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やっぱり中国人移民が日本で強い理由

昨日、外国人交流会に参加してきて、日本語の得意な中国人達数人と交流していたのですが、

驚きました。

彼らの日本社会の理解の解像度が本当に高い。

あぁ、そりゃ他人種を差し置いて移民として確固たる地位を築く訳だと思いました。

そしてなぜ中国人達が日本で強いかを理解すると、逆になぜ日本人が欧米で移民力低いか判ってくるので今日はこのことについて説明したいと思います。

日本の学歴社会をよく理解している

大変失礼かもしれませんが、日本に来る欧米系の外国人って日本への理解が...

薄いです。

特に日本社会で評価されて、人よりも稼いで、食っていくために必要な知識が薄い。

それに対して中国人の人たちは就活の準備も日本人並みにしますし、転職の方法なども情報を貪欲に集めます。

でも、そりゃそうなんです。

中国国内はとんでもない就職氷河期に突入、
エリート企業に入れば、昭和も真っ青な
「48時間働けますか?」な世界が待ってます。

土日も客からメッセージが飛んでくるのが当たり前な中国からもう少しワークライフバランスを求めてやってくるのが今の高学歴中国人移民です。

彼らからすれば日本に住みたい理由は「快適な生活」のため。そのため、その夢を実現するための知識はよく集まっています。

この象徴が「日本の学歴社会」をよく理解していること。学歴という日本国内でもタブー気味なテーマについてよく知っているということは、それだけ多方面にも深い知識があると想像できます。

「いや〜私の同級生、一橋に行くって意気込んでたけど前期でバカスカ落ちて、結果浪人して横国行ってましたよ。でもエリートとしては微妙ですよね。」

2ちゃんの学歴廚みたいなこと言ってて、すごい

このセリフを見ても、彼らの

「社会で評価されるためセンサー」

が、ほぼ日本人の若者と同じレベルになっていることがわかります。

でもこれが、南米人になったりすると、こう...

大学どこに入れば1番いい大学か分からなかったんです。でも大体、その国の名前がついてればいいかなと思って、「日本大学」に入りました。
えっ?東京大学が1番⁉︎知らなかった!

ギャグじゃなくてマジですからね?

なんだそんな事も知らないのか?
日本社会ナメてんのか?

って思うのは待ってください。

彼らが中国人並みの日本サバイバル知識がないのは複雑な理由があるんです。

まず、彼らの中でキャリアをしっかり考えるような層が薄いんです。

工場労働者としてやってきた日系人達はどこの工場が儲かるかしか興味がないし、

先進国の欧米人達は日本のサブカルに惹かれてやってきてます。アニメを字幕なしで見たくて日本語勉強してる人が、日経新聞は読まないんですよ。

裕福な先進国の欧米人達にとって、外国人として労働市場に参加することが難しい日本は所詮、「現実逃避の場所」だったりする訳ですね。

だから日本で仕事を見つけるための有益な情報も集まらないし、一緒に就活する仲間も見つからないのです。

なんというか環境が中国人達と比べて無理ゲーすぎる。そう思いません?

欧米人にこの事実を伝えると萎えちゃう

結局、そんなわけで欧米系の外国人にとって就活市場ではとてつもなく強いライバル「チーム華僑」がいます。

彼らは人数も多く、日本で生き残るための情報網を持ってて、日本で金持ちになろうと考える志が高い人間も多い。

それに対して欧米人の移住者たちはその多くが個人です。

知識なし、コネなし、10年後日本に居たいかもよくわからないプランなし。

こういう人が5人くらいで仲良しチームやっててもチーム華僑のスクラムで粉砕されるんですよね。

こりゃ無理だって。

ちなみに、多くの欧米人の留学生の若者にこの現実を伝えると萎えて国に帰っちゃいます。

そりゃそうだよ。
こんな不利な試合をするなんて正気の沙汰じゃないよね。しかも自国も先進国なら帰るべきですよ。私もそう思います。

で、萎えて帰っちゃうこの欧米人達の反対が欧米に住む日本人達です。

真っ当に優秀な日本人は帰っちゃう

欧米に住む日本人も結局は日本に住む欧米人と同じ動きをします。

色々夢を持って欧米に行くけど、現実的に社会で良い暮らしをするにはあまりにもハードルが高いと気がついて帰る。

こんな感じです。
だって、日本の大卒なのに現地の大学入り直さなきゃ仕事がないって言われたりしたら皆さんげっそりしません?

ワークライフバランスが例えばヨーロッパは日本よりいいって言っても数年間学生に戻れって言われたら嫌だって思いませんか?

結局各国そんな社会システムに互換性がないので、いくらWLBがいいからっていい大人が他国に移住して、自国にいる時のような社会ステータスは得られないってわけです。

こうすると日本社会で偏差値55-70くらいまでの普通に頭がいい人は日本に帰って行きます。それが快適な暮らしを得るための合理的な最短の道ですから。

逆に日本でどうしようもない人が海外で漂流してたり、天才すぎて日本の給料が我慢できない人がアメリカにいるなんてことはあります。

でも日本人の95%は海外に出ると日本に住むよりもより多くのデメリットを背負うことになります。メリットは表面的で薄いものです。

海外移住は情弱ビジネスになりやすい

以上、なぜ日本人が移民として弱いかまで皆さんに説明しました。

結論として「移民になる旨みが薄い」から優秀な層が移民にならず、移民として成功するための知識も集まっていないのです。

でもこれって幸せなことですよ?母国が豊かってことだからそれでいいじゃないですか。

ところで、にも関わらず
ここの所ワーホリ界隈が盛り上がっていたり、
業者がめっちゃ広告を打っていたりします。

でも、広い意味での状況は変わっていないので、日本人が海外で暮らしやすくなってきたなんてことはないです。

はい、そうです。
情弱ビジネスとしてワーホリが使われてるだけなんですね。

正直、騙されちゃう人は何やっても騙されちゃうと思うので何も言いませんが、もし貴方が聞く耳あるなら私の記事を読むのもいいと思いますよくらいの気持ちでいつも記事を書いています。

さて今年もどんなキラキラ欧米人ワーホリが来るんやら。現れては散っていく桜みたいなものに最近は感じるので移民と交流してる現地人としては風物詩として日々見ていこうと思います。

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