人の若者の専売特許ではありません。
むしろ、みんなが羨ましがるヨーロッパの若者達だって「何者」かになるべくグダグダ、ギャップイヤーを繰り返してたりします。
それは南米も同じでなまじ中流階級出身の「優秀じゃない若者」は親の金を吸いながらヨーロッパ生活してたりします。
夢を持って欧州にやってきたフリーター南米人
例えばある知り合いは現在ベルギーの大学に入学するために現地で勉強中です。ビザは南米人ですが先祖にヨーロッパ人が居るのでEU市民権があって大丈夫。
ただし、聞こえはいいですが彼女の「勉強」期間はすでに3年を経過しています。
なぜなら学費が払えないのでベビーシッターをして生活している結果、勉強の時間がなくなったからです。
ベルギーの大学だとオランダ語かフランス語を学ぶ必要があるのですが、彼女は夢のヨーロッパで暮らすために1日10時間住み込みでベビーシッターをしているので全く時間がありません。
しかも現地で彼氏ができたので夜は彼氏の友達達と街に繰り出してしまうのです。
さらば、欧州到着時の崇高な夢。こうして、大学に行くという大義名分だけもった25歳のフリーターが誕生しました。
現実に押しつぶされてお薬漬け
明らかにこの状況、当初の大学進学を達成できる状態じゃないわけです。
地元の家族は、
と説得しましたが、彼女は全く話を聞きません。
それはそう。ここで戻ってしまったら夢を追っている若者から「敗北者フリーター」に看板が付け変わるからです。
しかし、重たい現実があるのも事実で彼女は今たくさんの精神安定剤を飲んで今日もベッドに入ります。
こんな人の方が実際多いわけです。
結論:一発逆転したいならFXでもしとけ
冷静に考えて見れば一発逆転の手段に海外移住や留学を選ぶのはやっぱり無謀ですよ。
真逆なんです。海外は一発逆転の世界とは真逆。可能性を増やすものではなく、より不利になる環境に飛び込んで人生のスロットを回さなくてもいいじゃないですか。
これがヤバい事言ってるって思わなくなってるとしたら、相当逆境で精神にキてると思います。人間逆境に蝕まれると一発逆転を狙いますからね。
ただし、海外に行くこと自体に罪はない
ただし、海外に行くこと自体が「バカだ」なんて全く思いません。
しっかり準備して行けばいいのです。
日本で英語の勉強をして、現地の友達を作って就職の方法をリサーチ。自分にあった教育機関に入り直して、ちゃんと現地職をゲットする。
こうすれば一発逆転じゃないですけど中流階級の暮らしくらいは移住先でも狙えます。
そんなこと、できるなら日本のトップ大学に入って、大手ホワイトでぬくぬく暮らせるとも思いますけどね。
にも関わらず毎年、
若者は海外移住で経済的成功をした人の実例も知らず移民学の論文を読んで統計的にリサーチ...なんてこともしません。
アメリカンドリームはないから
そんな夢のない話を語ると、ある人はこう言います。
はい、そうです。
実業家の父親と元モデルの母親の間に生まれ、
アメリカに渡った後は家に帰らず事務所にテントを張って文字通り24時間労働を行ってあの成功を掴みました。
社会でかなり恵まれた人が、化け物並みに労働したら、イーロンほどでなくても成功しませんか?
でも一発逆転したい人が求めてるのはそういうことじゃないですよね?
もっと、こう...生きる場所を変えるだけで一気に生きやすくなる何かですよね?
それはないです。それが今日の結論です。
そう考えるとFX自動売買ツール、意外と悪くないのかもしれません。あれは買わなくていいですけど、FX口座を開いてレバ25倍とかでスイスフランとか買えばワンチャン本当に人生変わりますよ。
外れたら死にますけどね。
FXは自己破産できないから、本当に自殺しないで済むレベルでね☆